TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド
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目次
索引
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14.1.4 Webサービス利用時の留意事項
Webサービスの利用時の留意事項を以下に示します。
◆一般的な留意事項
◆マルチサーバ環境における留意事項
- サーバおよびクライアントマシンがDNSを利用してTeamWARE Officeサーバの完全修飾ドメイン名(ホスト名.ドメイン名)を解決可能にしておくことを、強くお勧めします。なおDNSを用意できない場合でも、ホスト名やIPアドレスを使ったURLで、TeamWARE Office サーバにアクセスすることも可能ですが、マルチサーバ環境での認証情報の引き継ぎや、BizSearchゲートウェイオプションへの認証情報の引き継ぎが行えず、複数回認証が必要になることがあります。
- Webサービスを利用するすべてのサーバ上で、同一ポートで同一種類(旧製品あるいは最新)のテンプレートを使用してください。なお、複数プロセスを起動した場合には、プロセス単位で同一ポートで同一種類のテンプレートを使用してください。
- Webサービスを利用するすべてのサーバ上の初期化ファイル(http.ini)の[Security]セクションの編集が必要になります。詳細については、“14.3.7 [Security]セクション”を参照ください。
- Webサービスを利用するすべてのサーバ上の初期化ファイル(http.ini)の[Document]セクションのUseActiveXキーは、すべて同一の値にしてください。詳細については、“14.3.5 [Document]セクション”を参照ください。
- Interstage Application Serverを利用したシングルサインオンや、Internet Navigware V8.0とのシングルサインオンを利用するには、認証方法を切り替える必要があります。この場合、Webサービスを利用するすべてのサーバ上で、同一ポートで同一種類の認証方法を使用するように設定してください。認証方法の設定については、“14.3.7 [Security]セクション”、“14.11 シングルサインオン”、“14.12 Interstage Application Serverを利用したシングルサインオン”、“14.13 Internet Navigware V8.0とのシングルサインオン”を参照ください。
◆OSに依存する留意事項
- クライアントをMacintoshとの混在環境で使用する場合には、“14.3.9 [MacBinary]セクション”を参照してください。
- UNIX系サーバを利用する場合で、WebサービスにアクセスするURLにポート番号を指定する運用が許される場合には、TeamWARE Officeシステム管理者でWebサービスを実行する運用をお勧めします。この設定を行わない場合、通常動作には影響ありませんが、下記のデメリットがあります。
セキュリティに関して:
標準インストール時には、Webの標準ポート80番を利用するために、Webサービスはroot(システム管理者)として動作しています。万が一、悪意を持ったユーザがWebサービスのアタックに成功し、制御することが可能になった場合、UNIX系システムに対して、rootでのアクセスを許してしまいます。
トラブル調査に関して:
標準インストール時、Webサービスは実行ユーザをTeamWARE Officeシステム管理者からrootに切り替えて動作しています。このような場合OSの制限のため、Webサービスがダウンしても、調査に必要となるメモリイメージファイルを採取することができません。
設定方法
TeamWARE Officeシステム管理者でWebサービスを実行するための方法を、以下に示します。
- TeamWARE Officeシステム管理者でログインします。
- TeamWARE Officeのインストールディレクトリをカレントディレクトリに変更します。
cd $TO
- TeamWARE Officeサーバを停止します。
to stop
- http.iniの[Host]セクションのPortキーの値をエディタなどを利用して確認し、1024番ポート未満が設定されている場合は、1024番ポート以上を設定します。設定方法については、“C.4.12 Webサービスのセットアップ”を参照してください。
- suコマンドにより、rootにユーザを切り替えます。
su
- chownコマンドにより、tohttpファイルの所有者をTeamWARE Officeの管理者に変更します。
例:TeamWARE Officeシステム管理者が"twu"の場合
chown twu tohttp
- chmodコマンドにより、tohttpファイルの権限を変更します。
chmod 750 tohttp
- chownコマンドにより、httpディレクトリ配下のファイルの所有者をTeamWARE Officeシステム管理者に変更します。
例:TeamWARE Officeシステム管理者が“twu”の場合
chown -R twu http
- exitコマンドで、実行ユーザをTeamWARE Officeシステム管理者に戻します。
exit
- TeamWARE Officeサーバを起動します。
to start
- UNIX系サーバを利用する場合で、WebサービスにアクセスするURLにポート番号を指定する運用が許されない場合でも、Solaris 7 オペレーティングシステム以降の環境をご利用の場合は、トラブル調査のために、以下の設定をすることをお勧めします。
設定方法
- TeamWARE Officeシステム管理者でログインします。
- TeamWARE Officeのインストールディレクトリをカレントディレクトリに変更します。
cd $TO
- suコマンドにより、rootにユーザを切り替えます。
su
- coreadmコマンドにより、coreの出力条件を変更します。
coreadm -e proc-setid
- exitコマンドで、実行ユーザをTeamWARE Officeシステム管理者に戻します。
exit
◆LDAP関連の留意事項
- 外部LDAPサーバを利用してユーザ認証やユーザ情報の管理を行う場合、初期化ファイル(http.ini)の変更が必要になります。詳細については、“14.3.7 [Security]セクション”を参照してください。
- LDAPサービスでパブリックディレクトリが定義されていて、初期化ファイル(http.ini)でパブリックディレクトリを使用可能にすると、Webサービスからパブリックディレクトリの検索を利用できるようになります。Webサービスでは、パブリックディレクトリは9つまでサポート可能です。LDAPサービスで定義したパブリックディレクトリの数が10以上の場合、9つまでが利用可能です。その場合、どのパブリックディレクトリが使えるか使えないかは不定です。Webサービスでパブリックディレクトリを利用可能にする方法については、“14.3.10 [Directory]セクション”を参照してください。
◆ActiveXを利用する機能における留意事項
WebブラウザにMicrosoft(R) Internet Explorerを利用している場合、ActiveXを利用することで、ドラッグ&ドロップによる添付ファイルの追加機能と、ツールバーが利用可能になります。
ドラッグ&ドロップによる添付ファイルの追加機能では、エクスプローラからWebサービスの画面の[ドラッグ&ドロップでファイルを登録することができます]と表示されるフィールドにファイルをドラッグ&ドロップすることで、添付ファイルを指定できます。また、添付ファイルをダブルクリックにより開き、編集できます。
ツールバーでは、Webサービスの各機能をWebブラウザツールバーから利用できます。
上記の機能を利用する場合には、以下の注意が必要です。
◆ActiveX利用不可環境における留意事項
Microsoft(R) Internet Explorerを使用、かつActiveXを利用する設定になっている環境において、以下のようなActiveXを利用できない場合でも、ブラウザの設定で強制的にActiveXを無効にし、送信操作を行うことができます。
- モバイル環境など、ActiveXコントロールのダウンロードに時間がかかる場合
- 利用者に、制限ユーザ(Usersグループ)権限しかなく、ActiveXコントロールをクライアントにインストールできない場合
本機能により、サーバでActiveXの利用の有無を一括して設定するのではなく、ユーザごとにActiveXの利用を選択することが可能になります。
機能詳細
ActiveXを無効にした場合は、送信画面に、添付ファイルを指定する入力フィールドが4つ表示されます。
環境設定
ActiveXを強制的に利用不可にする条件として、ブラウザの言語種別を利用します。以下の手順で、ブラウザの言語種別にキーワードを追加することで、ActiveXを強制的に利用不可にすることができます。
- Microsoft(R) Internet Explorerを起動
- 「ツール」メニューを選択
- 「インターネットオプション」を選択
- 「全般」タブの下方にある「言語」ボタンをクリック
- 「言語の優先順位」ウィンドウの中央右側にある「追加」ボタンをクリック
- 「言語の追加」ウィンドウの「ユーザー定義」で、「ax-no」を指定し、「OK」ボタンをクリック
- もし登録言語が3つ以下の場合は、[ax-no]が最下位の優先順位として登録されていることを確認します。4言語以上登録されている場合は、「上へ」ボタンを押して、優先順位が3番目になるよう設定します。
◆パスワード変更における留意事項
以下に挙げる利用をしていた場合、パスワードを変更しても、しばらくのあいだは古いパスワードでログインできてしまうことがあります。
- マルチサーバでの運用の場合
- Webサービスを複数プロセス(Port)で運用していて、同時に複数のプロセス(Port)を利用していた場合
- Webサービス、Web拡張機能、各携帯連携機能、iアプリ機能、ツールバーを同時に利用していた場合
パスワードを変更したらすべてのブラウザを終了し、新しいパスワードにて認証しなおすようWebサービスの利用者に対して指導をしてください。
なお、古いパスワードはブラウザ(携帯電話含む)からのアクセスを終了して20分間程度放置しなければ無効となりません。
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