PRIMECLUSTER Global Disk Services 説明書 4.2 (Linux版) |
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付録F トラブルシューティング | > F.1 トラブルへの対処方法 |
/ (ルート)、/usr、あるいは /var といったファイルシステムが動作しているシステムディスクに関するトラブルへの対処方法について説明します。
以下に該当する場合は、それぞれに記載されている対処を行ってください。
システムディスクをミラーリングすることによって、一方の物理ディスクが故障したとしてもデータは保護されます。しかし、多重故障などによる致命的な障害や操作ミスによって破損されたデータを復元するためには、あらかじめバックアップを採取しておく必要があります。
「バックアップ手順」を参照してください。
何らかのトラブルによって、システムディスクのデータが不当となり、あらかじめ採取されたバックアップデータをリストアすることによって、復旧しなければならない場合があります。
「リストア手順(システムがブートできる場合)」を参照してください。
システムディスクがミラーリングされていても、ブートに失敗する場合がありえます。たとえば、ブートディスク装置内にあるブート中にアクセスされるファイルの一部が物理的に破壊されている場合、あるいは不当な手順によるディスク交換が行われた場合などが該当します。
失敗したブート中のコンソールメッセージなどを調査して、本現象と推測される場合には、ミラーリングしているもう一方のブートディスク、すなわち、副ブートディスク装置からのブートを試みてください。
1) EFIブートマネージャのブートオプション選択画面に表示されるブートディスク装置の中から、副ブートディスク装置を選択してブートします。
SDXディスク名のうち、最も上に表示されているものが主ブートディスク装置名で、それ以外のSDXディスク名は副ブートディスク装置名です。3多重以上のミラー構成の場合、副ブートディスク装置は複数存在します。以下の例では、Root1が主ブートディスク装置名で、Root2, Root3が副ブートディスク装置名です。
EFI Boot Manager ver 1.10 |
2) 正常にブートできた場合は、主ブートディスク装置の故障原因を調査して、ディスク交換などによる復旧を行ってください。
ディスク交換の手順については、「sdxswap - ディスクの交換」または「ディスク交換」を参照してください。
上記の手順で復旧できない場合は、主ブートディスク装置のデータ異常以外に原因があるか、あるいは副ブートディスク装置のデータも異常であることが考えられます。
副ブートディスク装置のデータも異常と思われる場合は、「システムがブートできない(ブートディスクのデータ破壊)」を参照してください。
何らかのトラブルによって、システムディスクのデータが不当となり、あらかじめ採取されたバックアップデータからの復旧が必要となる場合があります。
副ブートディスク装置からの復旧に失敗した場合は、以下の手順で復旧してください。
「リストア手順(システムがブートできない場合)」を参照してください。
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