COBOLアプリケーション連携機能を利用する場合、帳票の配信・出力時に指定できるList Manager管理情報の指定項目、および指定の優先順序について示します。
List Managerの管理情報とは、List Managerが帳票を生成し、配信・出力する場合の条件や値のうち、ユーザが任意で指定できる項目です。
List Manager管理情報は、環境変数または帳票管理サーバの環境設定コマンドで指定します。
なお、以下の表中の数字((1)、(2)など)は、複数の方法で指定できる機能の帳票出力時の優先順序を意味しています。
COBOLアプリケーション連携機能(List Manager管理情報)
情報種別 | 環境変数名 | 情報の内容 | 帳票定義体/画面帳票定義体での指定(*1) | 帳票出力時の指定種別 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
初期化FILE | 環境 | COBOL | 環境CMD | 環境 | ||||
List Manager | COBOLアプリケーションの利用指定 | - | - | ◎ | - | - | - | |
依頼元端末の指定 | - | - | ○ | - | - | - | ||
作成ユーザ名 | - | - | ○ | - | - | - | ||
帳票作成後の出力指定 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
帳票出力後の保存指定 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
保存日数の指定 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
業務あて先名 | - | - | ○ | - | - | - | ||
初期化ファイル | プリンタ情報ファイル名 | - | - | ◎ | - | ○ | - | |
印刷属性ファイル名 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
電子帳票情報ファイル名(*5) | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
PDF文書情報ファイル名 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
ユーザ資源 | 帳票名 | - | - | ◎ | - | - | - | |
PDFファイルのファイル名 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
識別情報 | 帳票のタイトル(*6) | - | (2) | (1) | - | - | - | |
帳票のコメント(*7) | - | (2) | (1) | - | (3) | - | ||
帳票属性 | カスタマイズ項目1~13の指定 | - | - | ○ | - | - | - | |
メッセージ | メッセージ通知先 | - | (2) | (1) | - | (3) | - | |
メッセージ通知先 | - | - | (1) | - | (2) | - | ||
PDFメール配信情報 | PDFメール配信時のメールに添付するテキストファイル名 | - | - | ○ | - | - | - | |
PDFメール配信時のメールに添付するバイナリファイル名 | - | - | ○ | - | - | - | ||
PDFメールテンプレートファイル名 | - | - | ○ | - | - | - |
初期化FILE:初期化ファイル
環境変数:COBLアプリケーションの実行環境で指定する環境変数
COBOL:COBOLアプリケーション(*2)
環境CMD:環境設定コマンド(*3)
環境FILE:List Manager環境設定ファイル
◎:指定必須
○:指定可能
-:指定不可または指定無効
*1:
帳票定義体および画面帳票定義体は、NetCOBOLまたはFORMで作成した帳票定義情報のことです。
*2:
COBOLアプリケーションのI制御レコードおよびS制御レコードで指定します。
I制御レコードおよびS制御レコードは、プリンタの出力に関する情報を指定するための制御レコードです。詳細については、MeFtに添付のオンラインマニュアル、およびNetCOBOLに添付のオンラインマニュアルを参照してください。
*3:
環境設定コマンドで指定する場合は、以下のいずれかのコマンドを使用します。
・帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)
・論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)
・プリンタ管理環境(動作環境)の設定コマンド(setenvdefコマンド)各コマンドの詳細は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 セットアップガイド”を参照してください。
*4:
帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)と論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で同時に指定した場合、以下の優先順序で有効になります。
1) 論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)の指定
2) 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)の指定
*5
電子帳票情報ファイルは、Interstage List Manager互換のための機能で使用するファイルです。
*6:
帳票の「タイトル」の指定の優先順序の詳細については、以下を参照してください。
⇒“9.3.6 識別情報に関する環境変数”の“●LM_TITLE”
*7:
「コメント」の指定の優先順序の詳細については、以下を参照してください。
⇒“9.3.6 識別情報に関する環境変数”の“●LM_COMMENT”
*8:
以下を使用する場合、帳票登録時に指定したメッセージ通知先を変更することができます。
・帳票の削除/ 一覧表示/ 複写/ 移動コマンド(lmoprprint コマンド)
・帳票の出力/ 出力中止コマンド(lmoprform コマンド)
・帳票管理Javaインタフェース
各コマンドの詳細は、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”を参照してください。
帳票管理Javaインタフェースの詳細は、“帳票印刷配信機能 アプリケーション作成ガイド 帳票管理編”を参照してください。
*9:
「メッセージ通知先(通知メッセージ)の指定」の指定の優先順序は以下のとおりです。
・環境変数LM_SENDMSGHOSTの指定
・環境変数LM_PRT_ATTRIBUTE_FILEで指定した印刷属性ファイルの指定
・帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で指定した印刷属性ファイルの指定