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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express リファレンスマニュアル(コマンド編)
Interstage

10.12 essetcnf

名前

essetcnf  -  イベントサービスの構成情報の管理

形式

essetcnf -r [-M system]
essetcnf -d [-M system]
essetcnf -s list [-M system]
essetcnf -f path [-w] [-M system]
essetcnf -cr [-M system]
essetcnf -mcd [-M system]

機能説明

イベントサービスの構成情報を管理します。

指定できるオプションとパラメタを以下に示します。

-r

構成情報の値を初期設定値に戻します。

-d

構成情報の内容を標準出力により表示します。

表示内容の詳細は、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“構成情報の設定”を参照してください。

-s list

構成情報の設定を行います。listには構成情報を示すオプションと設定値を指定します。設定可能なイベントサービスの構成情報を以下に示します。

なお、各オプションは省略可能であり、オプションを省略した場合は現在の設定値から変更されません。

オプション

構成情報

設定値

初期設定値

有効範囲

-schmax

静的生成のイベントチャネルの最大起動数

50

1~10000

-dchmax

動的生成のイベントチャネルの最大起動数

50

1~10000

-edinit

イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の初期値

1000

1~10000

-edmax

イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値

3000

1~10000000

-ltime

イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒)
イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時は、-pltimeで生存時間を設定してください。

0

1~1000000
0: 無限大

-wtime

Mixedモデルのイベントデータの待ち合わせ時間(秒)
10秒より小さい値を設定する場合は、try_pull()メソッドを使用してイベントデータの待ち合わせを行わない運用を検討してください。
5秒より小さい値を設定する場合は、-dtimeの設定値にも同じ値を設定してください。
なお、タイムアウト時間は-dtimeで指定した間隔で確認します。そのため、タイムアウト時間の異常は、この間隔分を遅延して検出される可能性があります。

40

1~1000000
0 : (注1)

-dtime

異常検出の間隔(秒)
初期設定値(5秒)から変更しないことを推奨します。初期設定値より小さい値を設定した場合、イベントチャネルのプロセスの負荷が上がり、性能が劣化する可能性があります。

5

1~600

-sthinit

Pushモデルの送信スレッド数の初期値

4

1~100

-sthmax

Pushモデルの送信スレッド数の最大値

100

1~100

-coninit

イベントチャネルに接続できるコンシューマ数の初期値
(静的生成:イベントチャネルグループ単位、動的生成:プロセス単位)

50

1~1000

-conext

コンシューマ数が初期値を超えた場合のコンシューマの拡張数

50

1~1000

-conenum

コンシューマ数を拡張する場合の拡張回数

100

1~100

-supinit

イベントチャネルに接続できるサプライヤ数の初期値
(静的生成:イベントチャネルグループ単位、動的生成:プロセス単位)

50

1~1000

-supext

サプライヤ数が初期値を超えた場合のサプライヤの拡張数

50

1~1000

-supenum

サプライヤ数を拡張する場合の拡張回数

100

1~100

-discon

イベントチャネル終了時のサプライヤ、コンシューマへのdisconnectメソッドの呼出し

  • yes:disconnectを呼び出してイベントチャネルの終了を通知する

  • no:disconnectを呼び出してイベントチャネルの終了を通知しない

yes

yes,no

-oneway

Pushモデルでコンシューマからの応答を待ち合わせない

  • yes:待ち合わせない

  • no:待ち合わせる

no

yes,no

-chksend

Pushモデルで通信エラーが発生したコンシューマへの送信の迂回(“-oneway no”指定時に有効)

  • yes:イベントデータの送信を迂回する

  • no:イベントデータの送信を迂回しない

yes

yes,no

-logsize

エラー情報を出力するログファイルサイズ(Kバイト)

1024

1~512000

-loglevel

ログ出力のエラー情報レベル

  • 1:エラー発生事象のみ

  • 2:生存時間超過のために削除された未受信データのコンシューマ一覧

  • 3:'2'の情報および削除されたイベントデータの内容

1

1,2,3

-logdump

ログ出力のイベントデータの出力サイズ(バイト)(“-loglevel 3”指定時に有効)

256

1~512

-gtrnmax

同時実行可能なグローバルトランザクション数

256

1~1024

-ltrntime

ローカルトランザクションのタイムアウト時間(秒)(注2)

300

1~1000000

-2pctime

2フェーズコミットタイムアウト監視時間(秒)(注3)

60

1~20000

-retrytime

リカバリ時のリトライ間隔(秒)

30

1~1000

-retrymax

リカバリ時のリトライ回数

60

1~100

-pltime

イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時に、イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒)

0

1~2000000000
0:無限大

-chkcon

コンシューマ未接続時のエラー復帰モード(注4)

  • yes:エラー復帰する

  • no:正常終了する

yesを指定すると、イベントチャネルに対して、pushメソッド、local_commitメソッド、またはCurrentインタフェースのcommitメソッド発行時に、イベントチャネルに接続しているコンシューマが存在しないときに以下の例外が通知されます。

  • 例外情報:BAD_OPERATION

  • マイナーコード:0x464a09e9

no

yes,no

-threshold
(注5)

監視蓄積データ率(しきい率)
-edmaxの設定値(最大蓄積データ数)に対する比率で指定します。-safetyの設定値を超える値を指定してください。-safetyの設定値が1以上の場合は、省略不可です。
なお、0を指定した場合は、監視機能が無効となります。

0

1~100
0 : (注6)

-safety
(注5)

監視再開蓄積データ率
-edmaxの設定値(最大蓄積データ数)に対する比率で指定します。-thresholdの設定値が0以外の場合は、-thresholdの設定値より小さい値を指定してください。

0

0~99

-blockade
(注5)

イベントチャネルの閉塞機能を使用する

  • 0:使用しない

  • 1:イベントチャネルの閉塞・閉塞解除操作が有効です。

  • 2: イベントチャネルの閉塞・閉塞解除操作および自動閉塞機能が有効です。

0

0,1,2

-unblock
(注5)

自動閉塞解除率
-edmaxの設定値(最大蓄積データ数)に対する比率で指定します(“-blockade 2”指定時に有効)。

0

0~99

-autostart

イベントサービス起動時にイベントチャネルを自動起動する

  • yes:自動起動する

  • no:自動起動しない

yes

yes,no

-ptpstop

Point-To-Pointモデルが閉塞終了モードでイベントチャネルの停止時、接続コンシューマ数が0になった時点で停止する

yes

yes,no


-coled
(注7)

イベントデータの生存時間超過時、またはイベントチャネル停止時のイベントデータ削除前出口関数呼び出しモード

  • yes:イベントデータ削除前出口関数を呼び出す

  • no:イベントデータ削除前出口関数を呼び出さない

no

yes,no

注1)CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のperiod_receive_timeoutの値に依存します。

注2)“イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-ltime)”、“イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時にイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-pltime)”、およびStructuredEvent型データに設定するイベントデータの生存時間よりも小さい値を指定してください。

注3)“イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時にイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-pltime)”、およびStructuredEvent型データに設定するイベントデータの生存時間よりも小さい値を指定してください。

注4)本モードは、通信モデルがMixedモデルかつメッセージングモデルがMultiCastモデル、またはメッセージングモデルがPoint-To-Pointモデルで有効となります。JMSでは、メッセージングモデルがPublish/Subscribeモデル、またはメッセージングモデルがPoint-To-Pointモデルで有効となります。

注5)本オプションは、esmkchnl実行時(イベントチャネル作成時)に以下のオプションを指定した場合に有効となります。

注6)イベントチャネルの蓄積データ数を監視しない場合は、0を指定します。

注7)本オプションは、「Interstage Business Application Server」で指定可能です。

-f path

クラスタサービス機能の運用でイベントチャネルを不揮発化する場合、不揮発化情報関連ファイルを配置する共用ディスクのパスpathを、256バイト以内の文字列で指定します。

-w

待機系サーバのセットアップを行う場合に指定します。

-cr

クラスタ用の環境設定を通常の環境設定に戻します。

-M system

拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。

  • Interstage Application Server Enterprise Edition

  • Interstage Business Application Server

-mcd

Interstage Business Application Serverにおいて、構成情報の内容を標準出力により表示します。
本オプションは、-dオプションの表示項目に、Interstage Business Application Serverの情報を付加して表示する場合に指定します。

表示内容の詳細は、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“構成情報の設定”を参照してください。
なお、本オプションは「Interstage Business Application Server」で指定可能です。

注意事項

使用例

静的生成のイベントチャネルの最大起動数“100”、動的生成のイベントチャネルの最大起動数“200”のイベントサービスの環境を設定します。

essetcnf -s -schmax 100 -dchmax 200