ダイレクトバックアップ使用手引書 - SPシリーズ - |
目次
索引
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ダイレクトバックアップの環境設定で使用するコマンドについて説明します。
これらのコマンドは、SSF/Backup Facility上で実行可能なコマンドです。
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbuaddpool Pool-Name
このコマンドは、ダイレクトバックアップに論理ユニットプールを登録するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
Pool-Name |
ダイレクトバックアップに登録する 論理ユニットプール名を31字以内の文字列で指定します。
|
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbuaddpool LU_pool
dbuaddpool completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
dbudelpool、dburenamepool
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbudelpool Pool-Name
このコマンドは、ダイレクトバックアップに登録されている論理ユニットプールを削除するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
Pool-Name |
ダイレクトバックアップから削除する 論理ユニットプール名を指定します。
|
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbudelpool LU_pool
dbudelpool completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
削除する論理ユニットプールに論理ユニットが登録されていると、このコマンドはエラーになります。コマンドを実行する前に、対象となる論理ユニットプールから論理ユニットを削除してください。
|
論理ユニットの削除については、本章の「dbudelvol (論理ユニットプールから論理ユニットの削除) 」を参照してください。 |
dbuaddpool、dbudelvol
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dburenamepool Source-Pool-Name Target-Pool-Name
このコマンドは、ダイレクトバックアップに登録した論理ユニットプールの名称を変更するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
Source-Pool-Name |
変更対象の論理ユニットプール名を指定します。
|
Target-Pool-Name |
変更後の論理ユニットプール名を31字以内の文字列で指定します。
|
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dburenamepool LU_pool host_pool
dburenamepool completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
このコマンドで論理ユニットプール名を変更しても、バックアップポリシー「バックアップ先ディスク」の“論理ユニットプール名”に設定されている論理ユニットプール名は変更されません。
名称を変更した論理ユニットプールを利用している、すべての業務ボリューム、ロググループおよび論理ユニットに対するバックアップポリシーの変更を行って、論理ユニットプール名の再設定をしてください。
なお、名称を変更した論理ユニットプールをバックアップポリシーに設定している業務ボリューム、ロググループおよび論理ユニットについては、dbugetpoolinfo コマンドで確認できます。
|
バックアップポリシーの変更方法については、以下のいずれかを参照してください。
|
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|
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dbugetpoolinfo コマンドについては、本章の「dbugetpoolinfo (論理ユニットプールの情報表示) 」を参照してください。 |
dbuaddpool、dbugetpoolinfo
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbuaddvol GRname :volume Pool-Name
このコマンドは、論理ユニットプールに論理ユニットを登録するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
GRname |
volume が存在する「ETERNUS3000/6000,GR seriesの名前」を指定します。 |
volume |
登録する論理ユニットを指定します。
|
Pool-Name |
論理ユニットを登録先の論理ユニットプール名を指定します。 |
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbuaddvol GR01:OLU0001 LU_pool
dbuaddvol completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
このコマンドを実行するには、ダイレクトバックアップサーバに論理ユニットプールが登録されている必要があります。
このコマンドを1回実行することにより、1つの論理ユニットを論理ユニットプールに登録することができます。よって、複数の論理ユニットを一括して登録することはできません。
なお、複数の論理ユニットを登録する場合は、シェルスクリプトを使用して行ってください。
複数の論理ユニットを登録する場合、存在するETERNUS3000/6000,GR seriesが異なる論理ユニット同士を1つの論理ユニットプールに登録することはできません。
“スペア論理ユニットプール”に対して論理ユニットの登録を行うことはできません。
dbuaddpool、dbudelvol
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbudelvol GRname :volume Pool-Name
このコマンドは、論理ユニットプールから論理ユニットを削除するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
GRname |
volume が存在する「ETERNUS3000/6000,GR seriesの名前」を指定します。 |
volume |
削除する論理ユニットを指定します。
|
Pool-Name |
削除する論理ユニットが登録されている論理ユニットプール名を指定します。 |
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbudelvol GR01:OLU0001 LU_pool
dbudelvol completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
このコマンドを1回実行することにより、1つの論理ユニットを論理ユニットプールから削除することができます。よって、複数の論理ユニットを一括して削除することはできません。
なお、複数の論理ユニットを削除する場合は、シェルスクリプトを使用して行ってください。
削除する論理ユニットにバックアップデータが存在する場合、このコマンドはエラーになります。コマンドを実行する前に、対象となる論理ユニットからバックアップデータを削除してください。
|
バックアップデータの削除については、以下のいずれかを参照してください。
|
dbuaddpool、dbuaddvol
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo [-l] [Pool-Name ...]
/opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo -n
このコマンドは、論理ユニットプールに関する情報を表示するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
このコマンドが出力する情報の意味は以下のとおりです。
表示項目 |
説明 |
Setting device at policy |
情報表示した論理ユニットプールをバックアップポリシー設定で指定している業務ボリュームおよび論理ユニットをすべて表示します。
|
belong volume |
情報表示した論理ユニットプールに登録されている論理ユニットです。 |
RLU |
「belong volume」の論理ユニットが、 ETERNUSmgr で設定された時に付けられた RAIDグループ番号です。 |
exclusive |
「belong volume」の論理ユニットを専用論理ユニットとして指定している業務ボリューム名を表示します。 |
Notbelong |
どの論理ユニットプールにも登録されていない論理ユニットです。「ディスクアレイ装置名:論理ユニット名」と RLU を表示します。 |
以下のオプションを指定することができます。
オプション |
説明 |
-l |
論理ユニットプールの詳細情報を表示します。 |
-n |
どの論理ユニットプールにも登録されていない論理ユニットの一覧を表示します。 |
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
Pool-Name |
情報を表示する論理ユニットプール名を指定します。 |
使用例を説明します。
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo -l LU_pool
LU_pool
Setting device at policy
---------------------------------------------------------------------
afs-node1:/dev/dsk/c1t1d1s4
afs-node1:/dev/dsk/c1t1d2s4
belong volume RLU exclusive
---------------------------------------------------------------------
GR1:OLU0001 LUN_R001 -
GR1:OLU0002 LUN_R002 -
GR1:OLU0003 LUN_R003 -
#
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo -l LU_pool
LU_pool
Setting device at policy
---------------------------------------------------------------------
GR1:OLU0001
GR1:OLU0002
belong volume RLU exclusive
---------------------------------------------------------------------
GR1:OLU0001 LUN_R001 -
GR1:OLU0002 LUN_R002 -
GR1:OLU0003 LUN_R003 -
#
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo -l LU_pool
LU_pool
Setting device at policy
---------------------------------------------------------------------
Svr1:/dev/dsk/c1t1d1s4 (Grp/RDB01)
Svr1:/dev/dsk/c1t1d2s4 (Grp/RDB01)
Svr1:/dev/dsk/c1t1d3s4 (Grp/RDB01)
belong volume RLU exclusive
---------------------------------------------------------------------
GR1:OLU0001 LUN_R001 -
GR1:OLU0002 LUN_R002 -
GR1:OLU0003 LUN_R003 -
#
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo
LU_pool
host_pool1
spare_GR01
spare_GR02
#
# /opt/FJSVfbupp/usr/bin/dbugetpoolinfo -l
LU_pool
Setting device at policy
------------------------------------------------------------------
afs-node1:/dev/dsk/c1t1d1s4
afs-node1:/dev/dsk/c1t1d2s4
belong volume RLU exclusive
------------------------------------------------------------------
GR1:OLU0001 LUN_R001 -
GR1:OLU0002 LUN_R002 -
GR1:OLU0003 LUN_R003 -
GR1:OLU0004 LUN_R004 -
host_pool1
Setting device at policy
------------------------------------------------------------------
GR2:OLU0022
GR2:OLU0023
belong volume RLU exclusive
------------------------------------------------------------------
GR2:OLU0001 LUN_R001 -
GR2:OLU0002 LUN_R002 -
GR2:OLU0003 LUN_R003 -
GR2:OLU0004 LUN_R004 -
spare_GR01
spare_GR02
Notbelong
GR1:OLU0007 LUN_R001
GR2:OLU0007 LUN_R002
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
“スペア論理ユニットプール”の情報は、スペア論理ユニットプール名のみが表示されます。
Symfowareのデータベースのバックアップにおいて、バックアップ先の論理ユニットに定義されている論理ユニットの情報は、“バックアップ先論理ユニット設定ファイル (/sp/dbu/adm/setup/lupool.conf) ”の内容で確認してください。
dbuaddpool、dbudelpool、dburenamepool、dbuaddvol、dbudelvol
/opt/FJSVsputl/bin/dbu_get_oluinfo -l GRIPaddress [GRIPaddress ...]
ETERNUS3000のディスクをテープにバックアップするために必要な情報を、ETERNUS3000から取得するコマンドです。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
このコマンドは、以下の場合に実行する必要があります。
このコマンドが出力する情報の意味は以下のとおりです。
表示項目 |
説明 |
GRIPaddress comleted. |
情報の取得に成功しました。 |
total olu |
ETERNUS3000内のOLUの総数です。 |
/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.conf was update. |
/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.confファイルの書き換えに成功しました。 |
以下のオプションを指定することができます。
オプション |
説明 |
-l |
GRIPaddress で指定したETERNUS3000からLAN経由でETERNUS3000の情報を取得して、/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.confファイルに記述します。 |
|
-lオプションは省略できません。-lオプションを指定しないと、このコマンドはエラーになります。 |
以下のオペランドを指定することができます。
オペランド |
説明 |
GRIPaddress |
情報を取得するETERNUS3000のIPアドレスを指定します。対象となるIPアドレスは、“IPv4”のみです。 |
使用例を説明します。
# /opt/FJSVsputl/bin/dbu_get_oluinfo -l 200.30.40.30
200.30.40.30 comleted. [total olu = 3]
/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.conf was update.
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
ETERNUS3000を含まない構成では、本コマンドを使用しません。
ETERNUS3000以外のIPアドレスを指定しても情報は取得されず、/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.confファイルにも記述されません。
ETERNUS3000のRAID変更(LUNVの追加含む)後や新規ETERNUS3000の追加後に、本コマンドを実行しなかった場合、テープへのバックアップ/テープからのリストアが失敗します。
/var/opt/FJSVmplb/mplb_ext.confはGRマルチパスドライバの設定ファイルです。マルチパスドライバの動作に影響するため、手動で編集を行わないで下さい。
chkluinfo
/opt/FJSVsputl/bin/chkluinfo
このコマンドは、“SP論理ユニット使用用途設定ファイル (/sp/uty/conf/diskadm/luinfo.conf) ”に記述された論理ユニットの情報をダイレクトバックアップに登録します。
このコマンドは、ダイレクトバックアップサーバが起動している時、SSF/Backup Facility上でのみ実行可能です。
使用例を説明します。
# /opt/FJSVsputl/bin/chkluinfo
chkluinfo completed
#
このコマンドは、以下の終了ステータスを返します。
0 |
正常終了 |
|
>0 |
エラーが発生した |
目次
索引
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