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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票出力編

9.3.3 List Manager管理情報に関する環境変数

List Managerが動作するために必要な情報に関する環境変数です。

COBOLアプリケーション連携機能を使用するかどうかを指定する環境変数を必ず設定してください。

LM_ID(必須)

COBOL アプリケーション連携機能を利用するかどうかを指定する環境変数です。

COBOL アプリケーション連携機能を利用する場合は、この環境変数で必ず「1」を指定してください。

以下に、設定値について示します。

指定できる値

意味

0

COBOL アプリケーション連携機能を利用しません。

1

COBOL アプリケーション連携機能を利用します。


以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
COBOLアプリケーション連携機能を「利用する」と指定する場合(Bourneシェルを使用)

LM_ID=1
export LM_ID
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
COBOLアプリケーション連携機能を「利用する」と指定する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_ID=1

●LM_REQUEST_CLIENT

帳票の作成依頼元を指定する環境変数です。

帳票の作成依頼元は255バイト以内の文字列で指定します。

注意

なお、帳票の作成依頼元とは、帳票出力の指示を出した端末などを意味します。

この環境変数を指定すると、指定した値をキーとして、帳票管理機能などで帳票の絞り込みなどができます。

出力する帳票に対し、作成依頼元を設定する場合に指定します。

この環境変数の指定を省略すると、帳票登録を行った帳票管理サーバのホスト名が有効になります。

以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
帳票の作成依頼元に「host1」を指定する場合(Bourneシェルを使用)

LM_REQUEST_CLIENT=host1
export  LM_REQUEST_CLIENT
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
帳票の作成依頼元に「host1」を指定する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_REQUEST_CLIENT=host1

LM_CREATE_USER

帳票の作成ユーザを指定する環境変数です。

帳票の作成ユーザは16バイト以内の文字列で指定します。

注意

  • 指定したユーザ名が16バイトを超えるとCOBOLアプリケーション実行時にエラーになります。

  • 帳票の作成ユーザ名に、「ダブルクォーテーション(")」は指定できません。
    指定した場合、COBOLアプリケーション実行時にエラーになります。

  • 指定できる文字については、以下を参照してください。
    ⇒“第12章 COBOLアプリケーション連携時に指定できる文字

なお、帳票の作成ユーザとは、List Managerで帳票を作成するユーザ(ユーザアプリケーションの実行ユーザ)です。この環境変数を設定すると、指定したユーザ名をキーにして、帳票管理機能で帳票の管理や帳票の絞り込みなどができます。

この環境変数の指定を省略すると、List Managerのデフォルトユーザ名(lmuser)が有効になります。

以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
帳票の作成ユーザ名「user1」を指定する場合(Bourneシェルを使用)

LM_CREATE_USER=user1
export  LM_CREATE_USER
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
帳票の作成ユーザ名「user1」を指定する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_CREATE_USER=user1

LM_OUTPUT_MODE

帳票を作成し、List Manager管理データベースへ登録後の動作モードを指定する環境変数です。

List Managerで帳票を作成後、そのまま続けて配信・出力するかどうかを指定します。

以下に、設定値について示します。

指定できる値

意味

0

出力しません(帳票の登録のみ行います)。

1

出力します。

帳票作成後の出力指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した帳票作成後の出力指定

  2. 論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で指定した帳票作成後の出力指定

  3. 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で指定した帳票作成後の出力指定

ポイント

  • この環境変数で「0」を指定した場合、以下の方法で出力できます。

    • List Managerの帳票一覧画面から出力する

    • List Managerの帳票ブラウザの出力指示画面から出力する

    • 帳票の出力/出力中止コマンド(lmoprprintコマンド)を使用して出力する

    • 帳票管理Javaインタフェースを使用して出力する

  • この環境変数で「0」(登録のみ行う)を指定した場合、帳票の総ページ数が表示/取得されないことがあります。詳細については、オンラインマニュアル“帳票印刷配信機能 運用ガイド”の“付録B  帳票のページ数について”を参照してください。

以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
List Managerで帳票を作成したあとに出力する場合(Bourneシェルを使用)

LM_OUTPUT_MODE=1
export  LM_OUTPUT_MODE
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
List Managerで帳票を作成したあとに出力する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_OUTPUT_MODE=1

LM_KEEP_MODE

帳票を出力後、List Managerで帳票を保存するかどうかを指定する環境変数です。

以下に指定値を示します。

指定できる値

意味

0

保存します。

1

保存しません。

List Managerで帳票を保存するか、保存しないかの指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した帳票出力後の保存指定

  2. 論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で指定した帳票出力後の保存指定

  3. 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で指定した帳票出力後の保存指定

以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
帳票の出力後にList Managerで帳票を保存する場合(Bourneシェルを使用)

LM_KEEP_MODE=0
export  LM_KEEP_MODE
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
帳票の出力後にList Managerで帳票を保存する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_KEEP_MODE=0

LM_KEEP_DAYS

帳票を出力後、List Managerで帳票を保存する日数を指定する環境変数です。

この環境変数は、帳票出力後の保存指定で「保存する」と指定している場合のみ有効となります。

帳票出力後の保存指定は、以下のいずれかの方法で指定します。

以下に、指定値を示します。

指定できる値

意味

0

帳票を無期限に保存します。

1~9999

帳票を指定した日数の間、保存します。

また、List Managerで帳票を保存する日数の指定は、以下の優先順序で有効になります。

  1. この環境変数で指定した保存日数の指定

  2. 論理あて先の編集コマンド(lmedtldコマンド)で指定した保存日数の指定

  3. 帳票属性の編集コマンド(lmedtformatrコマンド)で指定した保存日数の指定

ポイント

  • 帳票の保存期限は、「保存期限=作成日+保存日数-1」で計算されます。保存日数に「1」を指定した場合は、「保存期限=作成日」となります。

  • 保存期限が設定された帳票を削除する場合は、保存期限を経過した帳票の削除コマンド(lmdelexpireコマンド)を使用してください。

以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
帳票出力後、List Managerで30日間帳票を保存する場合(Bourneシェルを使用)

LM_KEEP_DAYS=30
export  LM_KEEP_DAYS
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
帳票出力後、List Managerで30日間帳票を保存する場合(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_KEEP_DAYS=30

LM_OPRIDINFO

出力する帳票の業務あて先を指定する環境変数です。

業務あて先とは、ユーザ(個人)またはユーザグループ(組織など)を識別するための情報です。
List Managerの帳票ブラウザを利用して、帳票を管理・操作する場合は、必ず指定してください。

この環境変数では、出力する帳票の業務あて先名を256バイト以内で指定します。

注意

  • 指定した業務あて先名が256バイトを超えるとCOBOLアプリケーション実行時にエラーになります。

  • 帳票管理サーバがWindowsの場合、業務あて先に指定するユーザID およびユーザグループID に含まれる英字は、小文字で指定してください。
    業務あて先名に指定できる文字については、以下を参照してください。
    ⇒“第12章 COBOLアプリケーション連携時に指定できる文字

帳票ブラウザでは、業務あて先ごとに帳票を一覧表示するため、論理あて先の異なる帳票を業務あて先単位にまとめて操作する(帳票の出力指示、出力状況確認など)ことができます。

業務あて先名は、以下のように指定します。

この環境変数の指定を省略すると、出力する帳票を帳票ブラウザから利用することはできません。

なお、List Managerに登録されているユーザID、グループIDは、ユーザ情報の編集コマンド(lmedtusrコマンド)、ユーザグループ情報の編集コマンド(lmedtusrgrpコマンド)で確認できます。


以下に、指定例を示します。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合

例:
業務あて先としてユーザ名「user1」を指定(Bourneシェルを使用)

LM_OPRIDINFO=Uuser1
export  LM_OPRIDINFO
帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合

例:
業務あて先としてユーザ名「user1」を指定(コマンドプロンプトを使用)

SET LM_OPRIDINFO=Uuser1