Systemwalker Service Catalog Managerは、いくつかのアプリケーションの統合方法とアクセス方法を提供しています。
以下のコンポーネントが相互に関連します:
ウェブブラウザかウェブサービスを利用することでサービスにアクセスするユーザーのクライアント
Systemwalker Service Catalog Manager
ユーザーによってアクセスされるアプリケーション
以下のフローは、アプリケーションを公開する際に、環境と要件に従ってアクセス種別を決める際に使用します。
アクセス種別は変更できます。また、基本の要件が変化した場合にも、アクセス種別を変更できます。
アクセス種別の決定におけるポイントは以下の2点です:
アプリケーションがSystemwalker Service Catalog Managerを使用してユーザー認証を行い、Systemwalker Service Catalog Managerがログイン情報をアプリケーションに転送するかどうか(アプリケーションログイン)
アプリケーションがプロビジョニングサービスを使用するかどうか
それぞれのアクセス種別と、機能の組み合わせは以下のとおりです。
アクセス種別 | 機能 | |
---|---|---|
アプリケーションログイン | プロビジョニングサービス | |
ログインアクセス | 利用可能(実装が必要) | 使用する |
ダイレクトアクセス | 利用不可 | 使用する |
ユーザーアクセス | 利用可能(実装は不要)*1 | 使用する |
エクスターナルアクセス | 利用不可 | 使用しない |
*1)アプリケーションのログインはアプリケーションにより制御できます。もしくはSAMLによるユーザー認証のためのSSOのメカニズムを使用できます。
注意
以前のV/Lで提供していたプラットフォームアクセスとプロキシアクセスは、非推奨となりました。この二つのアクセス種別は、処理時間やデータに対する要求が高いアプリケーションがSystemwalker Service Catalog Managerに相当の負荷を与え、資源の消費に大きな影響を与えるため、推奨できません。プラットフォームアクセスまたはプロキシアクセスを使用する場合には、システム運用管理者にお問い合わせください。
アクセス種別によって、実装が必要となるWebサービスインターフェースが異なります。それぞれのアクセス種別と、実装が必要となるWebサービスインターフェース機能の組み合わせは以下のとおりです。
アクセス種別 | インターフェース | ||
---|---|---|---|
プロビジョニングサービス | イベントサービス | サービスの操作 | |
ログインアクセス | 必須 | 利用可能 | 利用可能 |
ダイレクトアクセス | 必須 | 利用可能 | 利用可能 |
ユーザーアクセス | 必須 | 利用可能 | 利用可能 |
エクスターナルアクセス | 不要(利用不可) | 利用不可 | 利用不可 |
Webサービスインターフェースの実装については、“アプリケーション開発ガイド”を参照してください。
サービス提供部門が利用可能な料金設定の課金項目も、アクセス種別の影響を受けます。利用可能な課金項目は以下の通りです。
アクセス種別 | 課金項目 | ||
---|---|---|---|
サービス単価 | 利用者単価 | イベント | |
ログインアクセス | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
ダイレクトアクセス | 利用可能 | 利用不可 | 利用可能 |
ユーザーアクセス | 利用可能 | 利用可能 | 利用可能 |
エクスターナルアクセス | 利用不可 | 利用不可 | 利用不可 |
料金設定についての詳細は、“運用ガイド(サービス提供部門編)”を参照してください。
どのアクセス種別を用いるのかは、アプリケーションの技術サービスに定義します。アプリケーションやサービスの特性に応じて、適切なアクセス種別を選択してください。
Systemwalker Service Catalog Managerを経由するアクセス種別(ログインアクセス)を選択した場合、アプリケーションにおけるログイン・ログアウトの実装を変更し、プロビジョニングサービスAPIに定義されたユーザー処理を利用する必要があります。詳細は“アプリケーション開発ガイド 3.3 ログイン・ログアウトの実装”を参照してください。
引き続き本章では各アクセス種別の詳細を説明します。