オンライン復旧系の機能は、オンラインバックアップ系の機能で取得したバックアップ資源を使用して、データベースを復旧するための機能です。
オンライン復旧系の機能は、オンライン復旧系の運用で使用します。運用については、「1.3 Recovery Manager for Oracleの運用」を参照してください。
オンライン復旧系の機能には、以下の機能があります。
以下のデータベースリソースに異常がないかチェックして、結果を通知します。
インスタンス起動状態
アーカイブログモード
制御ファイル
オンラインREDOログ・ファイル
表領域・データファイル
一時表領域・一時ファイル
オンラインDBチェックは、画面またはコマンドで実行できます。
参照
オンラインDBチェックについては、「3.4.7 オンラインDBチェック」を参照してください。
オンラインDBチェックを行い、データベースの破損状態に応じたリカバリー方法を自動的に判断して、データベースを破損直前の状態に復旧します。
オンラインリカバリーを実行すると、最初にデータベースの破損状態が確認され、リカバリー対象ファイルとリカバリー方法が自動的に決定されます。決定されたリカバリー方法は、リカバリー計画として通知されます。決定されたリカバリー方法に従って、データベースの復旧が行われます。
リカバリー方法によっては、以下の処理が行われる場合があります。
破損していないデータベースファイルも、リカバリーされる場合があります。
オンラインREDOログがリセット(RESETLOGS)される場合があります。
オンラインリカバリー処理中にデータベースが停止することがあります。
オンラインリカバリーは、画面またはコマンドで実行できます。
参照
復旧対象資源については、「3.4.1 復旧対象資源」を参照してください。
復旧方法については、「3.4.2 復旧方法」および「3.4.3 復旧対象世代」を参照してください。
RESETLOGSについては、「3.4.5 RESETLOGS」を参照してください。
リカバリー計画については、「3.4.6 リカバリー計画の通知」を参照してください。
すべてのバックアップをリストアして、データベースを任意の過去の時点まで復旧します。
データベースの復旧時点を、バックアップ世代や時刻、ログ順序番号で指定することができます。
オンラインリストアでは、すべてのデータベースファイルがリストアされ、すべての一時ファイルが再作成されます。また、必ずオンラインREDOログがリセット(RESETLOGS)されます。
オンラインリストア処理中は、必ずデータベースが停止します。
オンラインリストアは、画面またはコマンドで実行できます。ただし、復元ポイントの指定は、コマンドではできません。コマンドの場合は、最新のバックアップ取得時点(最新のバックアップ世代)まで復旧します。
参照
復旧対象資源については、「3.4.1 復旧対象資源」を参照してください。
復旧方法については、「3.4.2 復旧方法」および「3.4.3 復旧対象世代」を参照してください。
データベースの復旧時点については、「3.4.4 復元ポイント」を参照してください。
RESETLOGSについては、「3.4.5 RESETLOGS」を参照してください。
リカバリー計画については、「3.4.6 リカバリー計画の通知」を参照してください。
オンラインカスタムリカバリーは、修復するファイルやリカバリー方法を細かく指定して、部分的にデータベースを復旧します。以下のようなデータベースの復旧ができます。
制御ファイルの復旧
データファイルの復旧
一時ファイルの再作成
オンラインREDOログ・メンバーの再作成
SPFILEの復旧(Oracle Automatic Storage Management(ASM)の場合のみ)
オンラインカスタムリカバリーは、画面でのみ実行できます。
参照
オンラインカスタムリカバリーについては、「3.4.8 オンラインカスタムリカバリー」を参照してください。
注意
オンラインカスタムリカバリーは、リカバリー方法の指定内容によっては、データベースを正常に復旧できない場合や、データベースを破損させる場合があります。
Oracleデータベースのバックアップ・リカバリーに詳しくない方は、オンラインリカバリーまたはオンラインリストアを使用してください。