TeamWARE Office 200X V2.0 管理者ガイド |
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第1章 TeamWARE Officeとは |
TeamWARE Officeには、以下のアプリケーションとサービスがあります。
他ユーザと共有する共用ディレクトリ、ユーザ個人が必要な情報を登録する個人用アドレス帳、およびLDAP/X.500に準拠した外部のディレクトリ(パブリックディレクトリと呼びます)があります。
共用ディレクトリと個人用アドレス帳には、TeamWARE Officeユーザのいろいろな情報が格納されます。また、共用ディレクトリには、サイト、サーバ、サービスの構成情報や、Library、Forumの各種情報も格納されています。Directoryアプリケーションは、Directoryサービスと通信を行い、これらの機能を実現します。また、Directoryサービスは、ほかのサービスから頻繁に利用されます。
共用ディレクトリは、業界標準のLDAPクライアントからもアクセスできます。ただし、LDAPクライアントは、ディレクトリ情報の検索のみが可能です。LDAPクライアントからアクセスするには、ユーザ識別名(DN)とインターネットパスワードを指定します。ただし、共用ディレクトリが匿名アクセスを許可している場合は、ユーザ識別名とインターネットパスワードの指定は不要です。なお、匿名アクセスを許可する場合は、toxdconfツールで匿名アクセスを許可する必要があります(システム標準値は、匿名アクセス非許可です)。
TeamWARE Officeの共用ディレクトリは、OSI(開放型システム相互接続)標準の1つとして規定され、CCITT(国際電子電話諮問委員会)とISO(国際標準化機構)によって規定された国際勧告/国際規格であるX.500、およびインターネット標準であるLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)V3準拠のディレクトリです。
Webブラウザ(Microsoft Internet ExplorerなどLDAP V3プロトコルをサポートしているもの)のアドレス帳のLDAPサーバ連携機能を使用することにより、TeamWARE Officeの共用ディレクトリをアドレス帳として利用できます(ユーザのエントリ名や属性値を日本語で表示できます)。ただし、WebブラウザとしてMicrosoft Internet Explorer 4.01を利用した場合、以下のように一部の属性値が本来表示すべき表示欄に表示されませんが、これはTeamWARE Officeの共用ディレクトリの問題ではありません。
利用者に、LDAPクライアントから共用ディレクトリのユーザ情報を検索させるような運用を行わない場合は、エンタープライズディレクトリサービスを必要としないため、エンタープライズディレクトリサービスを無効にすることをお勧めします。 エンタープライズディレクトリサービスを無効にした場合、以下のようなメリットがあります。エンタープライズディレクトリサービスを無効にする方法については、“付録C.4.15 エンタープライズディレクトリサービスのセットアップ”を参照してください。
ただし、以下の点に留意してください。
匿名アクセスを許可せずにLDAPクライアントから共用ディレクトリのユーザ情報を検索する場合は、ログイン時に利用者のDN名とインターネットパスワードを指定してください。DN名はユーザ名とユーザの属する識別名を指定します。指定例を以下に示します。 (例) cn=富士通太郎,ou=開発部,l=tokyo,o=fujitsu,c=jp |
Mailは、電子メールシステムです。送信するメールに重要度や秘密度を指定したり、ファイルを添付したりできます。外部のメールシステムのユーザと、X.400ゲートウェイやMIMEゲートウェイを経由してメールのやりとりを行うこともできます。また、FAXゲートウェイを経由してメールとFAXを相互にやりとりすることもできます。この場合、MailアプリケーションがMailサービスと通信を行いこの機能を実現します。
Mailサービスと通信せずにMailアプリケーションを使うことができます。この機能は、オフライン機能と呼びます。オフライン機能の詳細については、“TeamWARE Office利用者ガイド”を参照してください。
Mailサービスは、ユーザごとにメールボックスを提供します。メールボックスは、ユーザの登録時に、Mailサービスの利用が定義された場合に作成されます。メールボックスは、受信用フォルダと送信用フォルダで構成されます。受信したメールは受信用フォルダに格納され、送信したメールは送信用フォルダに格納されます。受信用フォルダは、POP3サービスを使用して読むこともできます。また、IMAP4サービスやWebサービスを使用して、受信フォルダや送信フォルダを読むことができます。
また、CTIサーバと連携することで、音声データを添付ファイルとしたメールの送受信ができます。
Libraryは、文書を系統だてて管理するための電子ファイル管理システムです。フォルダを階層化し、格納する文書をグループ化できます。Libraryアプリケーションは、 Libraryサービスと通信を行い、これらの機能を実現します。
Libraryサービスは、大量の文書を格納するライブラリを管理します。ライブラリの作成権限をもったユーザは、ライブラリを作成できます。Libraryサービスをインストールしているサーバに複数のライブラリを作成できます。
Forumは、多くの相手と情報を共有したり討論を行うことができる電子掲示板・会議システムです。また、読みたいメッセージを検索することもできます。Forumアプリケーションは、 Forumサービスと通信を行い、これらの機能を実現します。
Forumサービスは、メッセージを格納するフォーラムを管理します。フォーラムの作成権限をもったユーザは、フォーラムを作成できます。Forumサービスをインストールしているサーバに複数のフォーラムを作成できます。
また、NNTPサービスを使用して、フォーラムとインターネットのニュースグループを連携することもできます。
Calendarは、個人のスケジュール管理を行う個人カレンダーと、共有設備に対するスケジュール管理を行う設備カレンダーをもった電子スケジュール管理システムです。Calendarアプリケーションは、Calendarサービスと通信を行い、これらの機能を実現します。
Calendarサービスは、ユーザごとに個人カレンダーを提供します。個人カレンダーは、ユーザの登録時に、Calendarサービスの利用が定義された場合に作成されます。設備カレンダーの作成資格をもったユーザは、設備カレンダーを作成できます。
サーバで動作するNotifierは、新規メールの到着やカレンダーの予約が行われたことをユーザに通知したり、システムの異常をシステム管理者に通知します。
クライアントで動作するNotifierは、サーバで動作するNotifierのメッセージを受信し表示します。また、設定した時間が来るとアラームを通知したり、プログラムを起動したりする機能もあります。この機能は、サーバのNotifierとは連携しません。
システム管理者が使用するアプリケーションです。“1.4 システム管理者用ツール”で説明します。
インテグレーションキットは、ワープロソフトや表計算ソフトなどの、ほかのアプリケーションから、TeamWARE Officeのアプリケーションを使えるようにするためのツールです。したがって、直接、サーバとの通信は行いません。
SearchProは、旧製品との互換の機能です。新たに本製品に検索機能を付加される場合は、連携ソフトウェアであるeAccela BizSearchの利用を推奨します(eAccela BizSearchは、以降“BizSearch”と略します)。BizSearchについては、“1.3 連携ソフトウェア”の“BizSearch、BizSearchゲートウェイオプションTeamWARE用”を参照してください。SearchProを使用する場合、他のサービスのアプリケーションも、旧製品(V5.3L13)のアプリケーションを使用してください。
SearchProサービスは、Windows Server(TM) 2003およびSolaris9以降ではご利用できません。 |
TeamWARE 連携コマンドは、TeamWARE Officeへのデータの登録処理を効率化するシステムを構築する場合に使用するコマンドです。
TeamWARE 連携コマンドを使うと、以下の処理を一括して行うことができます。
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