機能説明
本コマンドは、CSVファイルにより構成管理情報の登録(新規/変更)、削除を行うことができます。また、“構成管理のCSVファイル”に出力することもできます。
本コマンドの機能一覧
機能 | 登録 | 削除 | 出力 |
---|---|---|---|
ノード構成情報 | ○ | ○ | ○ |
ノード構成情報(V10拡張形式) | ○ | ○ | ○ |
ノード構成情報(V13拡張形式) | ○ | ○ | ○ |
フォルダ構成情報 | ○ | ○ | ○ |
フォルダ構成情報(V11拡張形式) | ○ | ○ | ○ |
管理サーバ定義 | ○ | × | ○ |
ネットワークリンク定義 | ○ | ○ | ○ |
ノードリンク定義 | ○ | ○ | ○ |
マルチサイト全体監視運用のノード構成情報 | ○ | × | ○ |
マルチサイト型全体監視運用のフォルダ構成情報 | ○ | × | ○ |
マルチサイト型全体監視運用のノードリンク定義 | ○ | × | ○ |
記述形式
mpcmcsv | -m ADD -f file [-l logfile] [-s separator] |
mpcmcsv | -m DEL -f file [-l logfile] [-s separator] |
mpcmcsv | -m OUT -o NODE|NODE10EX|INTERNET_NODE|NODE13EX|FOLDER|FOLDER11EX|INTERNET_FOLDER|NODELINK|INTERNET_NODELINK|NETWORKLINK|SMSERVER [-t TargetFolder] -f file [-l logfile] [-s separator] |
オプション
file で指定した構成情報を登録(追加または更新)します。
複数インタフェースを持つノードの一部のインタフェースを削除する場合は、“注意事項”を参照してください。
file で指定した構成情報を削除します。
複数インタフェースを持つノードの一部のインタフェースを削除する場合は、“注意事項”を参照してください。
-o で指定した構成情報をCSVファイル形式で出力します。
ノード構成情報CSVファイルを出力します。
ノード構成情報CSVファイル(V10拡張形式)を出力します。
マルチサイト全体監視運用のノード構成情報CSVファイルを出力します。
ノード構成情報CSVファイル(V13拡張形式)を出力します。
フォルダ構成情報CSVファイルを出力します。
フォルダ構成情報CSVファイル(V11拡張形式)を出力します。
マルチサイト型全体監視運用のフォルダ構成情報CSVファイルを出力します。
ノードリンク定義CSVファイルを出力します。
マルチサイト型全体監視運用のノードリンク定義CSVファイルを出力します。
ネットワークリンク定義CSVファイルを出力します。
管理サーバ定義CSVファイルを出力します。
ノード一覧ツリー内、またはノード管理ツリー内にある特定フォルダ配下の情報だけをCSVファイルへ出力します。
以下の例のようにルートフォルダから指定のフォルダまでを\区切りしたパス形式で指定し、「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
ただし、-sと同時に指定する場合は、-sで指定した区切り文字を使用して区切ります。
例)
"\Tree Folder\SubFolder\End Folder"
CSVファイルのパスを指定します。
空白文字が含まれる場合には、「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
ログファイルのパスを指定します。
指定がない場合は、標準出力にメッセージを出力します。
ログファイルには、コマンドの動作結果が出力されます。
CSVファイル内のフォルダパスで使用している区切り文字(1文字)を指定します。指定がない場合には、‘\’が区切り文字となります。
‘\’を含むフォルダ名がある場合には、例えば -s / と指定して‘/’(スラッシュ)を区切り文字にします。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows | Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\bin |
Solaris | /opt/systemwalker/bin |
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
Administrator権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
CSVファイル記述形式については、“構成管理のCSVファイル”を参照してください。
UNIX版の場合、日本語版では、CSVファイルの文字コードは、インストール時に「Character Code」で指定したものとなります。
本コマンドで登録したノードに対してイベント監視のポリシーの設定・配付を行う場合、
事前に対象ノードで以下の作業を行ってください。
Systemwalker Centric Managerのインストール
イベント通知先に運用管理サーバまたは、運用管理サーバ配下の部門管理サーバを定義し、Systemwalker Centric Managerを再起動
イベント通知先への接続方法が「必要時接続」の場合のみ下記コマンドの実行
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/opaconstat -a
【Windows版】
opaconstat -a
異なるプラットフォームの運用管理サーバ間で構成情報を移出入する場合は、以下の点に注意してください。
移出したCSVファイルの文字コードは、運用管理サーバの文字コードと同じになっています。
移入先の運用管理サーバの文字コードに合わせて、コード変換を実施してください。
WindowsとUNIXでは改行コードが異なるため、コード変換を行う際は、改行コードも移入先のプラットフォームに合わせてください。
移出元の運用管理サーバのノード情報は、誤動作の原因になりますので、移入前に削除してください。
構成管理のCSVファイルは上位バージョンレベル互換だけ保証しています。上位バージョンレベルの構成情報を下位バージョンレベルの製品に移入することはできません。
Systemwalker Centric Managerからノードを削除した場合、削除したノードを再追加しても、ノード削除前に発生していた監視イベントおよび監視メッセージは、以下の画面には表示されません。
監視イベント一覧
[監視イベントログの検索]画面
メッセージ一覧
[メッセージ検索]画面
ノードの削除後に、ノード削除前に発生していた監視イベントを参照する場合は“opmtrcsv(監視イベント履歴CSV出力コマンド)”を、監視メッセージを参照する場合は“opamsgcsv(メッセージログCSV出力コマンド)”を利用してください。
複数インタフェースを持つノードの一部のインタフェースを削除する場合、-m ADDオプションを使用し、残すインタフェースを記述したファイルを指定してください。
削除するインタフェースを記述したファイルを指定して-m DELオプションを使用した場合、そのノードが削除されます。
“ノード構成情報CSVファイル”の以下を参照してください。
ノード情報一覧表の注2)
“使用例2”
使用例1
一般的な構成情報登録の一連の流れ(ノード一覧ツリー)
フォルダ構成情報を登録します。(参照: フォルダ構成情報CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f folder.csv
ノード構成情報を登録します。(参照: ノード構成情報CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f node.csv
所属するネットワークフォルダがない場合は、あらかじめ登録されているノードは、新ノードフォルダに配置されます。
部門管理サーバがクラスタの場合mpcmclstコマンドで論理ノードを登録します。
host_b1(プライマリ)、host_b2(セカンダリ)の@クラスタからホスト名「host_b」、IPアドレス「100.100.195.1」の論理ノードを作成します。
mpcmclst -a -h host_b1 -i 100.100.195.1 -n host_b
管理サーバ定義を登録します。(参照: 管理サーバ定義CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f server.csv
あらかじめ、部門フォルダとノードを作成しておく必要があります。
使用例2
構成情報登録の一連の流れ(ノード管理ツリー)
(あらかじめ、ノード一覧ツリーでの構成情報登録が完了していることが必要です。)
フォルダ構成情報を登録します。(参照: フォルダ構成情報CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f folder2.csv
ネットワークリンク定義を登録します。(参照: ネットワークリンク定義CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f netlink.csv
ノードリンク定義を登録します。(参照: ノードリンク定義CSVファイル)
mpcmcsv -m ADD -f nodelink.csv
実行結果/出力形式
警告メッセージ、エラーメッセージをログファイルに出力します。ログファイルの指定がなければ、標準出力に出力されます。