機能説明
本コマンドは、過去のメッセージを、日時、ホスト名、文字列によって検索し、CSV形式で出力します。
記述形式
opamsgcsv  | [-o filename] [-n hostname] [-s starttime] [-e endtime] [-a] [-l itemname1 itemname2 …] [-lf filename] [--] [condition1 condition2 …]  | 
オプション
検索結果を出力するファイル名を指定します。省略した場合、標準出力に出力します。
検索対象とするホスト名を指定します。省略した場合、すべてのシステムを対象に検索します。
検索を開始する日時を指定します。省略した場合、メッセージログファイル中の最古の日時から検索します。starttimeは、以下形式の12桁の数字で指定します。
YYMMDDhhmmss:
西暦の下2桁。1970年から2037年までが有効です。すなわち、70~99を指定した場合は、1970年から1999年とみなされます。00~37を指定した場合は、2000年から2037年とみなされます。
MM月DD日
hh時 mm分 ss秒
検索を終了する日時を指定します。省略した場合は、メッセージログファイル中の最新の日時まで検索します。endtimeは、-sオプションで指定するstarttimeと同じ形式で指定します。
condition1 condition2 …で指定した検索文字列がすべて含まれるメッセージを検索します(AND条件)。
追加して出力するログ項目を指定します。本コマンドはデフォルトで以下の項目を出力します。
TimeStamp(イベント発生時刻)
NodeName(ノード名)
EventText(イベントテキスト)
本オプションまたは-lfオプションでログ項目を指定することにより、上記の項目に続けて、指定されたログ項目が出力されます。
指定可能なログ項目を表に示します。また、指定する項目名の大文字、小文字は区別されません。
指定項目名  | ログ項目  | 出力内容  | 
|---|---|---|
RecvTime  | 受信日時  | 運用管理サーバがイベントを受信した時刻  | 
Category  | イベント種別  | イベント種別  | 
Type  | イベント属性  | NORMALMSG: 一般メッセージ  | 
Severity  | 重要度  | Very Important: 最重要  | 
NodeName  | ノード名  | ノード名  | 
IpAddr  | IPアドレス  | 代表インタフェースのIPアドレス 以下のようなSystemwalker Centric Managerの連携製品から通知されたメッセージについては、「0.0.0.0」となります。 
  | 
TimeStamp  | イベント発生日時  | イベント発生日時  | 
EventText  | イベントテキスト  | イベントのメッセージテキスト  | 
Label  | 表示名  | 運用システムの日本語名  | 
Color  | メッセージ監視表示色  | [メッセージ一覧]ウィンドウに表示する際の色。「表示色/背景色」の形式。  | 
OsType  | OS種別  | OS種別が番号で表示されます。 OS種別については、“OS種別表”を参照してください。 表にないサポートOSについては、OsType=1(その他)で表示されます。  | 
OsName  | その他のOS名  | OsType=1(その他)の場合だけOS名が表示されます。  | 
SysType  | 系区分  | 0: 系区分なし  | 
JobNum  | ジョブ番号  | ジョブ番号  | 
OsType  | OS種別  | OsType  | OS種別  | 
|---|---|---|---|
0  | 不明  | 30  | SunOS  | 
1  | その他  | 31  | U6000  | 
2  | MACOS  | 32  | ASERIES  | 
3  | ATTUNIX  | 33  | TandemNSK  | 
4  | DGUX  | 34  | TandemNT  | 
5  | DECNT  | 35  | BS2000  | 
6  | Digital Unix  | 36  | LINUX  | 
7  | OpenVMS  | 37  | Lynx  | 
8  | HPUX  | 38  | XENIX  | 
9  | AIX  | 39  | VM/ESA  | 
10  | MVS  | 40  | Interactive UNIX  | 
11  | OS400  | 41  | BSDUNIX  | 
12  | OS/2  | 42  | FreeBSD  | 
13  | JavaVM  | 43  | NetBSD  | 
14  | MSDOS  | 44  | GNU Hurd  | 
15  | WIN3x  | 45  | OS9  | 
16  | WIN95  | 46  | MACH Kernel  | 
17  | WIN98  | 47  | Inferno  | 
18  | WINNT  | 48  | QNX  | 
19  | WINCE  | 49  | EPOC  | 
20  | NCR3000  | 50  | IxWorks  | 
21  | NetWare  | 51  | VxWorks  | 
22  | OSF  | 52  | MiNT  | 
23  | DC/OS  | 53  | BeOS  | 
24  | Reliant UNIX  | 54  | HP MPE  | 
25  | SCO UnixWare  | 55  | NextStep  | 
26  | SCO OpenServer  | 56  | PalmPilot  | 
27  | Sequent  | 57  | Rhapsody  | 
28  | IRIX  | 58  | Windows 2000  | 
29  | Solaris  | 
追加して出力するログ項目を、ファイル入力で指定します。
ファイルに指定できるログ項目は-lオプションの場合と同じです。
ファイルには以下の形式で項目を指定します。
項目名の大文字、小文字は区別しません。
項目名を、「,「/空白/NL/TAB/CRで区切ります。
第1カラムが「#」である行はコメント行となります。
空白行は無視されます。
-lオプションと-lfオプションの両方が指定された場合は、後の指定が有効となります。
オプション指定終了記号です。これによって、condition1 condition2 …に指定する文字列に、「-」を含めることができます。
検索条件の文字列を指定します。検索文字列は、最大5つまで指定することができます。また、1つの検索文字列は、64バイト分以内が有効となります。日本語も入力できます。省略した場合、時間内のすべてのメッセージが出力されます。
検索文字列に空白を含む場合は、文字列を「"」(ダブルクォーテーション)で括ってください。
復帰値
正常終了
異常終了
参照
コマンド格納場所
Windows  | Systemwalkerインストールディレクトリ\MpWalker.dm\bin  | 
Solaris  | /opt/systemwalker/bin  | 
実行に必要な権限/実行環境
【Windows】
運用管理サーバでは、Administrator権限/DmAdmin権限/DmOperation権限/DmReference権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
【Solaris/Linux】
システム管理者(スーパーユーザ)権限が必要です。
運用管理サーバで実行可能です。
注意事項
検索結果として表示される日時は、メッセージが発生した時点でのメッセージ発生システムでの日時です。また、検索条件として指定された日時は、ロギングされた日時をもとに検索されます。そのため、以下の状態になる場合がありますので注意してください。
条件で指定した日時の範囲からはずれているメッセージまで検索されます。
複数システムのメッセージを同時に検索した場合、検索結果の表示でメッセージが時間順に並びません。
検索結果として表示されるメッセージは、イベント監視の条件定義でフィルタされたあとのメッセージです。
また、本コマンドは運用管理サーバのログデータベースを参照しています。
使用例
コマンドの入力例を以下に示します。以下の条件で検索しています。
ホスト名「tokyo」で発生したメッセージ
2003年9月5日8時40分10秒から9月5日8時49分50秒までの間に発生したメッセージ
メッセージに「EventLog」または「ERROR」という文字を含んだメッセージ
Severity(重要度)を追加出力する。
opamsgcsv -n tokyo -s 030905084010 -e 030905084950 -l severity -- EventLog ERROR
実行結果/出力形式
検索結果の情報を以下に示します。
【Windows版】
"03/09/05 08:47:09","tokyo","SY:EventLog: 情報: 6009:Microsoft (R) Windows 2000 (R) 5.0 2195 Service Pack 4 Uniprocessor Free. ","Normal" "03/09/05 08:47:09","tokyo","SY:EventLog: 情報: 6006:イベント ログ サービスが開始されました。","Normal"
【Solaris版/Linux版】
"03/09/05 08:47:09","tokyo","APA_PS[7703]: UX:OD: ERROR: od10925:Client timeout.(duckbill) (period_receive_timeout = 60) ","Important" "03/09/05 08:47:11","tokyo","APA_PS[7703]: UX:apppol: ERROR: 2001: Systemwalker Centric Managerのセットアップが実行されていないか、通信エラーが発生しています。(詳細コード=IDL:CORBA/StExcep/COMM_FAILURE:1.0,0x464a0101)","Important"
表示形式について、1行目のメッセージを例に以下に説明します。
【Windows版】
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【Solaris版/Linux版】
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