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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

3.3.8 EC同期

オンライン全体バックアップ運用でバックアップ方法にACM機能(EC)を使用する場合、オンラインバックアップ機能の実行前に、必ずECの同期が完了してECボリュームが等価性維持状態にしてください。


EC同期の操作

EC同期には、以下の操作を行う必要があります。

  • EC同期の開始

    オンラインEC同期開始機能を使用して、EC同期を開始してください。

  • ECボリュームが等価性維持状態になっていることを確認

    オンライン物理コピー状態通知機能を使用して、ECボリュームが等価性維持状態になっていることを確認してください。

参照

ECの同期や等価性維持状態に関しては、「ETERNUS SF AdvancedCopy Manager 運用ガイド」を参照してください。


EC同期の運用例

ECを使用してバックアップを取得する場合のバックアップ運用例について説明します。
以下の運用例で、ECバックアップ運用を説明します。

  • バックアップ管理世代数:2

  • バックアップ資源の保持世代数:2


バックアップ手順は、バックアップ対象世代のボリュームに対してEC同期処理を実行した後、オンラインバックアップを実行します。
以下に、バックアップ手順例を示します。


1回目のバックアップ

  1. 今回バックアップするボリュームのEC同期処理を実行

    今回バックアップする世代のバックアップボリュームに対して、本製品のオンラインEC同期開始機能で、EC同期処理を開始します。

    図3.15 EC同期開始を実行

    オンラインEC同期開始機能が完了した後、オンライン物理コピー状態通知機能で同期処理の実行状況を確認し、バックアップするボリュームが等価性維持状態になるまで待ちます。

    図3.16 等価性維持状態になったことを確認

  2. オンラインバックアップを実行

    オンラインバックアップ機能を実行して、同期処理を行ったボリュームを切り離し、1世代目のバックアップを取得します。

    図3.17 オンラインバックアップを実行

    オンラインバックアップ機能完了後、次回のバックアップタイミングまでは、1世代分のバックアップが存在します。

    図3.18 オンラインバックアップ後の状態


<2回目のバックアップ>

  1. 今回バックアップするボリュームのEC同期処理を実行

    今回バックアップする世代のバックアップボリュームに対して、本製品のオンラインEC同期開始機能で、EC同期処理を開始します。

    図3.19 EC同期開始を実行

    オンラインEC同期開始機能が完了した後、オンライン物理コピー状態通知機能で同期処理の実行状況を確認し、バックアップするボリュームが等価性維持状態になるまで待ちます。

    図3.20 等価性維持状態になったことを確認

  2. オンラインバックアップを実行

    オンラインバックアップ機能を実行して、同期処理を行ったボリュームを切り離し、2世代目のバックアップを取得します。

    図3.21 オンラインバックアップを実行

    オンラインバックアップ機能完了後、次回のバックアップタイミングまでは、2世代分のバックアップが存在します。

    図3.22 オンラインバックアップ後の状態