フィルタ式は、パス式で指定した要素ノードに閉じた範囲で、条件を指定する場合に使用します。
フィルタ式の定義を以下の図に示します。
図A.8 フィルタ式の定義
注意
フィルタ式には2つ以上の条件式が必要です。
フィルタ式の条件にフィルタ式を入れ子にできます。その場合の入れ子の階層は、8階層までです。
以下にフィルタ式を含んだ検索式の例を示します。
/root/company/employee{/name = '^tanaka' AND /id = '1000'}
<root> <company> <employee> <name>tanaka</name> |
<root> <company> <employee> <name>tanaka</name> <id>2000</id> </employee> </company> <company> <employee> <name>suzuki</name> <id>1000</id> </employee> </company> </root> |
例の検索式の場合、文書Aは条件に該当し、文書Bは条件に該当しません。
“/root/company/employee”で1つの区切りと考えます。文書Aの場合は、中括弧の条件に該当するデータが存在します。文書Bの場合は、中括弧の条件(/name = '^tanaka' AND /id = '1000')に該当するデータが存在しません。
注意
フィルタ式のパス式の最後の要素に、パス要素“*”は指定できません。必ず要素名を指定してください。
以下の場合、パス式の最後のパス要素に“*”を指定しているので、エラーになります。
/root//company/*{/name = '^tanaka' AND /id = '1000'}