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Interstage Data Effector ユーザーズガイド

A.1.2 条件式

条件式は、パス式、項目式または属性式で指定した値とキーワードを比較する場合に使用します。
また、条件式には日時関数を指定できます。

パターンおよび文字列は、二重引用符(")または引用符(')で囲みます。二重引用符(")と引用符(')は混在して使用できません。

条件式の定義は、左辺、比較演算子、およびキーワードの組合せによって、以下があります。


図A.2 パターン検索の場合


図A.3 文字列検索の場合


図A.4 数値検索の場合


図A.5 日付検索の場合


図A.6 時刻検索の場合


図A.7 日時検索の場合


入力データ、およびキーワードは以下の型を持ちます。

表A.2 条件式で扱う型

説明

文字列型

"あいう"、"ABC"といった文字の連なりです。
項目名やテキスト式で示される入力データの値も文字列型とみなします。

数値型

10、-0.5といった数値です。
整数だけでなく小数も表現できます。

日付型

年月日を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準日付形式を参照してください。

時刻型

時分秒を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準時刻形式を参照してください。

日時型

日付と時間を表します。
詳細については、“A.10.1 日時関数で扱う型名”の標準日時形式を参照してください。

注意

条件式の左辺と右辺は、同じ型になるように指定してください。

参照

詳細については、以下を参照してください。


パス式

パス式は、XML文書中の要素ノードの位置を識別するものです。
比較対象となるXML文書中の要素ノードを指定します。パス式の詳細な書式は、“A.1.5 パス式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、パス式の最後にパス演算子“//”を指定できます。パス式の最後にパス演算子“//”を指定すると、パス式の指す要素ノード配下のすべての要素ノードを意味します。
キーワードにパターンを指定したときだけ、パス式の最後にパス要素“*”を指定できます。


項目式

項目式は、CSVファイル中の項目の位置を識別するものです。
比較対象となるCSVファイル中の項目要素を指定します。項目式の詳細な書式は、“A.1.6 項目式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、項目式に“$_”を指定できます。


属性式

属性式はXML文書中の特定の属性ノードの値を示すための記述です。比較対象となるXML文書中の特定の属性ノードの値を指定します。属性式の詳細な書式は、“A.1.7 属性式”を参照してください。
キーワードにパターンを指定したときだけ、属性式で指定する属性名に“*”を指定できます。


rtrim関数

rtrim関数は、パス式、項目式、または属性式に指定された文字列の終端にある、連続する半角空白、水平タブ、および改行コード(CRおよびLF)を取り除いた文字列を返却します。


日時関数

日時関数名と参照先を以下に示します。

表A.3 日時関数名と分類

分類

日時関数名

参照先

数値関数

extract_date関数

A.10.5

extract_time関数

A.10.6

extract_datetime関数

A.10.7

日時値関数

convert_datetime関数

A.10.4

時刻関数

convert_time関数

A.10.3

日付値関数

convert_date関数

A.10.2

round_date関数

A.10.8

round_datetime関数

A.10.9

trunc_date関数

A.10.10

trunc_datetime関数

A.10.11


参照

日時関数の詳細については、“A.10 日時関数”を参照してください。


キーワード

キーワードには、以下が指定できます。

表A.4 キーワードの一覧

キーワード

参照先

パターン(文字列検索)

A.1.8

パターン(論理積・論理和・否定)

A.1.9

パターン(ワード検索)

A.1.10

文字列

A.1.11

数値

A.1.12

日付リテラル

A.1.13

時刻リテラル

日時リテラル


エスケープ文字

パターンおよび文字列に、以下に示す文字を指定する場合には、エスケープ文字を付加します。
エスケープ文字は“¥”です。
例えば、“abc¥¥”が指定された場合、“abc¥”が検索対象文字列となります。
“¥”が必要となる文字を以下の表に示します。


表A.5 エスケープ文字を付加する文字の一覧

文字

指定方法

文字

指定方法

"

¥"

.

¥.

$

¥$

?

¥?

&

¥&

[

¥[

'

¥'

¥

¥¥

(

¥(

]

¥]

)

¥)

^

¥^

*

¥*

{

¥{

+

¥+

|

¥|

,

¥,

}

¥}

-

¥-

~

¥~


実体参照

XML文書中に記述された実体参照文字列を検索する場合は、その実体参照文字列を検索キーワードとして指定してください。
実体参照が表す記号を検索する場合は、記号を検索キーワードとして指定してください。


表A.6 実体参照の一覧

実体参照

表す記号

<

<

&gt;

>

&amp;

&

&apos;

'

&quot;

"


注意

  • “実体参照”をキーワードに指定する場合は、“&”にエスケープ文字を付加する必要があります。

  • “表す記号”をキーワードに指定する場合は、“&”、“'”、“"”にエスケープ文字を付加する必要があります。

比較演算子


キーワードと比較演算子の組合せ方により、さまざまな検索条件を指定できます。
比較演算子の意味を以下の表に示します。

表A.7 比較演算子一覧

比較演算子

種類

説明

=

部分一致(注)

要素の値にキーワードが含まれれば真です。

!=

要素の値にキーワードが含まれなければ真です。

==

完全一致

要素の値とキーワードが完全に一致すれば真です。

!==

要素の値とキーワードが一部でも異なれば真です。

<、<=、>、>=

大小比較

要素の値とキーワードで大小比較します。

注)キーワードが数値、日付リテラル、時刻リテラル、または日時リテラルの場合は、完全一致の意味です。