オンラインバックアップ系の機能は、データベースを停止せずにバックアップを行うための機能です。
オンラインバックアップ系の機能は、オンラインバックアップ系の運用で使用します。運用については、「1.3 Recovery Manager for Oracleの運用」を参照してください。
オンラインバックアップ系の機能には、以下の機能があります。
データベースを稼動させた状態で、データベース全体のバックアップを取得します。
オンラインバックアップでは、基本的には、Oracle Recovery Manager(RMAN)を使用してバックアップセットを作成します。バックアップ情報を管理するリカバリ・カタログ・データベースの起動・停止は、オンラインバックアップ処理内で自動的に行われます。また、RMANとACM機能を組み合わせてバックアップすることもできます。
オンラインバックアップでは、1~3世代分のバックアップ資源を管理することができます。バックアップ管理世代を超えたバックアップ資源は自動的に削除されますが、削除されるタイミングを、前削除/後削除から選択することができます。
アーカイブログ自動削除機能を有効にすると、オンラインバックアップの処理の中で、バックアップ済みのアーカイブログを削除することができます。
ACMを使用する場合は、ACMで取得したバックアップをリカバリ・カタログに登録することができます。ACMバックアップをリカバリ・カタログに登録すると、より多彩なデータベースのリカバリーが可能になります。
オンラインバックアップでは、最初にDBチェックが行われ、データベースが正常でない場合はバックアップを取得できません。
オンラインバックアップは、画面またはコマンドで実行できます。
参照
バックアップ対象資源については、「3.3.1 バックアップ対象資源」を参照してください。
バックアップ方法については、「3.3.2 バックアップ方法」を参照してください。
バックアップ世代については、「3.3.3 バックアップ管理世代」を参照してください。
バックアップ資源の前削除/後削除については、「3.3.4 バックアップ資源の削除」を参照してください。
アーカイブログ自動削除機能については、「3.3.6 アーカイブログの削除」を参照してください。
ACMバックアップのリカバリ・カタログ登録については、「3.3.7 カタログ登録」を参照してください。
前回のオンラインバックアップまたはオンラインアーカイブログバックアップ以降のバックアップされていないアーカイブログをバックアップします。
オンラインアーカイブログバックアップでは、RMANを使用してバックアップセットを作成します。バックアップ情報を管理するリカバリ・カタログ・データベースの起動・停止は、オンラインアーカイブログバックアップ処理内で自動的に行われます。
アーカイブログ自動削除機能を有効にすると、オンラインアーカイブログバックアップの処理の中で、バックアップ済みのアーカイブログを削除することができます。
オンラインアーカイブログバックアップでは、最初にDBチェックが行われ、データベースが正常でない場合はバックアップを取得できません。
オンラインアーカイブログバックアップは、画面またはコマンドで実行できます。
参照
バックアップ対象のアーカイブログについては、「3.3.5 アーカイブログのバックアップ」を参照してください。
アーカイブログ自動削除機能については、「3.3.6 アーカイブログの削除」を参照してください。
不要になったアーカイブログを削除します。
オンラインアーカイブログ削除では、RMANを使用してアーカイブログを削除します。リカバリ・カタログ・データベースの起動・停止は、オンラインアーカイブログ削除処理内で自動的に行われます。
オンラインアーカイブログ削除では、最初にDBチェックが行われ、データベースが正常でない場合はアーカイブログを削除できません。
オンラインアーカイブログ削除の強制モードを使用すると、データベースが正常でない場合やDBチェックが実行できない場合などに、強制的にアーカイブログを削除できます。
オンラインアーカイブログ削除は、画面またはコマンドで実行できます。
参照
削除対象のアーカイブログについては、「3.3.6 アーカイブログの削除」を参照してください。
バックアップ方法にACM機能のEquivalent Copy(EC)を使用する場合、オンラインバックアップで次にバックアップするボリュームのEC同期処理を開始します。ECを使用する場合は、オンラインバックアップを行う前に必ずEC同期開始を行う必要があります。
オンラインEC同期開始では、最初にDBチェックが行われ、データベースが正常でない場合はEC同期を開始できません。
オンラインEC同期開始は、コマンドでのみ実行できます。
参照
EC同期については、「3.3.8 EC同期」を参照してください。
オンラインバックアップ系の機能で取得されたバックアップ資源を削除します。
オンラインバックアップ初期化では、最初にDBチェックが行われ、データベースが正常でない場合は初期化できません。
オンラインバックアップ初期化の強制モードを使用すると、データベースが正常でない場合やバックアップ資源が削除できない場合に、強制的にバックアップを無効化できます。
オンラインバックアップ初期化は、画面またはコマンドで実行できます。ただし、強制モードはコマンドでのみ実行できます。
参照
削除されるバックアップ資源については、「3.3.4 バックアップ資源の削除」を参照してください。
ACM機能を使用する場合、以下の機能が完了しても、バックグラウンドでは、ACMの物理コピーが行われている場合があります。
オンラインバックアップ(One Point Copy(OPC)/Quick One Point Copy(QuickOPC)のみ)
オンラインリカバリー
オンラインリストア
オンラインカスタムリカバリー
また、ACM機能のECを使用する場合、オンラインEC同期開始を行った後、オンラインバックアップを行う前に、ECコピーを完了させ、等価性維持状態にする必要があります。
オンライン物理コピー状態通知では、これらの物理コピー状況を確認できます。
オンライン物理コピー状態通知では、以下の2つの操作ができます。
物理コピー状態表示
ACMボリュームの物理コピー状況を表示します。
物理コピー完了待ち
一定間隔で自動的に物理コピーの進捗状況を確認し、物理コピーが完了するまで待ちます。物理コピーの進捗状況を確認する間隔を指定することもできます。
オンライン物理コピー状態通知は、コマンドでのみ実行できます。
参照
オンライン物理コピー状態通知の詳細については、「3.3.8 EC同期」および「3.3.9 OPC・QuickOPCの物理コピー完了待ち」を参照してください。
参照
ACM機能については、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。