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Interstage Business Application Server トラブルシューティング
FUJITSU Software

第2章 アプリケーション連携実行基盤で発生するトラブルの一覧

アプリケーション連携実行基盤の運用中にトラブルが発生した場合の対処方法を説明します。

異常の発生箇所を大別すると、以下のカテゴリに分類されます。各異常時の対処方法の詳細については、本マニュアルの対応する各章または関連マニュアルを参照してください。

非同期アプリケーション連携実行基盤で発生するトラブルの一覧

異常発生箇所

現象

対処

インストール

インストール後、サーバマシン起動時にトラブルが発生する。

Interstage Application Serverの設定を修正します。異常の対処の詳細は、“3.3 サーバマシン起動時の異常”を参照してください。

環境作成

アプリケーション

データベース環境セットアップコマンド(apfwcrtdbenv)が異常終了する。

データベース環境セットアップコマンドが内部で実行したコマンドの異常原因を取り除き、データベース環境セットアップコマンドを継続または再実行します。異常の対処の詳細は、“4.1 データベース環境セットアップコマンド実行時の異常”を参照してください。

アプリケーションサーバ環境セットアップコマンド(apfwcrtapenv)が異常終了する。

アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドが内部で実行したコマンドの異常原因を取り除き、アプリケーションサーバ環境セットアップコマンドを継続または再実行します。異常の対処の詳細は、“4.2 アプリケーションサーバ環境セットアップコマンド実行時の異常”を参照してください。

データベース環境セットアップコマンド(apfwcrtdbenv)、カスタムセットアップコマンド(apfwsetupdb)または、データベース環境削除コマンド(apfwunsetupdb)が終了しない。

syslogに“qdg03132u”のエラーメッセージが出力されているかを確認してください。“qdg03132u”のエラーメッセージが出力されている場合は、rdblogコマンドにより、アーカイブログ情報を表示し、一杯のアーカイブログをrdblogコマンドによりバックアップしてください。

業務処理開始アプリケーションで発行したアプリケーション連携実行基盤のAPIが、エラー復帰する。

IFlowErrorインタフェースのAPIを利用して、アプリケーションに通知されるエラー情報を取得し、エラーの対処を行います。
IFlowErrorインタフェースの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

業務処理開始アプリケーションを実行した時、NoClassDefFoundErrorが発生する。

以下のマニュアルを参照して、環境の設定を確認してください。

  • “Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“非同期アプリケーション連携実行基盤編”の“実行環境の構築”の“業務処理開始アプリケーションの環境作成”

業務処理開始アプリケーションを実行した時、FSP_INTS-BAS_AP1177が発生する。

業務処理実行アプリケーションが異常終了する。

アプリケーション連携実行基盤が異常終了の原因を示すExceptionを受け取り、異常処理定義で指定された後処理を実行します。
代表的な後処理の詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

  • 異常処理出口を使用したメッセージの復旧方法
    “Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”

  • 補償ルート制御機能を利用したエラーの対処
    “Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”

Javaアプリケーションで作成した業務処理開始アプリケーションが終了しない。

Javaアプリケーションを強制終了します。また、Javaアプリケーションの処理で、ログの出力キューに関する処理停止を行っているかどうかを確認してください。
業務処理開始アプリケーションの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”を参照してください。

アプリケーションがハングアップしてフローが完了しない。

アプリケーションでデットロックなど資源の排他待ちが発生するとアプリケーションの処理が進まなくなり、フローが完了しません。
本現象が発生した場合、最初にコンテナログ、スレッドダンプおよびJavaメソッドトレースによるアプリケーションのデバッグを行うことでトラブル原因を調査してください。
コンテナログ、スレッドダンプおよびJavaメソッドトレースの詳細については、“Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)”の“アプリケーションのデバッグ”を参照してください。

業務処理開始アプリケーションを実行した時、以下の処理に失敗する。

  • 突き放し型フローの起動

  • 待ち合わせ型フローの起動

  • 処理結果のメッセージの取得

orb.propertiesファイルが存在しないなどの理由により、J2EEの環境設定が失敗している可能性があります。
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

  • “Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)”の“JNDI”の“EJBを参照する場合の環境設定”の“クライアント環境での環境設定”

業務処理開始アプリケーションで処理結果のメッセージが受信できない。

11.1.6 エラーになったコリレーションIDが参照できない”を参照して対処してください。

アプリケーション連携実行基盤

syslogや標準出力に、“FSP_INTS-BAS”で始まるエラーメッセージが出力される。

出力されているエラーメッセージの対処を実施してください。

エラーメッセージの詳細については、“Interstage Business Application Server メッセージ集”を参照してください。

is20450が発生して業務処理実行アプリケーションの処理が失敗する。

以下のマニュアルを参照してください。

  • “Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“非同期アプリケーション連携実行基盤編”の“実行環境の構築”の“環境作成”

syslogへのログ出力に失敗する。

以下のマニュアルを参照して、環境の設定を確認してください。

  • “Interstage Business Application Server インストールガイド”の“インストール後の作業”

また、出力するログの機能(Facility値)およびログの重大度(Severity値)の設定により、ログが出力されない場合があります。設定方法については以下のマニュアルを参照してください。

  • “Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”

syslogにメッセージが出力されず、かつフローのルーティングが完了しない。

ワークユニットに関連付けられたキューのDestination定義が誤っている可能性があります。
その場合業務データが、誤って指定したキューに滞留します。
キューに業務データが滞留していることを確認するためには、Interstage管理コンソールを使用します。
Interstage管理コンソールでの確認方法を以下に記します。

  • Interstage管理コンソールの[システム] > [リソース] > [JMS] > [イベントチャネル] > [状態]

また、ワークユニットに関連付けられたキューのDestination定義が誤っている場合は、ワークユニットを停止してから、Interstage管理コンソールで修正してください。
Interstage管理コンソールで、ワークユニットに関連付けるキューのDestination定義を修正するためには、以下から行ってください。

  • Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > “IJServer名” > “配備ファイル名” > “EJBアプリケーション名” > “Message-driven Bean拡張情報”のDestination名

ワークユニット起動後に、そのワークユニットに関連付けられたEventChannelを再起動した場合は、ワークユニットの再起動が必要になります。Interstage管理コンソールで、ワークユニットの再起動を行うには以下から行ってください。

  • Interstage管理コンソールの[システム] > [ワークユニット] > “IJServer名”

フローのルーティングが完了せず、かつsyslogに“qdg03132u”のエラーメッセージが出力される。

rdblogコマンドにより、アーカイブログ情報を表示し、一杯のアーカイブログをrdblogコマンドによりバックアップしてください。

フローの初回起動時に異常が発生する。

9.1 業務処理開始アプリケーションによるアプリケーション連携フローの起動時の異常”を参照して対処してください。

データベースやInterstageのエラーが出力される。

第11章 運用時の異常”を参照して対処してください。

syslogに“jms2561”のエラーメッセージが出力される。

IJServer起動後にIJServerが使用するイベントチャネルを再起動し、業務処理実行アプリケーションを実行すると、“jms2561”のエラーメッセージが出力される場合があります。これは、イベントチャネルを再起動することで、アプリケーション連携実行基盤で保持していたイベントチャネルとのコネクションが切断されているためです。しかし、アプリケーション連携実行基盤でイベントチャネルとのコネクションを自動回復し処理を継続するため、“jms2561”のエラーメッセージについては特に対処は必要ありません。ただし、“jms2561”のエラーメッセージが頻繁に出力される場合は、IJServer起動後にイベントチャネルを再起動しないように、運用を見直してください。

以下のコマンドを実行した時に、コマンドが異常終了する。

  • apfwaddflow

  • apfwgetflow

  • apfwlistflow

  • apfwdelflow

  • apfwctrlflow

  • apfwlistmsg

  • apfwconvfile

  • apfwrecovmsg

  • apfwrecovfile

  • apfwdelmsg

  • apfwctrlque

orb.propertiesファイルが存在しないなどの理由により、J2EEの環境設定が失敗している可能性があります。
詳細については、以下のマニュアルを参照してください。

  • “Interstage Application Server J2EEユーザーズガイド(旧版互換)”の“JNDI”の“EJBを参照する場合の環境設定”の“クライアント環境での環境設定”

業務処理開始アプリケーションで受信した処理結果のメッセージの処理結果種別が正常であるにも関わらず、ルーティング中にFSP_INTS-BAS_AP1024が発生し、結果受信キューにそのエラーとなった処理結果のメッセージが存在する。または、受信した処理結果のメッセージの処理結果種別がエラー(FSP_INTS-BAS_AP1024が発生)であるにも関わらず、結果受信キューに処理結果種別が正常の処理結果のメッセージが存在する。

FSP_INTS-BAS_AP1024のエラーは、アプリケーション連携実行基盤(実行環境)ではエラーとならずに処理が正常終了したにも関わらず、EJBコンテナのデータベースのcommit処理でエラーが発生した場合に出力されるメッセージです。そのため、アプリケーション連携実行基盤(実行環境)で正常の処理結果種別を格納した処理結果のメッセージを送信後、EJBコンテナ処理のエラーで改めて異常の処理結果種別を格納した処理結果のメッセージが送信された場合に本現象が発生します。しかし、本現象は、アプリケーション連携実行基盤の運用で使用するイベントチャネルがメッセージ保証を行わない運用の場合に発生します。データベース連携のイベントチャネルで運用する場合は、メッセージ保証機能により無効となった正常の処理結果種別を格納した処理結果のメッセージはロールバック(削除)されるため、本現象は発生しません。
本現象を回避するためには、メッセージ保証を行うイベントチャネルで運用するよう環境の見直しを行ってください。

apfwconvfileコマンドを用いて、エラーメッセージもしくはシリアライズファイルをメッセージファイル化する際に、FSP_INTS-BAS_AP2534のメッセージおよびそのエラー詳細メッセージにXMLパーサのエラーメッセージが出力され、メッセージファイル化に失敗する。

以下にXMLパーサのエラーメッセージ例を示します。

  • “org.w3c.dom.DOMException: INVALID_CHARACTER_ERR: An invalid or illegal XML character is specified.”

  • “org.apache.crimson.tree.DomEx: INVALID_CHARACTER_ERR: 名前などに、無効な文字が指定されました。”

フロー定義ファイル内のデータが、文字コードの異常により不正なデータとなり、そのままフロー定義DBに登録されている可能性があります。
その場合は、以下のどちらかのリカバリ処理を行ってください。

  • エラーメッセージのリカバリを行う場合
    エラーメッセージをメッセージファイル化してからリカバリすることはできません。業務データの内容を修正する必要がない場合には、apfwrecovmsgコマンドを使用してリカバリしてください。
    業務データの内容を修正する場合には、以下の方法を用いてリカバリしてください。

    1. apfwlistmsgコマンドを-lオプション指定で実行し、エラーメッセージのフロー定義名とコリレーションIDを確認してください。

    2. フロー定義名とコリレーションIDの情報をもとに、業務処理が行われているアクティビティと行われていないアクティビティを確認し、業務処理が行われているアクティビティ上での業務の更新内容を確認してください。

    3. 2の確認内容をもとに、業務処理が行われていないアクティビティ上での業務の更新を手動で行ってください。

    4. 3の更新を行ったエラーメッセージをapfwdelmsgコマンドを用いて削除してください。エラーメッセージの削除の詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“メッセージの削除”の“エラーメッセージの削除”を参照してください。

  • シリアライズファイルのリカバリを行う場合
    シリアライズファイルを、メッセージファイル化してからリカバリすることはできません。業務データの内容を修正する必要がない場合には、apfwrecovmsgコマンドを使用してリカバリしてください。
    業務データの内容を修正する場合には、以下の方法を用いてリカバリしてください。

    1. フロー定義の終点まで到達していないメッセージのフロー定義名とコリレーションIDを確認してください。

    2. フロー定義名とコリレーションIDの情報をもとに、業務処理が行われているアクティビティと行われていないアクティビティを確認し、業務処理が行われているアクティビティ上での業務の更新内容を確認してください。

    3. 2の確認内容をもとに、業務処理が行われていないアクティビティ上での業務の更新を手動で行ってください。

    4. 3の更新を行ったシリアライズファイルを、手動で削除してください。

また、正しい内容のフロー定義をフロー定義DBに再登録してください。Interstage管理コンソールでのフロー定義の再登録の方法については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“運用の概要”の“Interstage管理コンソール”の“フロー定義の管理”を参照してください。
apfwaddflowコマンドでフロー定義の再登録を行う場合には、-rオプションを用いてコマンドを実行してください。コマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

ワークユニット

ワークユニットが異常終了する。

異常終了したワークユニットを再起動します。異常の対処の詳細は、“第5章 ワークユニットが異常停止した場合の復旧方法”を参照してください。

FSP_INTS-BAS_AP1022が発生してワークユニットの起動に失敗する。

以下のマニュアルを参照して環境の設定を確認してください。

  • “Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“非同期アプリケーション連携実行基盤編”の“実行環境の構築”の“環境作成”

NoClassDefFoundErrorが発生してワークユニットの起動に失敗する。

is20450またはIJServer21424が発生してワークユニットの起動に失敗する。

IJServer21243が出力され、Symfowareのネーミングサービスとの通信が失敗する。

Symfowareのネーミングサービスに関係する異常が発生しています。本エラーは、ディレクトリサービスまたはネーミングサービスと通信できない場合に発生します。通信できない要因としては、ネットワークの区分化、ハードウェアまたはインタフェースの問題、クライアントまたはサービス側の障害など、さまざまな事項が考えられます。
JDBCの設定およびSymfowareのネーミングサービスの設定を確認してください。なお、設定の確認はInterstage管理コンソールで、JDBCデータソース定義画面のDB接続テストを実施することで確認できます。

Interstage管理コンソールから、JDBCデータソース定義の設定情報の変更やDB接続テストを実施する場合は、Interstage管理コンソールの[リソース] > [JDBC] > “JDBCデータソース定義名” > [環境設定]タブでデータベース接続情報を設定してください。異常が発生した場合は、その対処を行ってください。

非同期アプリケーション連携実行基盤で使用しているワークユニットが高負荷により以下のエラーメッセージを出力し、異常終了する。

  • FSP_INTS-BAS_AP1002

  • FSP_INTS-BAS_AP1003

  • FSP_INTS-BAS_AP1006

  • FSP_INTS-BAS_AP1010

  • FSP_INTS-BAS_AP1017

  • FSP_INTS-BAS_AP1021

マシンへの高負荷が原因で、アプリケーション連携実行基盤が使用するOSやデータベースなどの資源の獲得やトランザクションの完了ができず、フローを使用した運用の継続ができない異常が発生した可能性があります。
以下の理由などが考えられます。

  • ディスク資源枯渇

  • メモリ不足

  • I/O使用率増加

  • CPU使用率の増加

マシンへの負荷状況を確認し、高負荷がかかっている場合には、アプリケーションを処理するスレッドの多重度を下げてください。詳細については、“Interstage Business Application Server 解説書”の“概要”の“システム構成”の“アプリケーションの負荷分散”を参照してください。

また、停止したワークユニットで使用していたイベントチャネルの接続情報が回収されないことがあります。“イベントチャネルの接続情報が増加した場合”を参照して、イベントチャネルの接続情報を回収してください。

ワークユニットを強制停止した。

強制停止を行うと、イベントチャネルの接続情報が回収されず、サプライア数およびコンシューマ数が増加することがあります。“6.6 イベントチャネルの接続情報が増加した場合”を参照して、イベントチャネルの接続情報を回収してください。

イベントチャネル

イベントチャネルが異常終了する。

異常終了したイベントチャネルを再起動します。異常の対処の詳細は、“第6章 イベントチャネルで異常が発生した場合の復旧方法”を参照してください。

業務処理実行アプリケーションでトランザクションのロールバックが発生したにも関わらず、メッセージ遷移先の業務処理実行アプリケーションが動作する。

データベース連携のキューを使用する場合、そのキューの設定がデータベース連携を使用する設定であることを確認してください。Interstage管理コンソールでの確認方法を以下に記します。

  • Interstage管理コンソールの[システム] > [リソース] > [JMS] > [イベントチャネル] > [状態]

使用するフロー定義の環境設定にメッセージ格納DBのデータソースが設定されていることを確認してください。Interstage管理コンソールでの確認方法を以下に記します。

  • Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義] > [環境設定]

また“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“メッセージ保証レベルに関する設計”を参照してください。

業務処理実行アプリケーションでトランザクションのロールバックが発生したにも関わらず、送信先のキューに対応したイベントチャネル上にメッセージが蓄積される。

メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合、アプリケーションの異常終了などが発生すると次のアクティビティに対応するキューと受信キューに、無効なメッセージが残ることがあります。残っているメッセージはメッセージ受信時に、適切に処理されます。また、イベントチャネルの再起動時には、キューと受信キューに残っている無効なメッセージは、すべて削除されます。

データベース連携を使用したイベントチャネルを再起動すると、イベントチャネルに滞留していたメッセージが消失する。

データベース連携を使用したイベントチャネルの環境設定に誤りがある可能性があります。

6.2 イベントチャネルにメッセージが滞留し続ける場合”を参照して対処してください。

メッセージの順序性が保証されない。

本製品では、メッセージの順序性を保証する機能は提供していません。必要であればアプリケーションで対処してください。

esmonitorコマンドで表示される蓄積メッセージ数と、apfwlistmsgコマンドで一覧表示されるメッセージ数が異なる。

メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合、esmonitorコマンド実行後にapfwlistmsgコマンドを実行すると、esmonitorコマンドで表示される蓄積メッセージ数と、apfwlistmsgコマンドで表示されるメッセージ数が、一時的に異なる場合があります。
キューに格納されたメッセージ数を確認する場合は、apfwlistmsgコマンドを実行したあと、esmonitorコマンドを実行してください。
なお、esmonitorコマンド実行後にapfwlistmsgコマンドを実行して、メッセージ数が異なる場合は、以下の事象が発生していることが考えられます。該当する場合は、その原因を取り除いてください。

  • 通信断やデータベースサーバの停止などにより、メッセージ格納DBのデータベースアクセスに失敗している可能性があります。

  • 送信対象となったメッセージのメッセージ長が、見積りサイズを超えている可能性があります。

  • メッセージ格納DBのトランザクションがタイムアウトしている可能性があります。

  • メッセージ格納DBの接続コネクションが不足している可能性があります。また、システムログにFSP_INTS-BAS_AP1601からFSP_INTS-BAS_AP1609のメッセージが出力されている場合は、そのメッセージのユーザ対処を確認して原因を取り除いてください。

  • 利用者が作成したイベントサービスまたはJMSを使用するアプリケーションから対象のイベントチャネルに対してメッセージを送信した可能性があります。

Interstage Application Server

Interstageで異常が発生する。

Interstage Application Serverが出力するメッセージの対処を行います。異常の対処の詳細は、“第7章 Interstageに異常が発生した場合の復旧方法”を参照してください。

データベース

データベース製品で異常が発生する。

データベース製品が出力するメッセージの対処を行います。異常の対処の詳細は、“第8章 データベースサーバで異常が発生した場合の復旧方法”を参照してください。

コンテナログ

メッセージが混在する。

IJServerで始まるメッセージが分割されて出力される場合があります。詳細については、“Interstage Application Server メッセージ集”を参照してください。
アプリケーションが出力するログが混在する場合は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”を参照してください。

Interstage管理コンソール

Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義] > [操作]での処理が終了しない。

syslogに“qdg03132u”のエラーメッセージが出力されているかを確認してください。
“qdg03132u”のエラーメッセージが出力されている場合は、rdblogコマンドにより、アーカイブログ情報を表示し、一杯のアーカイブログをrdblogコマンドによりバックアップしてください。

Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義] > [登録]での処理が終了しない。

Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義] > [環境設定]での処理が終了しない。

Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [メッセージトラッキング] > [エラー参照]での処理が終了しない。

Interstage管理コンソールの[システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [メッセージトラッキング]でエラー情報を検索すると“com/fujitsu/interstage/apfw/conv/ApfwDataConversionException”というエラーが発生する。

apfwibscm.jarに対して、CLASSPATHを通さずにInterstage JMXサービスを起動した可能性があります。
“Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“Interstage JMXサービスのrcプロシジャの編集”を参照して、環境の設定を確認してください。

「is40304: JDBCデータソース接続テストに失敗しました」のエラーが発生する。

Interstage管理コンソールまたはInterstage JMXサービスの起動時に必要な環境変数が設定されているか確認してください。設定内容の詳細については“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”または“Interstage JMXサービスのrcプロシジャの編集”を参照してください。

同期アプリケーション連携実行基盤で発生するトラブルの一覧

異常発生箇所

現象

対処

インストール

インストール後、サーバマシン起動時にトラブルが発生する。

Interstage Application Serverの設定を修正します。異常の対処の詳細は、“3.3 サーバマシン起動時の異常”を参照してください。

環境作成

アプリケーション

クライアントアプリケーションを実行した時、NoClassDefFoundErrorが発生する。

以下のマニュアルを参照して、環境の設定を確認してください。

  • “Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“実行環境の構築”の“クライアントアプリケーションの環境作成”

クライアントアプリケーションを実行した時、UJI771が発生する。

クライアントアプリケーションを実行した時、UnsatisfiedLinkErrorが発生する。

クライアントアプリケーションを実行した時、ExceptionInInitializerErrorが発生する。

クライアントアプリケーションとしてApcoordinatorを使用した時、エラーが発生する。

以下のマニュアルを参照して、環境の設定を確認してください。

  • “Apcoordinatorユーザーズガイド”の“アプリケーションに必要なApcoordinatorのファイル”

  • “Interstage Business Application Server セットアップガイド”の“同期アプリケーション連携実行基盤編”の“実行環境の構築”の“クライアントアプリケーションの環境作成”

アプリケーション連携実行基盤

syslogやイベントログに、“FSP_INTS-BAS”で始まるエラーメッセージが出力される。

出力されているエラーメッセージの対処を実施してください。

エラーメッセージの詳細については、“Interstage Business Application Server メッセージ集”を参照してください。

syslogやイベントログへのログ出力に失敗する。

以下のマニュアルを参照して、環境の設定を確認してください。

  • “Interstage Business Application Server インストールガイド”の“インストール後の作業”

また、出力するログの機能(Facility値)およびログの重大度(Severity値)の設定により、ログが出力されない場合があります。設定方法については以下のマニュアルを参照してください。

  • “Interstage Business Application Server リファレンス”の“ログ定義ファイルリファレンス”

apfwscntmainまたは、apfwscntmain_ntのプロセスが異常終了する。

配備されたサーバアプリケーションに問題がないか確認してください。異常の対処の詳細は、“11.3.4 サーバアプリケーションが異常終了した場合”を参照してください。

ワークユニット

ワークユニットが異常終了する。

異常終了したワークユニットを再起動します。異常の対処の詳細は、“第5章 ワークユニットが異常停止した場合の復旧方法”を参照してください。

Interstage Application Server

Interstageで異常が発生する。

Interstage Application Serverが出力するメッセージの対処を行います。異常の対処の詳細は、“第7章 Interstageに異常が発生した場合の復旧方法”を参照してください。

データベース

データベース製品で異常が発生する。

データベース製品が出力するメッセージの対処を行います。異常の対処の詳細は、“第8章 データベースサーバで異常が発生した場合の復旧方法”を参照してください。

Interstage管理コンソール

「is40304: JDBCデータソース接続テストに失敗しました」のエラーが発生する。

Interstage管理コンソールまたはInterstage JMXサービスの起動時に必要な環境変数が設定されているか確認してください。設定内容の詳細については“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”の“Interstage管理コンソールの起動・停止”または“Interstage JMXサービスのrcプロシジャの編集”を参照してください。