ここでは、Cloud Services Managementをインストール、セットアップしたあとに行う初期設定作業について説明します。
定義ファイルの設定
システム情報、ベンダー情報、運用オプション、クラウド管理用ポータルの「お知らせ」などの設定を行います。これらの項目は、Cloud Services Managementの「定義ファイル」で設定します。定義ファイルの編集手順については、"2.10 設定変更"を参照してください。
注意
定義ファイルの設定内容については、サービス企画・評価部門とクラウドサービス統合運用部門とで事前に調整してください。
組織、ユーザーの作成
組織情報およびユーザー情報の作成については、クラウド管理用ポータル、または、コマンドによる作成が可能です。コマンドでは一括登録および変更が可能です。クラウド管理用ポータルからの作成方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。コマンドによる作成方法については、"5.2.1 組織操作コマンド"、"5.2.2 ユーザー操作コマンド"を参照してください。
ポイント
特権管理者ユーザーの作成について
Cloud Services Managementのすべてのリソースに対して、登録・変更・削除操作権限を持ち、承認処理を必要としない、特権管理者ユーザーを作成することができます。
特権管理者ユーザーは、クラウドサービス統合運用部門に属します。
クラウドサービス統合運用部門で、トラブル対応や処理の代行、接続検証などの作業において、必要がある場合に作成してください。
1人目の特権管理者ユーザーは、コマンドで作成する必要があります。コマンドによる作成方法については、"5.2.2 ユーザー操作コマンド"を参照してください。
作成した特権管理者ユーザーで、クラウド管理用ポータルから2人目以降の特権管理者ユーザーを作成することができます。クラウド管理用ポータルからの作成方法については、"FUJITSU Software Cloud Services Management 操作ガイド(サービス企画・評価部門、クラウドサービス統合運用部門)"を参照してください。
注意
SVOMの連携先ディレクトリサービスにActive Directoryを利用している場合は、Cloud Services Managementに登録するユーザーと同一のユーザーをActive Directory上に登録する必要があります。Active Directory上にエントリーがない場合は、クラウド管理用ポータルにログインできません。
Cloud Services Managementへのユーザー登録前、または登録後にActive Directory上に同一ユーザーを登録するようにしてください。
承認フローの作成
Cloud Services Managementでは、以下のリソース情報について登録/変更/削除などの操作を行う際に、承認が必要です。
●組織
●ユーザー
●メニュー
●プロジェクト
●業務システム
●サービス
リソースの種別や、申請者の所属する部門によって、あらかじめ承認フローが定義されています。ただし、承認フローは一部変更できます。
承認フローの設定については、"2.10.4 承認フロー設定情報"を参照してください。
費用負担元コードの作成と組織情報への設定
費用負担元コードは、クラウド利用料金の費用負担元を分類するためのコードです。
組織情報で管理し、1つの組織について複数の費用負担元コードを登録することができます。別の組織に同じ費用負担元コードは作成できません。
複数の業務システムを束ねるプロジェクト情報を作成する際に、費用負担元コードを指定することで、業務システムの利用料金の負担元と、管理組織が決定する仕組みとなっています。
支払責任を持つ組織や支払方法、そのほかの支払業務による区分等を検討し、Cloud Services Managementで使用する費用負担元コード体系を作成してください。
費用負担元コードはコマンドによる作成が可能です。"5.2.13 費用負担元コード操作コマンド"を参照してください。
バックアップの設定
Cloud Services Managementには、オフラインバックアップとオンラインバックアップの2種類のバックアップ方法があります。
バックアップ対象が異なるため、用途に合わせて定期的に実施するよう運用設計を行ってください。
バックアップについては、"4.2 バックアップ・リストア"を参照してください。