ページの先頭行へ戻る
ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.2 説明書
FUJITSU Storage

3.4.6 リカバリー計画の通知

リカバリー方法の詳細をリカバリー計画として通知します。
オンライン復旧系のすべての運用方式で通知します。
オンラインリカバリー機能、オンラインリストア機能、オンラインカスタムリカバリー機能で通知します。
通知されたリカバリー計画でデータベースを復旧したくない場合は、リカバリーの実施を取り止めることもできます。

注意

リカバリー計画には、提示したリカバリー計画でリカバリーを実行する際の注意事項や警告メッセージも表示されますので、必ず内容を確認・了承の上、リカバリーを続行してください。

リカバリー計画は、以下のように表示します。

■ 制御ファイルリストア:する
■ SPFILEリストア:しない
■ 表領域リストア:する
   表領域リストア方法:ACM
   修復対象:
      /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2056s0@host1
      /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2056s1@host1
      /dev/FJSVmplb/dsk/mplb2056s3@host1
■ 一時ファイル修復:する
   修復対象:
      TEMP,+TMP/tmp1.dbf
      TEMP,+TMP/tmp2.dbf
      TEMP,+TMP/tmp3.dbf
■ オンラインREDOログ・メンバー修復:しない
■ メディアリカバリー:する
   不完全リカバリー
   データベースリカバリー
   RESETLOGS:あり
■ ターゲットデータベース停止:停止する
[注意]RESETLOGSが実行されるため、過去に取得したバックアップはすべて無効になります。
■ 復元ポイント:破損直前
   指定ポイント:-
   データベース復旧地点:-
   使用世代番号:1

リカバリー計画に表示される内容とその意味については、以下のとおりです。

表3.1 リカバリー計画

リカバリー計画項目

表示内容

意味

制御ファイルリストア

する

制御ファイルをリストアします。

しない

制御ファイルをリストアしません。

SPFILEリストア ※1

する

SPFILEをリストアします。

しない

SPFILEをリストアしません。

表領域リストア

する

表領域内のデータファイルをリストアします。

しない

表領域内のデータファイルをリストアしません。

表領域リストア方法

リストア方法

計画値の方法で表領域をリストアします。

  • RMAN
    RMANでリストアします

  • ACM
    AdvancedCopy Manager(ACM)のレプリケーション機能を使用してリストアします

修復対象(表領域)

修復される表領域名/ボリューム名が一覧表示されます

  • 表領域リストア方法が「RMAN」の場合

    計画値の表領域をリストアします。

  • 表領域リストア方法が「ACM」の場合

    計画値のボリュームをリストアします。

一時ファイル修復

する

一時ファイルを修復します。

しない

一時ファイルを修復しません。

修復対象(一時ファイル)

修復される一時ファイル名が一覧表示されます

計画値の一時ファイルを修復します。

オンラインREDOログ・メンバー修復

する

REDOログ・メンバーを再作成します。

しない

REDOログ・メンバーを再作成しません。

修復対象(REDOログ・メンバー)

修復されるREDOログ・ファイル名が一覧表示されます。

計画値のREDOログ・メンバーを再作成します。

メディアリカバリー

する

メディアリカバリーを行います。
以下のようなメディアリカバリー方法の詳細も同時に表示されます。

  • 完全リカバリー/不完全リカバリー

  • データベースリカバリー/表領域リカバリー

しない

メディアリカバリーを行いません。

RESETLOGS

あり

RESETLOGSを行い、REDOログをリセットします。
オンラインREDOログの内容やログ順序番号がリセットされます。リカバリー実施前に取得したバックアップはすべて無効になります。

なし

RESETLOGSは行いません。

復旧方法

オンライン復旧

データベースを停止せずにリカバリーを行います。

オフライン復旧

データベースを停止してリカバリーを行います。

復元ポイント

復元ポイント種別

以下の復元ポイント種別が表示されます。

  • 破損直前

    破損直前までリカバリーします

  • 世代指定

    指定ポイントのバックアップ時点までリカバリーします

  • ログ順序番号指定

    指定ポイントのログ順序番号-1までリカバリーします

  • 時間指定

    指定ポイントの時間までリカバリーします

指定ポイント

指定ポイント

復元ポイント種別が「破損直前」以外の場合、復元ポイント詳細が表示されます。

データベース復旧地点

復旧ポイント

復元ポイント種別が「破損直前」以外の場合、実際にデータベースが復旧されるポイントが表示されます。

使用世代番号

使用世代番号

表領域リストアが「する」で、表領域リストア方法が「ACM」の場合、リストアされるバックアップボリュームの世代番号が表示されます。

※1:「SPFILEリストア」の項目は、データベースファイル種別がASMの場合のみ表示します。


注意

  • リカバリー計画に、「[注意]RESETLOGSが実行されるため、過去に取得したバックアップはすべて無効になります。」という警告メッセージが出力される場合があります。このメッセージが表示された場合は、リカバリー時にREDOログがリセットされ、リカバリー実施前に取得したバックアップがすべて無効になるため、ターゲットデータベース復旧後、オンラインバックアップ初期化機能を使用して不要なバックアップ資源を削除し、すぐにオンラインバックアップ機能でバックアップを取得する必要があります。