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Interstage Data Effector ユーザーズガイド

A.6.1 連結条件式の書式

連結条件式の定義を以下の図に示します。

図A.43 連結条件式の定義

図A.44 結合式の定義


連結条件式

連結条件式には、結合式を指定します。


結合式

結合式は引数を4つ取ります。

第1引数と第2引数は、結合の左辺と右辺になるファイルのファイル略称を指定します。左辺にはJ略称、右辺にはM略称を指定します。


J略称

JnlFileパラメタで定義したJ略称を指定します。

参照

J略称の指定例は以下を参照してください。


M略称

MstFileパラメタで定義したM略称を指定します。

注意

結合式を複数指定する場合、M略称は一意である必要があります。

参照

M略称の指定例は以下を参照してください。


結合関係式

結合関係式は、入力ジャーナルファイルと入力マスタファイルの連結条件を指定します。

  • ‘=’、‘==’で入力ジャーナルファイルの項目と入力マスタファイルの項目の結合を表します。

  • ‘=’、‘==’の左辺に入力ジャーナルファイルの項目を指定します。右辺は入力マスタファイルの項目を指定します。

  • ‘==’指定の場合、入力ジャーナルファイルの項目と入力マスタファイルの項目が完全一致した場合にだけ入力マスタファイルの項目を連結参照できます。

  • ‘=’指定の場合、入力マスタファイルの項目が入力ジャーナルファイルの項目に部分一致する場合に入力マスタファイルの項目を連結参照します。

  • 入力マスタファイルの参照結果、複数のデータがヒットした場合はその件数分のレコードを出力します。

  • 文字は固定文字列を指定し、項目参照と連結した上で、結合文字列を作成できます。


結合関係式の左辺と右辺は、型を意識する必要があります。

表A.16 結合関係式で扱う型

説明

文字列型

"あいう"、"ABC"といった文字の連なりです。
項目名やテキスト式で示される入力データの値も文字列型とみなします。

数値型

10、-0.5といった数値です。
整数だけでなく小数も表現できます。
数値型で表すことができる範囲は、整数部18桁、小数部18桁までです。

日付型

年月日を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準日付形式を参照してください。

時刻型

時分秒を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準時刻形式を参照してください。

日時型

日付と時間を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準日時形式を参照してください。


注意

結合関係式の左辺と右辺は、同じ型になるように指定してください。


結合関係式には、仮想項目機能を指定できます。

結合関係式に指定する仮想項目名には、以下の注意が必要です。

注意

  • 結合関係式の左辺に指定できる仮想項目名は、入力ジャーナルファイルから求められる仮想項目だけです。

  • 結合関係式の右辺に指定できる仮想項目名は、結合式の第2引数に指定したM略称の入力マスタファイルから求められる仮想項目だけです。

  • 入力ジャーナルファイル、入力マスタファイル、および異なる複数の入力マスタファイルの項目から求められる仮想項目名は、連結条件に指定できません。

参照

仮想項目機能の詳細は、“A.7 仮想項目機能”を参照してください。

結合型

結合型は“INNER”(INNER JOIN 方式)、または“LEFT OUTER”(LEFT OUTER JOIN 方式)を選択できます。

INNER JOIN 方式

入力ジャーナルファイルのデータが、入力マスタファイルに存在しない場合、そのデータを出力しない。


LEFT OUTER JOIN 方式

入力ジャーナルファイルのデータが、入力マスタファイルに存在しない場合、そのデータは空で出力する。

注意

結合型に“INNER”を指定した場合

入力ジャーナルファイルのレコードに対して、結合関係式が真となる入力マスタファイルのレコードが存在しない場合、その入力ジャーナルファイルのレコードは出力されません。


文字

下記に示す文字を指定する場合は、エスケープ文字を付加して文字を表現してください。エスケープ文字は“¥”です。

表A.17 文字と記述方法

文字

記述方法

半角空白

¥s

全角空白

¥S

改行

¥n

水平タブ

¥t

二重引用符

¥"

¥マーク

¥¥


K略称

ListDefパラメタで定義したK略称を指定します。

結合関係式の左辺には、入力ジャーナルファイルの項目を表すK略称だけ指定できます。

結合関係式の右辺には、結合式の第2引数に指定したM略称の入力マスタファイルのK略称だけ指定できます。


仮想項目名

仮想項目名は、仮想項目定義で定義される仮想項目の値を返します。

参考

仮想項目機能の詳細は、“A.7 仮想項目機能”を参照してください。


substr関数

substr関数は、項目参照で示す文字列の、指定した位置の文字から指定した文字長の文字列を返却します。


rtrim関数

rtrim関数は、項目参照に指定された文字列の終端にある、連続する半角空白、水平タブ、および改行コード(CRおよびLF)を取り除いた文字列を返却します。


val関数

グループ内の任意の1レコードについて、項目参照で示される内容から数値だけを抜き出し、その値を返却します。


日時関数

結合関係式に、日時関数を指定できます。


参照

詳細については、以下を参照してください。

日時関数名と参照先を以下に示します。

表A.18 日時関数名と分類

分類

日時関数名

参照先

数値関数

extract_date関数

A.10.5

extract_time関数

A.10.6

extract_datetime関数

A.10.7

日時値関数

convert_datetime関数

A.10.4

時刻関数

convert_time関数

A.10.3

日付値関数

convert_date関数

A.10.2

round_date関数

A.10.8

round_datetime関数

A.10.9

trunc_date関数

A.10.10

trunc_datetime関数

A.10.11


参照

日時関数の詳細については、“A.10 日時関数”を参照してください。



日時関数の型名

日時関数の、標準形式は以下です。

表A.19 標準形式

型名

標準形式

date

標準日付形式

time

標準時刻形式

datetime

標準日時形式

参照

日時関数の型名については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”を参照してください。