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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

1.4.1 保守運用

保守運用とは、センタ保守などのために利用者業務を運用するシステムを計画的に切り替える運用方法です。利用者業務を実行するシステムと保守を行うシステムを入れ替えることで、業務停止時間を最短にしたセンタ保守作業を実現します。

利用者業務を運用するセンタを切り替えるまでの流れを以下に示します。 切り戻しは、 切り替えと同じ手順で行います。

操作の手順

注意

  • ロードシェア運用で保守運用を実施する場合は、以下の点に注意してください。

    • 複写元システムの業務を停止してすべてのノードのRLPで保守運用を実施します。

    • 保守運用は両システムでシステム単位に実施し、システムを構成するノードが混在しないように注意してください。

    • 保守運用開始時に一部のノードがバックアップセンタ運用を停止している場合、保守運用を開始しないでください。

  • センタ切り替えが完了するまでの間、利用者業務はいったん停止します。センタ切り替え時間を考慮して保守運用の実施をスケジュールしてください。

  • センタ切り替えを目的として利用者業務を停止する場合、以下の条件を確認してください。

    • 利用者業務で使用する利用者アプリケーションのコネクションを切断している

    • 切り替えオフラインを開始する以下の条件を満たしている

      • 両システムがコネクション状態である

      • 複写元システムですべてのRLCファイルの退避が完了している

      • 複写先システムのすべてのRERUNログ反映処理が完了している

    • 複写先システムですべてのRERUNログの抽出・反映処理が完了していない場合、センタ切り替え時間内に、複写先システムでRERUNログの抽出・反映処理の時間が確保できる

    なお、利用者業務のうち更新処理を行っていないコネクションは切断する必要はありません。更新処理とは、以下の操作のことです。

    • DSIのデータを更新する操作

    • 順序番号を生成する操作

    • DSIおよび順序に対するデータベースの定義および変更操作

ポイント

  • 複写元システムでRLCファイルを強制交替した後、出力されたRLC交替メッセージのRLC通番までのRLCファイルを退避します。
    RLCファイルの退避が終了したら、RLPの運用情報を表示してすべてのRLCファイルの退避が完了したことを確認してください。
    RLPの運用情報表示については“3.2.1 RLPの運用情報表示”を参照してください。

  • 複写先システムで切り替えオフラインを実行する前にすべてのRLCファイルからRERUNログを抽出・反映します。

参照