条件式は、パス式、項目式または属性式で指定した値とキーワードを比較する場合に使用します。
また、条件式には日時関数を指定できます。
パターンおよび文字列は、二重引用符(")または引用符(')で囲みます。二重引用符(")と引用符(')は混在して使用できません。
条件式の定義は、左辺、比較演算子、およびキーワードの組合せによって、以下があります。
図A.2 パターン検索の場合
図A.3 文字列検索の場合
図A.4 数値検索の場合
図A.5 日付検索の場合
図A.6 時刻検索の場合
図A.7 日時検索の場合
入力データ、およびキーワードは以下の型を持ちます。
型 | 説明 |
---|---|
文字列型 | "あいう"、"ABC"といった文字の連なりです。 |
数値型 | 10、-0.5といった数値です。 |
日付型 | 年月日を表します。 |
時刻型 | 時分秒を表します。 |
日時型 | 日付と時間を表します。 |
注意
条件式の左辺と右辺は、同じ型になるように指定してください。
参照
詳細については、以下を参照してください。
パターンについては、“A.1.8 パターン(文字列検索)”、“A.1.9 パターン(論理積・論理和・否定)”、“A.1.10 パターン(ワード検索)”
文字列については、“A.1.11 文字列”
数値については、“A.1.12 数値”
日付、時刻、および日時検索については、“A.1.13 日時データ検索”
パス式は、XML文書中の要素ノードの位置を識別するものです。
比較対象となるXML文書中の要素ノードを指定します。パス式の詳細な書式は、“A.1.5 パス式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、パス式の最後にパス演算子“//”を指定できます。パス式の最後にパス演算子“//”を指定すると、パス式の指す要素ノード配下のすべての要素ノードを意味します。
キーワードにパターンを指定したときだけ、パス式の最後にパス要素“*”を指定できます。
項目式は、CSVファイル中の項目の位置を識別するものです。
比較対象となるCSVファイル中の項目要素を指定します。項目式の詳細な書式は、“A.1.6 項目式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、項目式に“$_”を指定できます。
属性式はXML文書中の特定の属性ノードの値を示すための記述です。比較対象となるXML文書中の特定の属性ノードの値を指定します。属性式の詳細な書式は、“A.1.7 属性式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、属性式で指定する属性名に“*”を指定できます。
rtrim関数は、パス式、項目式、または属性式に指定された文字列の終端にある、連続する半角空白、水平タブ、および改行コード(CRおよびLF)を取り除いた文字列を返却します。
日時関数
日時関数名と参照先を以下に示します。
分類 | 日時関数名 | 参照先 |
---|---|---|
数値関数 | extract_date関数 | |
extract_time関数 | ||
extract_datetime関数 | ||
日時値関数 | convert_datetime関数 | |
時刻関数 | convert_time関数 | |
日付値関数 | convert_date関数 | |
round_date関数 | ||
round_datetime関数 | ||
trunc_date関数 | ||
trunc_datetime関数 |
参照
日時関数の詳細については、“A.10 日時関数”を参照してください。
キーワードには、以下が指定できます。
キーワード | 参照先 |
---|---|
パターン(文字列検索) | |
パターン(論理積・論理和・否定) | |
パターン(ワード検索) | |
文字列 | |
数値 | |
日付リテラル | |
時刻リテラル | |
日時リテラル |
パターンおよび文字列に、以下に示す文字を指定する場合には、エスケープ文字を付加します。
エスケープ文字は“¥”です。
例えば、“abc¥¥”が指定された場合、“abc¥”が検索対象文字列となります。
“¥”が必要となる文字を以下の表に示します。
文字 | 指定方法 | 文字 | 指定方法 | |
---|---|---|---|---|
" | ¥" | . | ¥. | |
$ | ¥$ | ? | ¥? | |
& | ¥& | [ | ¥[ | |
' | ¥' | ¥ | ¥¥ | |
( | ¥( | ] | ¥] | |
) | ¥) | ^ | ¥^ | |
* | ¥* | { | ¥{ | |
+ | ¥+ | | | ¥| | |
, | ¥, | } | ¥} | |
- | ¥- | ~ | ¥~ |
XML文書中に記述された実体参照文字列を検索する場合は、その実体参照文字列を検索キーワードとして指定してください。
実体参照が表す記号を検索する場合は、記号を検索キーワードとして指定してください。
実体参照 | 表す記号 |
---|---|
< | < |
> | > |
& | & |
' | ' |
" | " |
注意
“実体参照”をキーワードに指定する場合は、“&”にエスケープ文字を付加する必要があります。
“表す記号”をキーワードに指定する場合は、“&”、“'”、“"”にエスケープ文字を付加する必要があります。
キーワードと比較演算子の組合せ方により、さまざまな検索条件を指定できます。
比較演算子の意味を以下の表に示します。
比較演算子 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
= | 部分一致(注) | 要素の値にキーワードが含まれれば真です。 |
!= | 要素の値にキーワードが含まれなければ真です。 | |
== | 完全一致 | 要素の値とキーワードが完全に一致すれば真です。 |
!== | 要素の値とキーワードが一部でも異なれば真です。 | |
<、<=、>、>= | 大小比較 | 要素の値とキーワードで大小比較します。 |
注)キーワードが数値、日付リテラル、時刻リテラル、または日時リテラルの場合は、完全一致の意味です。