名前
【Windows】
インストールフォルダー\Manager\bin\rcxadm lserver - L-Serverの操作
【Linux】
/opt/FJSVrcvmr/bin/rcxadm lserver - L-Serverの操作
形式
rcxadm lserver create -file file.xml [-nowait]
rcxadm lserver delete -name name [-allow deldisk] [-nowait]
rcxadm lserver modify -name name -file file.xml [-nowait]
rcxadm lserver list
rcxadm lserver show -name name [-format {text|xml}]
rcxadm lserver start -name name [-nowait]
rcxadm lserver stop -name name [-force] [-nowait]
rcxadm lserver restart -name name [-force] [-nowait]
rcxadm lserver move -name name [-to folder] [-nowait]
rcxadm lserver attach -name name {-size size [-disk disk] [-from {pool|vstorage}]|-disk disk} [-exist] [-index index] [-nowait]
rcxadm lserver attach -name name -net network_name [-ip ipaddress] [-nowait]
rcxadm lserver detach -name name -disk disk [-online] [-force] [{-allow deldisk |-deny deldisk}] [-nowait]
rcxadm lserver detach -name name [-nic nic_index] [-nowait]
rcxadm lserver migrate -name name [-to vmhost] [-mode {live|cold}] [-nowait]
rcxadm lserver setup -name name -type network [-dryrun]
rcxadm lserver set -name name -attr attr[,attr[...]] [-net network_name]
rcxadm lserver convert [-name name] -with with [-label label] [-comment comment] [-to folder] [-nowait]
rcxadm lserver revert -name name [-nowait]
機能説明
rcxadm lserverは、L-Serverの管理と操作を行うためのコマンドです。
サブコマンド
L-Serverを作成します。
L-Serverを削除します。L-Serverに割り当てられているリソースは自動的に解放され、L-Serverの定義も削除されます。
L-Serverを構成するリソースを変更します。
L-Serverの一覧情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Server名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC (*1) | CPU性能、CPU数、メモリ容量 |
DISKS | ディスク容量 |
IPADDRESSES | IPアドレス |
STATUS | L-Serverの動作状態 |
RESOURCES | リソースの割当て状態 |
*1: ラックマウント型サーバでエージェントが未登録の場合、表示されません。
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
NAME | L-Server名 |
TYPE | サーバ種別 |
SPEC | CPU性能、CPU数、メモリ容量 |
DISKS | ディスク容量 複数のディスクがある場合、カンマで区切って表示されます。 |
IPADDRESSES | IPアドレス 複数ある場合、カンマで区切って表示されます。 |
STATUS | L-Serverの動作状態 |
RESOURCES | リソースの割当て状態 |
L-Serverの詳細情報を表示します。
以下の情報が表示されます。
物理L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Server名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
ServerType | サーバ種別 |
OSType | OS種別 |
CPUArch | CPUアーキテクチャー |
CPUPerf(SPEC) (*1) | 指定したCPU性能(現在割り当てられている物理サーバのCPU性能値) |
NumOfCPU(SPEC) (*1) | 指定したCPU数(現在割り当てられている物理サーバのCPU数(Core数)) |
MemorySize(SPEC) (*1) | 指定したメモリ容量(現在割り当てられている物理サーバのメモリ容量) |
Model | L-Serverに割り当てるサーバのモデル名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
PhysicalServer | 物理サーバ名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
OriginalServer | L-Serverに割り当てる物理サーバ、またはリソースプール |
LastServer | 最後にL-Serverを起動した物理サーバ 物理L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
Status | L-Serverの動作状態 |
PowerStatus | L-Serverの電源状態 |
Resources | リソースの割当て状態 |
ControlledResources | 制御対象リソースの範囲 構築済み物理サーバと関連付けられたL-Serverに対して表示されます。 |
NumOfDisk | ディスク数 |
Disk[num] | L-Serverに割り当てるディスク名 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
DiskType[num] | L-Serverに割り当てるディスクの接続形態 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
DiskSize[num] | L-Serverに割り当てるディスクの容量 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
DiskType[num] | L-Serverに割り当てられているディスクの仮想ディスク種別 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
Shared[num] | ディスクの共有状態 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。 複数のL-Serverから使用している場合、"Yes"が表示されます。 複数のL-Serverから使用していない場合、"No"が表示されます。 |
OriginalStorage | L-Serverに割り当てるディスクを切り出す仮想ストレージ、またはリソースプール |
NumOfNIC | NIC数 |
NIC[num] | L-Serverに割り当てるネットワークリソース名 numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][MACAddress] | NICのMACアドレス |
NIC[num][PhysicalNum] | L-ServerのNICに対する物理NICの番号 番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][IPAddress] | L-Serverに割り当てるIPアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][netlinknum][IpAddress] | IPアドレス |
NIC[num][netlinknum][VlanMode] | VLANモード |
NIC[num][netlinknum][DNSServer] | DNSサーバアドレス |
NIC[num][netlinknum][DefaultGateway] | デフォルトゲートウェイアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][IpAddress] | IPアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][VlanMode] | VLANモード |
NICGroup[num][netlinknum][DNSServer] | DNSサーバアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][DefaultGateway] | デフォルトゲートウェイアドレス |
NICGroup[num][netlinknum][NicLinks] | 束ねるNICの番号 |
Redundancy | L-Serverに割り当てるサーバの冗長化 |
Positioning | L-Serverに割り当てるサーバの物理的な位置 |
WWNN[num] | L-Serverに割り当てるWWNN numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
WWPN[num] | L-Serverに割り当てるWWPN numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
FCConnectionPattern | FC接続パターンファイル |
AliveMonitoring | 生存監視の設定状態 以下のどちらかが表示されます。
|
Priority | L-Serverの作成、起動優先順位 |
ReserveResources | サーバリソースの保持 |
iSCSI | L-Serverに割り当てるディスクリソース名 |
iSCSI DISK Index | L-Serverに割り当てるディスクのインデックス番号 |
iSCSI IQN[num][IQN] | L-ServerにiSCSI接続するディスク装置のIQN名 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。 |
iSCSI IpAddress | L-ServerにiSCSI接続するディスク装置のIPアドレス |
iSCSI port | L-ServerのiSCSI接続で利用するiSCSI通信ポート番号 |
FCSinglePath | SANのパスの状態 シングルパスの場合、"true"が表示されます。 |
*1: ラックマウント型サーバでエージェントが未登録の場合、表示されません。
仮想L-Serverの場合
項目名 | 内容 |
---|---|
Name | L-Server名 |
Label | ラベル |
Comment | コメント |
Template | L-Serverテンプレート名 |
ServerImage | イメージ名と世代 世代が判別できない場合、世代は表示されません。 |
ServerType | サーバ種別 |
VMType | VM種別 |
OSType | OS種別 |
CPUArch | CPUアーキテクチャー |
CPUPerf | CPU性能 制限なしの場合、ハイフン("-")が表示されます。 |
CPUReserve (*1) | 保証される最小割当てCPUリソース量 |
CPUShare (*1) | CPUリソースの相対的な配分比 |
CPUWeight (*2) | CPUリソースを割り当てる優先度 |
NumOfCPU | CPU数 |
MemorySize | メモリ容量 |
MemoryReserve (*1) | 保証される最小割当てメモリリソース量 |
MemoryShare (*1) | メモリリソースの相対的な配分比 |
StartupRAM (*2) | 起動時に割り当てる初期メモリ量 |
MemoryBuffer (*2) | バッファーとして予約する空きメモリ容量 |
MemoryWeight (*2) | メモリリソースを割り当てる優先度 |
DynamicMemory (*2) | 動的メモリ設定 以下のどちらかが表示されます。
|
MaxDefinableMemory (*3) | 最大メモリ容量 |
VmHost | VMホスト名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
VmGuest | L-Serverに対応するVM名 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
OriginalServer | L-Serverに割り当てる仮想マシンを作成するVMホスト、またはリソースプール |
LastServer | 最後にL-Serverの仮想マシンを起動したVMホスト L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
Status | L-Serverの動作状態 |
PowerStatus | L-Serverの電源状態 |
Resources | リソースの割当て状態 |
ControlledResources | 制御対象リソースの範囲 構築済み仮想マシンと関連付けられたL-Serverに対して表示されます。 |
NumOfDisk | ディスク数 |
Disk[num] | L-Serverに割り当てるディスク名 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 L-Serverが以下の場合に表示されます。
|
DiskSize[num] | L-Serverに割り当てるディスクの容量 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
Shared[num] | ディスクの共有状態 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"1"以上の数値です。 複数のL-Serverから使用している場合に表示されます。 |
DiskType[num] | L-Serverに割り当てられているディスクの仮想ディスク種別 numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
DevicePath[num] | L-Serverに割り当てられているディスクのデバイスパス numには、ディスク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
OriginalStorage | L-Serverに割り当てるディスクを切り出す仮想ストレージ、またはリソースプール |
NumOfNIC | NIC数 |
NIC[num] | L-Serverに割り当てるネットワークリソース名 numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][IPAddress] | L-Serverに割り当てるIPアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
NIC[num][MACAddress] | L-Serverに割り当てるMACアドレス numには、ネットワーク要素のインデックス番号が設定されます。番号は、"0"以上の数値です。 |
Redundancy | L-Serverに割り当てるサーバの冗長化 以下のどれかが表示されます。
|
SecondaryServer | VMware FTのセカンダリ仮想マシンが動作するVMホスト名 VMホストにアクセスできなかった場合、ハイフン("-")が表示されます。 |
Positioning | L-Serverに割り当てるサーバの物理的な位置 |
AliveMonitoring | 生存監視の設定状態 以下のどちらかが表示されます。
|
Exclusion | 排他運用 排他運用に設定したリソースが、ユーザーのアクセス範囲外になるような操作を行った場合、リソース名だけ表示されます。 |
Priority | L-Serverの作成、起動優先順位 |
OverCommit | オーバーコミットの設定 オーバーコミットの設定が有効な場合だけ表示されます。 |
ReserveResources | サーバリソースの保持 |
Snapshot[num] | L-Serverで採取したスナップショット 世代、採取日時、コメントが表示されます。 |
*1: VMwareに値が設定されている場合に表示されます。
*2: Hyper-Vに値が設定されている場合に表示されます。
*3: RHEL-KVMでリソースの割当て状態が以下の場合に表示されます。
- リソース割当て済みの状態(allocated)
- サーバが解放された状態(preserved)
L-Serverの電源をONにします。
L-Serverの電源をOFFにします。
L-Serverを再起動します。
L-Serverを指定したリソースフォルダーに移動します。
L-Serverにディスクリソースを接続し、アクセスできる状態にします。
【VMware】【Hyper-V】【KVM】
L-ServerにNICを追加します。
注意
L-Serverの電源がONの場合、各OSの手順に従って、増設したディスクを認識させてください。
物理L-Serverの場合、iSCSIブートしているL-Serverに対して、ディスクの増設はできません。
【VMware】【Hyper-V】
このコマンドによってNICを追加したあとで、仮想サーバのスナップショットからの復元を行うと、仮想サーバのNICとL-ServerのNICに不整合が発生します。NICを追加したあとで、必ずスナップショットを採取しなおしてください。
【KVM】
MACアドレスは、rcxadmコマンドを実行したユーザーがアクセス可能なアドレスリソースから自動的に選択されます。特定のテナントに含まれるアドレスセットリソースを選択したい場合は、テナント管理者の権限でログインしたうえで、このコマンドを実行してください。
L-Serverからディスクリソースを解放し、アクセスできない状態にします。
【VMware】【Hyper-V】【KVM】
L-ServerのNICを削除します。
注意
物理L-Serverの電源がONのときにディスクを削減する場合、事前に削減するディスクを未使用にする必要があります。
【VMware】
VMゲストの電源がONの場合にNICを削除する場合は、事前にVMゲストにVMware Toolsをインストールしてください。VMware Toolsがインストールされていない場合にdetachコマンドを実行すると、L-ServerからNICが削除されますが、VMゲストのNICは削除されません。この場合はインフラ管理者に依頼し、VM管理製品からVMゲストのNICを削除してください。
【Hyper-V】【KVM】
NICを削除する場合、L-Serverの電源がOFFであることを確認してください。L-Serverの電源がONの場合、NICの削除は失敗します。
【VMware】【Hyper-V】
このコマンドによってNICを削除したあとで、仮想サーバのスナップショットからの復元を行うと、仮想サーバのNICとL-ServerのNICに不整合が発生します。NICを削除したあとで、必ずスナップショットを採取しなおしてください。
L-Serverの配置を指定したホストに変更します。
L-Serverを停止せずに配置を変更するライブマイグレーションと、L-Serverを一度停止して配置を変更するコールドマイグレーションのどちらかを指定します。
物理L-Serverの場合、指定できません。
物理L-Serverの場合、指定したL-Serverにネットワーク情報を送信します。
情報は送信先のサーバにファイルとして格納されます。
ファイル名とファイルの格納先は以下のとおりです。
ファイル名
net_info.conf
ファイルの格納先
【Windows】
エージェントのインストールフォルダー\Resource Orchestrator\Agent\etc\net
【Linux】
/etc/opt/FJSVrcxat/net
物理L-Serverに対して、特定のパラメーターを設定します。
-attrオプションを指定すると、ブートモードが設定できます。
構築済みの仮想マシンや物理サーバとL-Serverを関連付けます。
構築済みの物理サーバや仮想マシンと関連付けられたL-Serverに対して、物理サーバまたは仮想マシンとL-Serverとの関連付けを解除します。
注意
ディスクリソースが事前に作成されたLUN、iSCSIブートのLUN、または仮想L-Server用のディスクリソースの場合、ディスク内のデータは削除されません。
deleteまたはdetachで、ディスクを解放する場合、ディスク内のデータを削除することをお勧めします。
ディスク内のデータを削除する方法については、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「7.5 ストレージリソース」の注意事項を参照してください。
ディスク削減時に仮想ストレージから切り出され保存されたディスクが意図しないL-Serverで再利用されることを防止するため、当該ディスクは、ディスクの自動選択またはプール指定によるcreateまたはattachでは選択されません。
ディスク削減時に仮想ストレージから切り出され保存されたディスクをcreateまたはattachでL-Serverに接続する場合は、ディスクを明示的に指定してください。
オプション
file.xmlには、L-Serverを構成するリソースを定義したXMLファイルを指定します。
L-Serverの基本情報や仕様を変更する場合、XMLファイルには変更するタグだけを指定できます。
構成定義だけ作成済みのL-Serverを変更する場合、変更しない情報もすべて記載する必要があります。
XMLファイルの定義については、「2.3 L-Server」を参照してください。
【Xen】
VM種別が"RHEL-Xen"の場合、イメージ名は指定できません。
表示形式を指定します。text、xmlを指定できます。
-formatを省略するとテキスト形式で表示されます。
以下のような作業を行う場合、XMLを指定し、情報を取得します。
XMLについては、「2.2 L-Serverテンプレート」または「2.3 L-Server」を参照してください。
コマンドを使用し、L-Serverの変更を行う場合
既存のL-ServerからL-Serverテンプレートを作成する場合
コマンドを使用し、既存のL-Serverと同一構成のL-Serverを作成する場合
サブコマンドで指定したL-Serverの操作が完了するのを待たずに、コマンドを復帰させる場合に指定します。
nameには、操作対象のL-Server名を指定します。
テナントフォルダーまたはリソースフォルダーの中に配置されたL-Serverの場合、テナントフォルダー名またはリソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定する必要があります。
convertサブコマンドを指定した場合、L-Serverに設定する名前を指定します。L-Server名に使用できる文字については、「2.3.1 物理L-Server向け定義情報(XML)」と「2.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」のXML指定項目一覧を参照してください。
convertサブコマンドを指定して、-nameオプションを省略した場合、L-Server名は以下のように設定されます。
物理サーバをL-Serverに関連付ける場合
構築済みの物理サーバの物理サーバ名が「2.3.1 物理L-Server向け定義情報(XML)」の「表2.3 物理L-ServerのXML指定項目一覧」の、L-Server名として取り得る値の場合
物理サーバ名がL-Server名として設定されます。
L-Server名として取り得る値以外の場合
エラーで終了します。
構築済みの仮想マシンをL-Serverに関連付ける場合
構築済みの仮想マシンのVM名が「2.3.2 仮想L-Server向け定義情報(XML)」の「表2.5 仮想L-ServerのXML指定項目一覧」の、L-Server名として取り得る値の場合
VM名がL-Server名として設定されます。
L-Server名として取り得る値以外の場合
エラーで終了します。
仮想L-Serverの場合、vmhostには、配置先のVMホストの名前を指定します。VMホストはVMプールに登録されている必要があります。
省略時は、VMプールからVMホストを自動的に選択します。
移動先のVMホストは、CPUとメモリの空き容量が存在するものを指定してください。空き容量が不足していると、サーバ間の移動やL-Serverの起動に失敗する場合があります。
仮想L-Serverの場合、マイグレーションの方式を指定します。
ライブマイグレーションの場合
"live"を指定します。
コールドマイグレーションの場合
"cold"を指定します。
VMゲストの電源の状態によって、指定できない場合があります。
省略時は、移動先でも同じ電源の状態になるように最適な方式で移動します。
stop/restartで、L-Serverで動作しているOSのシャットダウン処理を行わず、サーバを強制的に停止または再起動させる場合に指定します。
detachで、物理L-Serverのディスクリソースの解放時に発生するエラーを無視してディスクリソースの解放を行う場合に指定します。物理L-Serverの場合だけ指定してください。
folderには、L-Serverを配置するリソースフォルダーを指定します。階層化されたリソースフォルダーの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。省略時は、ホームフォルダーへ配置されます。
なお、複数のアクセス範囲を指定したユーザーで実行する場合、省略できません。リソースフォルダーを指定してください。
sizeには、ディスク容量をギガバイト単位で指定します。小数第一位まで指定できます。
L-Serverに割り当てるディスク容量を切り出すリソースプール名、または仮想ストレージリソース名を指定します。
リソースフォルダーの中に配置されたリソースプールまたは仮想ストレージリソースの場合、リソースフォルダー名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
省略時は、ストレージプールが優先的に調べられ、自動的に選択されます。
L-Serverに割り当てる、またはL-Serverから解放するディスクリソースの名前を指定します。
ディスクリソースのディスク番号を指定します。デフォルトでは、割当て済みの最後のディスク番号に1を加えた番号になります。最大値は、サーバ種別によって異なります。
L-Serverの電源を入れた状態で、ディスクをサーバから外す場合だけ指定します。使用中のディスクを電源が入っている状態で外すと、データや、OSの管理情報に不整合が発生する場合があります。OSやアプリケーションの状態を確認してから利用してください。
【Oracle VM】
L-Serverの電源を入れた状態で、ディスクを外すことはできません。
作成済みのLUNまたは仮想ストレージから切り出され保存されたディスクリソースを接続する場合に指定します。
物理L-Server、RHEL-KVMおよびHyper-Vの仮想L-Serverの場合だけ指定してください。
なお、Hyper-Vの仮想L-Serverに対して本オプションを指定する場合、-sizeオプションを同時に指定できません。
ネットワーク情報ファイルが出力されます。
NIC0_MacAddress="xx:xx:xx:xx:xx:xx" # Single NIC Information SingleNics="0" NIC0_NetworkLinks="0" NIC0_0_VlanMode="untagged" NIC0_0_IpAddress="192.168.24.124" NIC0_0_Vlanid=1 NIC0_0_Netmask="255.255.255.0" NIC0_0_DefaultGateway="192.168.24.254" |
物理L-Serverの場合、ブートモードとSANのパス状態を設定します。
ブートモードは、"-attr boot={default|pxe}"を指定します。
ブートモードをPXEに設定する場合
"pxe"を指定します。
元のブートモードに戻す場合
"default"を指定します。
SANのパス状態の設定は、"-attr fcsinglepath={true|false}"を指定します。
物理L-ServerのSANのパス状態をシングルパスに設定する場合
"true"を指定します。
物理L-ServerのSANのパス状態をマルチパスに設定する場合
"false"を指定します。
物理L-ServerのSANのパス状態と、オプション指定値が同じ場合
そのまま終了します。
物理L-Serverの電源がONの場合
本オプションを指定するとエラーになります。
bootとfcsinglepathは同時に指定できます。
network_nameには、PXEブートするネットワークリソース名を指定します。
ブートモードにPXEが設定されている場合、指定されたネットワークリソース名のネットワークからPXEブートを行います。
本オプションはdeldiskだけ指定できます。
以下の操作によって、ディスクの内容が消去されても問題ない場合に本オプションを指定します。ディスクの内容が消去される可能性がある場合に本オプションを省略すると、操作に失敗します。
L-Serverの削除
L-Serverのディスクリソースの解放
本オプションはdeldiskだけ指定できます。
以下の操作によって、仮想ストレージリソースからディスクリソースを削除せずディスクの内容を保存したい場合に本オプションを指定します。
L-Serverのディスクリソースの解放
物理L-Server、またはHyper-Vの仮想L-Serverの場合だけ指定してください。本オプションと-allow deldiskオプションを同時に指定できません。
ディスクリソースが事前作成LUN以外の場合は、-allow deldisk、-deny deldiskのどちらかを指定する必要があります。
本オプションは、ディスク削減時の場合だけ有効です。本オプションでディスクリソースを永続的に保存できません。
本オプションにより仮想ストレージリソースからディスクリソースを削除せずにディスクの内容を保存した場合、ディスクリソースは、ディスクリソースの切り出し元となっている仮想ストレージリソースが登録されているストレージプールに自動登録されます。
物理L-Serverで、-nameオプションに指定したL-Serverにネットワーク情報を送信する場合に指定します。
labelには、L-Serverのラベルを指定します。
commentには、L-Serverのコメントを指定します。
withには、L-Serverと関連付ける、仮想マシンまたは物理サーバを指定します。
リソースフォルダー名とリソースプール名をスラッシュ("/")でつないで指定してください。
/リソースフォルダー名/リソースプール名/VMホスト名/仮想マシン名 /リソースフォルダー名/リソースプール名/物理サーバ名 /リソースプール名/VMホスト名/仮想マシン名 /リソースプール名/物理サーバ名 |
削除するNICのインデックスを指定します。
NICに割り当てるIPアドレスを指定します。このオプションを省略すると自動的にアドレスが割り当てられます。
使用例
L-Serverの一覧情報を表示する場合
>rcxadm lserver list <RETURN>
NAME TYPE SPEC DISKS IPADDRESSES STATUS RESOURCES
---- ---- -------------- -------------- ----------- ------ ---------
L-Server1 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB 10.20.30.40,10.20.40.50 normal allocated
L-Server2 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB 10.20.30.41 stop preserved
L-Server3 Virtual 1.0GHz,1,2.0GB 30.0GB,100.0GB - stop defined
L-Server11 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB 10.30.40.2 normal allocated
L-Server12 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB 10.30.40.3 stop preserved
L-Server13 Physical 2.3GHz,2,72.0GB 30.0GB - stop defined |
仮想L-Serverの詳細情報を表示する場合
>rcxadm lserver show -name /TenantA/test4 <RETURN> Name: test4 ServerType: Virtual VMType: VMware OSType: Microsoft Windows Server 2008 (32-bit) CPUArch: IA CPUPerf: 1GHz CPUReserve: 0.7GHz CPUShare: 1000 NumOfCPU: 1 MemorySize: 1GB MemoryReserve: 0.7GB MemoryShare: 1000 VmHost: vmhost VmGuest: test4-62 Status: stop PowerStatus: off Resources: allocated NumOfDisk: 1 Disk[0]: test4-0-disk0 DiskSize[0]: 4GB NumOfNIC: 1 NIC[0]: vnet1 NIC[0][IPAddress]: 192.168.1.2 NIC[0][MACAddress]: 00:50:56:91:09:21 Redundancy: None Positioning: Fixed Priority: 128 Repurpose: true OverCommit: true |
物理L-Serverの詳細情報を表示する場合(CPU性能、CPU数、メモリ容量指定で作成した場合)
>rcxadm lserver show -name /TenantA/test5 <RETURN>
Name: test5
ServerType: Physical
...
CPUPerf(SPEC): 1.8GHz (2.0GHz)
NumOfCPU(SPEC): 1 (2)
MemorySize(SPEC): 8.0GB (12.0GB)
PhysicalServer: BX920-1
PhysicalServerModel: PRIMERGY BX922 S4
... |
物理L-Serverの詳細情報を表示する場合(モデル指定で作成した場合)
>rcxadm lserver show -name /TenantA/test6 <RETURN>
Name: test6
ServerType: Physical
... Model: PRIMERGY BX922 S4 CPUPerf(SPEC): - (2.0GHz) NumOfCPU(SPEC): - (2) MemorySize(SPEC): -(12.0GB) PhysicalServer: BX920-1 PhysicalServerModel: PRIMERGY BX922 S4 ... |
NICを追加する場合【VMware】【Hyper-V】【KVM】
>rcxadm lserver attach -name mylserver1 -net mynet1 -ip 192.168.3.2 <RETURN> |
NICを削除する場合【VMware】【Hyper-V】【KVM】
>rcxadm lserver show -name mylserver1 <RETURN> |