PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
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付録G よく尋ねられる質問(FAQ) |
システム運用設計中の疑問点について説明します。
ホットスペア機能をサポートしているディスクアレイ装置をミラーリングする構成において、ディスクアレイ装置のスペアディスクを利用した方が良いのか、それともGDSのスペアディスクを利用した方が良いのか。
24時間運用に向けたシステムを構築しようとしているが、サイズが単調増加するファイル、特にメッセージログファイルについて影響を確認したい。
可能です。運用管理インタフェースには、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)とコマンドラインインタフェース(CLI)の2種類があります。
プロキシオブジェクトの操作は可能です。シャドウオブジェクトの操作は、コマンドラインインタフェース(CLI)で行ってください。
できます。ただし、サイズが異なるディスクをミラーリングした場合、小さなディスクの容量分しか使用することができません。たとえば、4GBのディスクと9GBのディスクをミラーリングした場合、9GBのディスクは4GB分しか使用することができません。
また、回転数など性能特性の異なるディスクをミラーリングした場合、リード性能が不均衡となったり、ライト性能がより遅いディスクの性能に左右されたりするため、できるだけ同じ特性のディスクどうしをミラーリングすることをお勧めします。
「ミラーリングの指針」も参照してください。
サイズや回転数などの特性が異なるディスクどうしでも、マスタとプロキシとして関連付けることができます。ただし、回転数など性能特性が異なる場合は、結合状態におけるリード性能が不均衡となったり、ライト性能がより遅いディスクの性能に左右されたりするため、できるだけ同じ特性のディスクどうしを関連づけることをお勧めします。
「プロキシ構成の前提条件」も参照してください。
ストライプグループどうしをミラーリングすることができます。
複数のミラーグループをストライプ列にしてストライピングすることはできません。
事前に必要な設定はありません。
使用しているディスクが活性交換をサポートしている装置であれば、特別な事前設定なしに可能です。
なお、手順については、「ディスク交換」、あるいは「sdxswap - ディスクの交換」を参照してください。
GDSは、ディスクデータの可用性と運用管理性を向上させるソフトウェアです。シングルボリュームは、可用性ではなく、運用管理性を向上させる目的で使用します。詳しくは、「すべてのディスク装置を一括管理」を参照してください。
たとえば、ディスクアレイを使用していて、ミラーリングしなくても必要な可用性が得られているのであれば、ミラーリングしないシングルボリュームとして物理ディスクを管理することによって、運用管理がしやすくなります。
また、いったんシングルボリュームとして、GDSの管理下においておけば、必要に応じて、ミラーリング構成へ移行できて、なおかつ一貫した運用管理が可能です。ミラーリング構成へ移行する際に、業務アプリケーションを停止させる必要は特にありません。
英語以外のメッセージを出力することはできません。
LUNのRAIDレベルやサイズなどに関して、特に制限はありません。
ありません。GDSでミラーリングされているディスクは、それぞれ同等に扱われます。利用者やアプリケーションから見ても、どれが正ディスクであるかを意識することはありません。
ただし、システムディスクの場合だけは、EFIから初期ブートするディスクとして、正ディスクと副ディスクを区別する場合があります。詳しくは、「システムディスクに関する異常【Itanium】」を参照してください。
ボリュームに対してリードが発行されると、ボリュームを構成する各ディスクの最終アクセスブロック番号を確認し、その値がリードブロック番号に最も近いスライスからリードします。すなわち、シーク距離が最も短いディスクからリードします。
ちなみに、ボリュームに対してライトが発行された場合には、ボリュームを構成するすべてのスライス(ただし、ACTIVE状態でないものを除く)に対してライトして、すべてのスライスへのライト要求の完了を待ち合わせたうえでライト結果を返します。
一般的には、ディスクアレイ装置のスペアディスクを利用されることをお勧めします。
一般的には、マニュアルの「GDSのメッセージ」に記載されている、次のメッセージを監視対象とすることをお勧めします。
「ドライバのメッセージ」のうち、重要度がPANICまたはWARNINGレベルのメッセージおよび内部エラーメッセージ
「デーモンのメッセージ」のうち、重要度がHALT、ERROR、あるいはWARNINGレベルのメッセージおよび内部エラーメッセージ
詳しくは、「GDSのメッセージ」を参照してください。
GDSの常駐デーモンには以下のものがあります。
名称 |
ps -efコマンドのCMD欄 |
説明 |
---|---|---|
sdxmond |
/usr/sbin/sdxmond |
GDSの各デーモンを監視するデーモン |
sdxservd |
/usr/sbin/sdxservd |
必須デーモン |
sdxlogd |
/usr/sbin/sdxlogd |
必須デーモン |
sdxexd |
/usr/sbin/sdxexd |
必須デーモン |
sdxclc |
/usr/sbin/sdxclc -W |
PRIMECLUSTER CFと連携を行うデーモン |
sdxcld |
/usr/sbin/sdxcld -W |
PRIMECLUSTER CFと連携を行うデーモン |
sdxcle |
/usr/sbin/sdxcle -f n |
PRIMECLUSTER CFと連携を行うデーモン |
sdxmond以外の常駐デーモンが異常終了した場合は、sdxmondによって自動的に再起動され、GDSのログファイル/var/opt/FJSVsdx/msglog/sdxservd.logに以下のメッセージが出力されます。
再起動に成功した場合
SDX:sdxmond: WARNING: respawned daemon daemon successfully |
再起動に失敗した場合
SDX:sdxmond: HALT: failed to respawn daemon daemon, osfunc=osfunc, errno=errno |
sdxmondが異常終了した場合は、OSのinit(8)プロセスによって自動的に再起動されます。その際、メッセージは出力されません。
このように、GDSの常駐デーモンは、異常終了した場合には自動的に再起動されるため、監視対象とする必要はありません。
なお、GDS Snapshotには、常駐デーモンはありません。
Linuxカーネルのバージョンが2.4の場合、sdxmondは自動的に再起動されません。
メッセージの意味と対処方法については、「デーモンのメッセージ」を参照してください。
GDSのメッセージログファイルは、一定のサイズ以上に大きくならないように管理されているため、特に問題はありません。
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