名前
essetcnfchnl - イベントチャネルの動作環境の参照と設定
形式
essetcnfchnl -g group -c channel -s list [-M system]
essetcnfchnl -g group -s list [-M system]
essetcnfchnl [-g group] -d [-M system]
essetcnfchnl -l [-M system]
essetcnfchnl [-g group] -mcd [-M system]
機能説明
イベントチャネルの動作環境を設定します。イベントチャネルの動作環境は、グループ単位とイベントチャネル単位で設定する項目があります。
指定できるオプションとパラメタを以下に示します。
イベントチャネルのグループ名を指定します。
イベントチャネル名を指定します。
イベントチャネル、またはイベントチャネルグループ全体の動作環境を設定します。listには動作環境の設定項目を示すオプションと設定値を指定します。設定項目については“動作環境設定項目”を参照してください。
-gオプションで指定したグループ名のイベントチャネルの動作環境の内容をグループ単位で標準出力により表示します。グループ名を省略した場合はシステムに登録されているすべてのグループのイベントチャネルの動作環境を表示します。
表示内容の詳細は、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“静的生成運用のイベントチャネルの設定”-“イベントチャネルの環境設定”を参照してください。
グループ名の一覧を表示します。
拡張システムを生成した場合に、運用の対象となるシステム名systemを指定します。本オプションを省略すると、デフォルトシステムでの運用が対象となります。
本オプションは、以下の製品で指定可能です。
Interstage Application Server Enterprise Edition
Interstage Business Application Server
オプション | 動作環境項目 | 設定値 | |
---|---|---|---|
省略値 (注1) | 有効範囲 | ||
-edinit | イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の初期値 | default | 1~10000 |
-edmax | イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値 | default | 1~10000000 |
-type | イベントチャネルのモデル | - (none) | push |
-ltime | イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒) | default | 1~1000000 |
-sthinit | Pushモデルの送信スレッド数の初期値 (注3) | default | 1~100 |
-sthmax | Pushモデルの送信スレッド数の最大値 (注3) | default | 1~100 |
-coninit | イベントチャネルグループに接続できるコンシューマ数の初期値 (注3) | default | 1~1000 |
-conext | コンシューマ数が初期値を超えた場合のコンシューマの拡張数 (注3) | default | 1~1000 |
-conenum | コンシューマ数を拡張する場合の拡張回数 (注3) | default | 1~100 |
-supinit | イベントチャネルグループに接続できるサプライヤ数の初期値 (注3) | default | 1~1000 |
-supext | サプライヤ数が初期値を超えた場合のサプライヤの拡張数 (注3) | default | 1~1000 |
-supenum | サプライヤ数を拡張する場合の拡張回数 (注3) | default | 1~100 |
-discon | イベントチャネル終了時のサプライヤ、コンシューマへのdisconnectメソッドの呼出し
| default | yes,no |
-oneway | Pushモデルでコンシューマからの応答を待ち合わせない
| default | yes,no |
-chksend | Pushモデルで通信エラーが発生したコンシューマへの送信の迂回
| default | yes,no |
-wtime | Mixedモデルのイベントデータの待ち合わせ時間(秒) | default | 1~1000000 |
-ltrntime | ローカルトランザクションのタイムアウト時間(秒)(注5) | default | 1~1000000 |
-pltime | イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時に、イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(秒) | default | 1~2000000000 |
-chkcon | コンシューマ未接続時のエラー復帰モード(注6)
yesを指定した場合、静的生成チャネルに対し、Pushメソッド発行時にイベントチャネルに接続しているコンシューマが存在しないときにエラーで復帰し、Pushメソッド発行時に以下の例外が通知されます。
| default | yes,no |
-threshold | 監視蓄積データ率(しきい率) | default | 1~100 |
-safety | 監視再開蓄積データ率 | default | 0~99 |
-blockade | イベントチャネルの閉塞機能を使用する
| default | 0,1,2 |
-unblock | 自動閉塞解除率 | default | 0~99 |
-autostart | イベントサービス起動時にイベントチャネルを自動起動する(注3)
| default | yes,no |
-ptpstop | Point-To-Pointモデルが閉塞終了モードでイベントチャネルの停止時、接続コンシューマ数が0になった時点で停止する | default | yes,no |
| イベントデータの生存時間超過時、またはイベントチャネル停止時のイベントデータ削除前出口関数呼び出しモード
| default | yes,no |
注1)defaultの場合、イベントサービスの構成情報が適用されます(詳細は“10.12 essetcnf”を参照)。
注2)ノーティフィケーションサービス/JMS(“-notify”指定時)は、“mixed”と“none”だけが有効です。
注3)イベントチャネルグループ全体に設定できます。(“-c channel”指定時は指定不可)
注4)CORBAサービスの動作環境ファイル(config)のperiod_receive_timeoutの値に依存します。
注5)“イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-ltime)”、“イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時にイベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間(-pltime)”、およびStructuredEvent型データに設定するイベントデータの生存時間よりも小さい値を指定してください。
注6)本モードは、通信モデルがMixedモデルかつメッセージングモデルがMultiCastモデル、またはメッセージングモデルがPoint-To-Pointモデルで有効となります。JMSでは、メッセージングモデルがPublish/Subscribeモデル、またはメッセージングモデルがPoint-To-Pointモデルで有効となります。
注7)本オプションは、esmkchnl実行時(イベントチャネル作成時)に以下のオプションを指定した場合に有効となります。
ノーティフィケーションサービス/JMS(-notify)
ローカルトランザクション運用を行う(-tran)またはグローバルトランザクション運用を行う(-ots)
メッセージングモデル:Point-To-Pointモデル(-ptp)
注8)イベントチャネルの蓄積データ数を監視しない場合は、0を指定します。
注9)本オプションは、「Interstage Business Application Server」で指定可能です。
Interstage Business Application Serverにおいて、-gオプションで指定したグループ名のイベントチャネルの動作環境の内容をグループ単位で標準出力により表示します。グループ名を省略した場合は、システムに登録されているすべてのグループのイベントチャネルの動作環境を表示します。
本オプションは、-dオプションの表示項目に、Interstage Business Application Serverの情報を付加して表示する場合に指定します。
表示内容の詳細は、“アプリケーション作成ガイド(イベントサービス編)”の“静的生成運用のイベントチャネルの設定”-“イベントチャネルの環境設定”を参照してください。
なお、本オプションは「Interstage Business Application Server」
で指定可能です。
注意事項
本コマンドは、管理者権限で実行してください。
すでに不揮発チャネル運用のイベントチャネルが作成されている場合、以下の動作環境設定は変更できません。その場合、いったんイベントチャネルを削除したあとに、イベントチャネルを再作成してください。
-edmax(イベントチャネルに蓄積できるイベントデータ数の最大値)
-pltime(イベントデータおよび接続情報の不揮発チャネル運用時に、イベントチャネルに蓄積したイベントデータの生存時間)
万が一、上記の動作環境設定を変更した場合、不揮発チャネル運用中のイベントチャネルの動作環境が変更されるため、不揮発化情報の整合性が取れなくなる可能性があります。
イベントチャネルの起動中に動作環境を設定した場合は、イベントチャネルの再起動後に設定値が有効となります。
使用例
グループ“GROUP”のデータ蓄積数の初期値“1000”、最大値“10000”を設定します。
essetcnfchnl -g GROUP -s -edinit 1000 -edmax 10000 |
グループ“GROUP”のイベントチャネル“EVENT1”のタイプにモデル“pull”を設定します。
essetcnfchnl -g GROUP -c EVENT1 -s -type pull |