ページの先頭行へ戻る
SystemwalkerService Catalog Manager 運用ガイド技術サービス開発部門編
FUJITSU Software

1.2 アプリケーションのサービス化のための準備

アプリケーションをサービスとして提供するには、次の点を考慮する必要があります。

リモートインターフェース

Web(インターネットおよびイントラネット)のどこからでもユーザーがアプリケーションにアクセスできるよう、アプリケーションにはリモートインターフェースが必要です。このためには、WebユーザーインターフェースやWebサービスなどが必要です。

マルチテナント

データ管理では、マルチテナントを保証する必要があります。サービス利用部門ごとのデータ、あるいはサービス利用ごとのデータを明確に分離し、それぞれに該当するユーザーだけがアクセスできることを保証する必要があります。

Systemwalker Service Catalog Managerでは、アプリケーション側がサービスに対して提供する項目を「インスタンス」にできます。アプリケーションに対応するインスタンスは、実装する前に決めてください。ひとつのデータコンテナの中で個々のデータベースに対して複数のワークスペースを用意したデータコンテナを作る方法から、独立したバーチャルサーバを提供する方法まで、さまざまな方法が考えられます。

また、何に対してインスタンスを提供するのかも決める必要があります。通常は、購入済サービスごとに一つのインスタンスを提供することを推奨します。


サービス利用部門が購入済サービスをただ1つ利用することがわかっている場合は、1つのサービス利用部門に提供するインスタンスを1つに抑えることができます。また、アプリケーションがステートレスで稼働しデータの保存が不要な場合は、すべてのサービス利用部門で1つのインスタンスを共用できます。



高スケーラビリティ

ユーザーの数、性能、およびディスク容量は、顧客ごとに要件が異なります。スケーラビリティを考慮してアプリケーションを設計してください。

高可用性

理想的にはアプリケーションは24時間利用可能であるべきです。

ノンストップ操作・バックアップ・データセキュリティ・定期メンテナンスを備えたデータセンターにて運用することを検討すべきです。


セキュリティ

アプリケーションを提供する時には、以下のセキュリティ問題を検討すべきです。