アプリケーションとSystemwalker Service Catalog Managerのコンポーネントは、以下の図のように統合できます。図の、濃いグレーで示した部分がSystemwalker Service Catalog Managerのコンポーネントです。
要件に応じて、統合作業は以下の手順で行います。
ユーザーがアプリケーションにどのようにアクセスするのかを決定。アクセス種別によって、統合のために検討が必要な事項が異なります。
利用者にアプリケーションを直接アクセスさせるようにすることも、Systemwalker Service Catalog Manager経由でアクセスさせるようにすることも可能です。Systemwalker Service Catalog Manager経由でアクセスさせる場合には、利用者管理と認証はすべてSystemwalker Service Catalog Managerの管理下になります。この場合、利用者単位の価格モデルを使用することも可能です。
アクセス種別の詳細については、“第2章 アクセス種別の決定”を参照してください。
プロビジョニングサービスの実装(オプション)
アプリケーションをSystemwalker Service Catalog Managerのサービス購入管理と統合する場合には、これに対応するWebサービス(プロビジョニングサービス)を実装する必要があります。Systemwalker Service Catalog Managerは、プロビジョニングサービスによって、サービス購入時に必要となる準備作業や管理作業をアプリケーションに通知します。
詳細については“3.1 プロビジョニングサービスの実装”を参照してください。
アプリケーションのログイン/ログアウト処理の実装(オプション)
アプリケーションをSystemwalker Service Catalog Manager経由でアクセスさせる場合には、アプリケーションのログイン/ログアウト処理を実装する必要があります。アクセス種別によって、プロビジョニングサービスで定義されている特定のメソッドを実装する必要があります。
詳細については“3.2 ログイン/ログアウト処理の実装”を参照してください。
Systemwalker Service Catalog Managerのイベント管理との統合(オプション。ただし、使用量に応じたきめ細かな課金を行うため、統合を推奨)。
アプリケーションはSystemwalker Service Catalog Managerのイベント管理に対してイベントを送信できます。イベントは、価格モデルや請求、リポーティングの基礎データとして使用できます。
詳細については“3.3 イベント管理との統合”を参照してください。
サービスの操作の実装(オプション)。
アプリケーションに、Systemwalker Service Catalog Managerのポータル上から実行可能な操作を実装することができます。サービスの操作は、アプリケーションの資源にアクセスしたり、管理作業を実行したりするために利用できます。
詳細については“3.4 サービスの操作の統合”を参照してください。
アプリケーションをSystemwalker Service Catalog Managerのサービスとして提供。
これには、まず、アプリケーションをSystemwalker Service Catalog Managerの技術サービスとして登録する必要があります。Systemwalker Service Catalog Managerの管理ポータルで登録する方法と、サービス定義用のXMLを用意し、それをSystemwalker Service Catalog Managerにインポートする方法があります。その後、サービスを提供することのできるサービス提供部門を割り当てます。さらに、サービス提供部門が提供するサービスの定義を行います。
詳細は、“第4章 技術サービスの提供”を参照してください。