ここでは、クラウドサービス統合運用部門の運用、保守作業について説明します。
クラウドサービス統合運用部門は、Cloud Services Managementを運用するうえで、設定情報の管理やユーザー情報の管理を行い、サーバの運用保守を含め、Cloud Services Managementの環境を整備する役割を持つ部門です。
クラウドサービス統合運用部門は、以下のような作業を行います。
Cloud Services Managementのインストール・セットアップ
Cloud Services Managementのインストールとセットアップを行います。インストールおよびセットアップの作業については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 導入ガイド"を参照してください。
Cloud Services Managementの管理サーバの運用・保守
Cloud Services Managementの運用状況の監視や障害時の対応などを行います。"第2章 運用"、"第4章 保守"を参照してください。
また、Cloud Services Managementのシステム情報の管理を行います。運用に応じて設定変更が必要な場合は、"2.2 運用前の初期設定"を参照してください。
お知らせ情報の作成
クラウド管理用ポータルを利用するユーザーに周知したい内容を、[ホーム]画面に表示することができます。お知らせ情報の設定については、"2.10.6 お知らせ情報"を参照してください。
組織情報、費用負担元コード、ユーザーの作成、変更
クラウド管理用ポータルを利用するユーザーのアカウントを作成、変更します。また、ユーザーの所属する組織情報を作成、変更します。組織情報に対して費用負担元コードを作成、変更します。
組織情報、ユーザー情報は、クラウド管理用ポータルからの作成および変更と、コマンドによる作成および変更が可能です。費用負担元コードは、コマンドによる作成および変更が可能です。クラウド管理用ポータルからの作成および変更方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。コマンドによる作成および変更方法については、"5.2.1 組織操作コマンド"、"5.2.2 ユーザー操作コマンド"、"5.2.13 費用負担元コード操作コマンド"を参照してください。
ベンダー情報、運用オプションの作成、変更
サービス企画・評価部門からの依頼により、ベンダーやクラウド管理製品との接続情報を作成し、パラメーターなどを変更します。ベンダー情報の設定については、"2.10.2 ベンダー情報"を参照してください。また、メニューにオプションを追加したい場合は、"2.10.3 運用オプション情報"の設定について参照してください。
契約情報の作成
契約情報は、クラウド管理用ポータルからの作成と、コマンドによる作成が可能です。クラウド管理用ポータルからの作成方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。コマンドによる作成方法については、"5.2.3 契約情報操作コマンド"を参照してください。
業務システム提供部門からのクラウド利用申請の受付
新しくクラウドを利用する部門の依頼に応じて、組織情報の登録と、業務システム提供部門のユーザー作成を行います。
また、業務システム提供部門からの業務システムの登録/変更/削除申請を受け付け、承認を行います。
業務システム提供部門が申請した業務システムによってはRDBやSLBなどの構築、配備を行います。
RDBとSLBの運用については、"付録A RDB/SLBの運用"を参照してください。
各申請タスクの承認
Cloud Services Managementの以下の情報については、登録/変更/削除の際に、クラウドサービス統合運用部門の最終承認を必要とします。
組織情報
利用者情報
業務システム情報
サービス情報
申請タスクの操作方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。
メータリングログの管理
業務システムの登録、削除、仮想マシンの起動、停止などの操作がログとして記録されます。リソースの使用記録情報として保管することができます。
メータリングログの出力操作については、"5.2.7 メータリングログ出力コマンド"を参照してください。