PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版)
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第2部 導入編> 第6章 クラスタアプリケーションの構築> 6.6 クラスタアプリケーションの設定> 6.6.1 リソースの設定> 6.6.1.2 Fsystemリソースの作成

6.6.1.2.2 設定方法

Fsystemリソースの作成方法について説明します。

[Fsystemリソース作成の流れ]

上記の"SysNode選択"までの操作は"Cmdline リソースの作成"を参照してください。ここでは、"マウントポイントの選択"からの操作を説明します。

■マウントポイントを選択する

マウントポインを選択します。

[マウントポイントの選択]

利用可能なマウントポイント
マウントが可能なマウントポイント名。
前述の"/etc/vfstab"の事前設定で登録したマウントポイントが表示されます。
選択されたマウントポイント
マウントを設定するマウントポイント名。

[利用可能なマウントポイント]からマウントを行うマウントポイントを選択し、<追加>をクリックします。全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。マウントを設定するマウントポイントを削除する場合には、[選択されたマウントポイント]から削除するマウントを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。

設定終了後<次へ>をクリックし、"マウントポイントの属性を設定する"へ進みます。

■マウントポイントの属性を設定する

マウントポイントの属性を設定します。

[属性の選択]

マウントポイント
マウント名を表示します。
Flag
マウントポイントごとに設定されている属性が表示されます。
「・・・」ボタン
マウントポイントの管理を制御する属性を設定します。ボタンをクリックすると以下の"マウントポイントの属性設定"画面を表示します。

設定終了後<次へ>をクリックし、"Fsystem登録情報を確認する"へ進みます。

◆マウントポイントの属性設定

マウントポイントを制御するための属を設定します。

[マウントポイントの属性設定]

設定終了後<確認>をクリックし、"属性の選択"画面へ戻ります。

Flag

概要

AUTORECOVER

"Yes"に設定すると、指定されたファイルシステムがアンマウントされた場合、RMSは自動的にそれを再マウントしようとします。
この試みが失敗すると、Fault処理が実行されます。
デフォルト値は"Yes"です。

SHARE

NFSを使用する際に、"Yes"に設定します。この場合は、/etc/dfs/dfstab に特別なエントリを記述してください。記述方法は、"事前設定""ファイルシステムをネットワークで共有(NFS)する場合の準備"を参照してください。
デフォルト値は"No"です。

NFSLOCKFAILOVER

"Yes"に設定すると、このマウントポイントに、NFSのファイルロック情報が格納されます。NFSを使用する場合は、必ず、いずれかのマウントポイントで、この属性を"Yes"にする必要があります。
1つのFsystemリソースにつき、1つのマウントポイントのみでこのフラグを"Yes"に設定できます。
この属性を"Yes"にしたマウントポイントは、SHARE属性も"Yes"にしなければなりません。
デフォルト値は"No"です。

■Fsystemの登録情報を確認する

Fsystemの登録情報を確認します。また、[Attributes]タブを選択して、画面を切替えることで、リソースの属性を設定することもできます。

リソースの属性については"属性の説明"を参照してください。

[登録情報の確認]

「Flag」カラム内で表示される属性は、各Resourceの属性のうち、値の設定されているもののみ表示されます。たとえば、「Yes or No」を設定するような、AUTORECOVER属性に、"No"を設定した場合、AUTORECOVERは属性を設定していないことになり、「Flag」カラム内に表示されません。

<SubApplication>ボタン
現在のリソースが依存する他のリソースを指定するためのボタンですが、Fsystemでは無効です。
親子関係にある複数のディレクトリを設定する場合は、1つのリソース内で設定してください。

登録情報の内容確認後、<登録>をクリックします。


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