データファイル、制御ファイル、アーカイブログ、SPFILEは、RMAN機能やACM機能でリストア後、リカバリーを行います。一時ファイル、オンラインREDOログ・ファイルは、再作成や初期化を行います。
ただし、リストア方法は、オンラインバックアップ運用でのバックアップ方法によって異なります。
運用方式ごとの復旧方法は、以下のとおりです。
オンラインリカバリー機能で復旧します。
復旧対象資源 | バックアップ方法 | |
---|---|---|
RMAN | ACM | |
データファイル | RMAN機能 | ACMレプリケーション機能 |
制御ファイル | RMAN機能 | RMAN機能 |
アーカイブログ | RMAN機能 | RMAN機能 |
SPFILE | RMAN機能 | RMAN機能 |
一時ファイル | 再作成 | 再作成 |
オンライン | 再作成 or 初期化 | 再作成 or 初期化 |
注意
復旧対象資源が正常な場合でも、復旧する場合があります。
オンラインREDOログ・ファイルを再作成するか初期化するかは、Oracleの仕様に依存します。
RAC環境でデータベースが破損していない場合は、オンラインリカバリーを実行しないでください。
オンラインリストア機能で復旧します。
復旧対象資源 | バックアップ方法 | |
---|---|---|
RMAN | ACM | |
データファイル | RMAN機能 | ACMレプリケーション機能 |
制御ファイル | RMAN機能 | RMAN機能 |
アーカイブログ | RMAN機能 | RMAN機能 |
SPFILE | RMAN機能 | RMAN機能 |
一時ファイル | 再作成 | 再作成 |
オンライン | 再作成 or 初期化 | 再作成 or 初期化 |
注意
復旧対象資源が正常な場合でも、すべての資源を復旧します。
オンラインREDOログ・ファイルを再作成するか初期化するかは、Oracleの仕様に依存します。
オンラインカスタムリカバリー機能で復旧します。
復旧対象資源 | バックアップ方法 | |
---|---|---|
RMANバックアップ | ACMバックアップ | |
データファイル | RMAN機能 | ACMレプリケーション機能 or RMAN機能 |
制御ファイル | RMAN機能 | RMAN機能 |
アーカイブログ | RMAN機能 | RMAN機能 |
SPFILE | RMAN機能 | RMAN機能 |
一時ファイル | 再作成 | 再作成 |
オンライン | 再作成 or 初期化 | 再作成 or 初期化 |
注意
ACMバックアップ時のRMAN機能によるデータファイルの復旧は、バックアップ時にデータファイルをカタログ登録する場合にのみ指定できます。カタログ登録については、「3.3.7 カタログ登録」を参照してください。
オンラインREDOログ・ファイルを再作成するか初期化するかは、Oracleの仕様に依存します。
参照
バックアップ方法については、「3.3.2 バックアップ方法」を参照してください。
ACMレプリケーション機能の詳細については、「4.6 ACM設計」を参照してください。
注意
データベース全体のPoint-in-Timeリカバリー(DBPITR)はサポートしますが、表領域のPoint-in-Timeリカバリー(TSPITR)はサポートしません。
RMANを使用した破損ブロックの検出およびブロック・メディア・リカバリーはできません。
Oracle Database 12cの表単位のリカバリーはできません。