サーバ仮想化ソフトウェア(VMware)の構成変更を行うと「メッセージ番号 21162」が表示される。
[説明]
VM管理製品としてVMware vCenter Serverを登録している環境で、VMware vCenter ServerからVMホストの削除を行うと、以下のメッセージが出力され、クローニングイメージが削除されます。
FJSVrcx:INFO:21162:image(version=version):cloning image is lost. |
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 21162」を参照してください。
[対処]
サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照し、L-Serverテンプレートの復元操作を行ってください。そのあと、以下のメッセージが出力されるか確認してください。
FJSVrcx:INFO:21161:image(version=version):cloning image is detected. |
クローニングイメージをリソースプールに登録していた場合、「1.3.8 rcxadm pool」を参照し、各クローニングイメージをリソースプールへ再登録(register)してください。
コマンド実行例
>rcxadm pool register -name ImagePool -resource master_image -type vm_image <RETURN> |
クローニングイメージをL-Serverで使用していた場合、「1.3.1 rcxadm lserver」を参照し、L-Serverの変更(modify)を行ってください。その際に指定するXMLファイルは、以下の形式にしてください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="L-Server名"> <ServerImageLink name="クローニングイメージ名" version="世代" /> </LServer> </Resources> |
例
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> <Resources> <LServer name="L-Server1"> <ServerImageLink name="master_image" version="3" /> </LServer> </Resources> |
コマンド実行例
>rcxadm lserver modify -name L-Server1 -file c:\temp\modify.xml <RETURN> |
VM管理製品上でのジョブのキャンセル、タイムアウトによりクローニングイメージ採取が失敗し、VM管理製品上に複製途中のVMゲストが残る。
[説明]
クローニングイメージの採取中に、VM管理製品上でジョブのキャンセル、またはジョブのタイムアウトが発生した場合、以下のメッセージがイベントログに出力され、クローニングイメージの採取に失敗することがあります。
FJSVrcx:ERROR:67397:failed to create image. detail=(PowerShell script execution error : create_image:duplicate vmguest failed. See details in the job result in System Center Virtual Machine Manager.,vmerrno=516,ip=IPアドレス,host=VMホストのIPアドレス) |
メッセージの詳細は、「メッセージ番号 67397」を参照してください。
上記のメッセージが出力された場合、VM管理製品上に、複製途中のVMゲストが残ることがあります。
[対処]
以下の手順で、復旧してください。
VM管理画面を表示し名前が"!temp_ror"で始まるVMゲストが存在しているか確認してください。
手順1.でVMゲストが存在していた場合、そのVMゲストをVM管理画面から削除してください。VMゲストの削除方法については、サーバ仮想化ソフトウェアのマニュアルを参照してください。
再度クローニングイメージを採取してください。
管理サーバの冗長化ソフトウェアによるサーバ切替えにより、L-Serverの作成が失敗し、サーバ仮想化ソフトウェア上に作成途中のVMゲストが残る。
[説明]
本事象は、「管理サーバやマネージャーのシステムダウンなどのトラブル、またはVM管理製品上でのジョブのキャンセル、タイムアウトによりL-Serverの作成または起動が失敗し、サーバ仮想化ソフトウェア上に作成途中のVMゲストが残る。」と同事象です。
[対処]
対処については、「管理サーバやマネージャーのシステムダウンなどのトラブル、またはVM管理製品上でのジョブのキャンセル、タイムアウトによりL-Serverの作成または起動が失敗し、サーバ仮想化ソフトウェア上に作成途中のVMゲストが残る。」を参照してください。
VMホスト(管理OS)の再起動や通信障害によって、処理が完了しない場合がある。【Xen】【KVM】
[説明]
rebootやpanicによるVMホスト(管理OS)の再起動、または本製品のマネージャーとVMホスト間の通信障害によって、以下の処理が完了しない場合があります。
L-Serverの作成、削除
サーバ間の移動(マイグレーション)
クローニングイメージの採取
[対処]
本製品のマネージャーを再起動してください。