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Interstage List Works for Modernization V11.0.0 帳票印刷配信機能アプリケーション作成ガイド 帳票出力編

9.3.2 ユーザアプリケーションの実行環境に関する環境変数

ユーザアプリケーションの実行環境に関する環境(ライブラリ格納ディレクトリおよび文字コード系など)を設定する環境変数です。

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合、環境変数を設定する必要があります。

LD_LIBRARY_PATH

COBOLアプリケーション連携機能で使用するMeFt、NetCOBOL、List Creator ConnectorおよびList Managerのライブラリ格納ディレクトリを指定する環境変数です。

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、ユーザアプリケーションの実行環境で、この環境変数を必ず設定してください。

帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合、この環境変数を設定する必要はありません。

以下に、「帳票配信・出力時」と「List Creatorコネクタ連携時」に分けて説明します。

帳票配信・出力時

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合に、帳票管理サーバで設定してください。

この環境変数にMeFt、NetCOBOL、およびList Managerのライブラリ格納ディレクトリが以下の順で優先になるように追加してください。

帳票管理サーバがSolarisの場合
  • 「/opt/FJSVmeft/lib」

  • 「/opt/FJSVcbl/lib」

  • 「/opt/FJSVlstm/lib」

帳票管理サーバがLinuxの場合
  • 「/opt/FJSVXmeft/lib」

  • 「/opt/FJSVcbl64/lib」

  • 「/opt/FJSVlstm/lib」(*1)

    *1:
    List Creatorのライブラリ格納ディレクトリ(/opt/FJSVoast/lib)が既に設定されている場合は、List Managerのライブラリ格納ディレクトリが優先されるように追加してください。

以下に、帳票管理サーバがSolarisの場合の指定例を示します。

例:
環境変数LD_LIBRARY_PATHの指定(Bourneシェルを使用)

LD_LIBRARY_PATH=/opt/FJSVmeft/lib:/opt/FJSVcbl/lib:/opt/FJSVlstm/lib:$LD_LIBRARY_PATH
export  LD_LIBRARY_PATH
List Creatorコネクタ連携時

アプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、アプリケーションサーバで設定してください。
⇒設定する環境変数については、List Creatorに添付のオンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。

LANG

COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系を指定する環境変数です。

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、ユーザアプリケーションの実行環境で、この環境変数を必ず設定してください。

帳票管理サーバ、またはアプリケーションサーバがWindowsの場合、この環境変数を設定する必要はありません。

以下に、「帳票配信・出力時」と「List Creatorコネクタ連携時」に分けて説明します。

帳票配信・出力時

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合に、帳票管理サーバで設定してください。

COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系を、以下のいずれかから指定します。

指定できる値(*1)

帳票管理サーバ/アプリケーションサーバ

意味

Solaris

Linux

ja_JP.eucJP (*2)

EUCコード系であることを示します。

ja_JP.U90 (*2)

ja_JP.PCK

Shift-JISコード系であることを示します。

ja_JP.UTF-8

UNICODE(UTF8)コード系であることを示します。

○:指定可
-:指定不可

*1:
COBOLアプリケーションをコンパイルしたときに指定した文字コード系と同一の文字コード系を指定してください。コンパイルしたときと異なる文字コード系を指定した場合、NetCOBOLでエラーが発生します。

*2:
EUCコード系(「ja_JP.eucJP」、または「ja_JP.U90」)を指定した場合は、環境変数ICONV_CONVERT_TYPEでEUCコード種別(「euctype=u90」または「euctype=s90」)を指定してください。


以下に、指定例を示します。

例:
環境変数LANGを指定する場合

UNICODE(UTF8)コード系を指定する場合(Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.UTF-8
export  LANG

注意

COBOLアプリケーション連携時の文字コード系については、以下を参照してください。
⇒“C.5 COBOLアプリケーション連携時の文字コード系

List Creatorコネクタ連携時

COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系を指定します。

アプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、アプリケーションサーバで設定してください。
⇒設定する環境変数については、List Creatorに添付のオンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。

ICONV_CONVERT_TYPE

文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を指定する環境変数です。

帳票管理サーバがSolaris/Linux、またはアプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、環境変数LANGにEUCコード系(「ja_JP.eucJP」、または「ja_JP.U90」)を指定したときに、この環境変数でEUCコード種別を指定してください。

アプリケーションサーバがWindowsの場合、この環境変数を設定する必要はありません。

以下に、「帳票配信・出力時」と「List Creatorコネクタ連携時」に分けて説明します。

帳票配信・出力時

帳票管理サーバがSolaris/Linuxの場合に、帳票管理サーバで設定してください。

COBOLアプリケーションの実行環境の文字コード系にEUCコード系を指定した場合、EUCコード種別を文字コード系を、以下のいずれかから指定します。

指定できる値

意味

euctype=u90

EUC(U90)コード系であることを示します。

euctype=s90

EUC(S90)コード系であることを示します。

環境変数LANGにShift-JISコード系(「ja_JP.PCK」)、またはUNICODE(UTF8)コード系(「ja_JP.UTF-8」)を指定した場合は、この環境変数を指定しても無効になります。

省略すると、「euctype=u90」が指定されたものとして動作します。


以下に、指定例を示します。

例:
環境変数LANGとICONV_CONVERT_TYPEを指定する場合

(1)EUC(U90)コード系を指定する場合( Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.eucJP
ICONV_CONVERT_TYPE="euctype=u90"
export  LANG  ICONV_CONVERT_TYPE
(2) EUC(S90)コード系を指定する場合(Bourneシェルを使用)
LANG=ja_JP.eucJP
ICONV_CONVERT_TYPE="euctype=s90"
export  LANG  ICONV_CONVERT_TYPE

注意

COBOLアプリケーション連携時の文字コード系については、以下を参照してください。
⇒“C.5 COBOLアプリケーション連携時の文字コード系

List Creatorコネクタ連携時

アプリケーションサーバがSolaris/Linuxの場合に、アプリケーションサーバで設定してください。
⇒設定する環境変数については、List Creatorに添付のオンラインマニュアル“アプリケーション作成ガイド”を参照してください。