PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版) |
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第2部 導入編 | > 第6章 クラスタアプリケーションの構築 | > 6.6 クラスタアプリケーションの設定 | > 6.6.1 リソースの設定 | > 6.6.1.2 Fsystemリソースの作成 |
GUIで設定をする前に必要なことを以下に説明します。
なお、手順の中では説明を省いていますが、ファイルの編集にはvi(1)などのエディタコマンドの使用が一般的です。
userApplicationを構成する全てのクラスタノードのファイルへ、次のようにマウントポイントのエントリを追加します。
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0001 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0001 /disk1 ufs - no -
#RMS#/dev/sfdsk/class0001/dsk/volume0002 /dev/sfdsk/class0001/rdsk/volume0002 /disk2 sfxfs - no -
行の先頭は、必ず「#RMS#」で始まるようにしてください。
クラスタアプリケーションとしてのNFSサービスでは、引継ぎネットワークが必要ですので、IpaddressまたはGlsリソースを作成してください。
設定方法の詳細については、"引継ぎネットワークリソースの作成"または、"Glsリソースの作成"を参照してください。
このリソースは、Fsystemリソースと同じuserApplicationに設定してください。
"Configuration内の共通情報を設定"メニューにより、NFS Lock Failoverを有効にするための設定をします。
設定方法の詳細については、"Configuration内の共通情報の設定"を参照してください。
3-1) ダミーエントリ用のディレクトリを作成します。
ダミーエントリは、Solaris 起動時に NFSサービスが確実に起動するために必要です。
そのために以下のようにして空のディレクトリを作成しておきます。# mkdir /var/opt/SMAWRrms/nfsshare
3-2)/etc/dfs/dfstabファイルを編集します。
userApplicationを構成する全てのクラスタノードのファイルに以下のようにエントリを追加します。1つめはダミーエントリ、2つめ以降は共有するファイルシステムのエントリです。share -F nfs -o ro=fuji2 -d "dummy directory for NFS sharing on PRIMECLUSTER" /var/opt/SMAWRrms/nfsshare#RMS# share -F nfs /disk1#RMS# share -F nfs /disk2
- 行の先頭は、必ず「#RMS#」で始まるようにしてください(ただしダミーエントリを除く)。
- ダミーエントリは、安全のためにネットワーク上のクライアントから参照できないように"o"オプションを設定してください。
例) share -F nfs -o ro=自ノードのホスト名
3-3)NFS サービスを起動する
リブートせずにデーモンを起動するためには以下のコマンドを実行してください。# /etc/init.d/nfs.server start
事前にディスクのフォーマットやファイルシステムの作成を行っておく必要があります。フォーマットやファイルのシステムのコマンドについては、"Solaris X Reference Manual Collection"を参照してください。GFSをファイルシステムとして使用する場合は、"GFSの初期設定"を参照して構築してください。
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