PRIMECLUSTER 導入運用手引書 4.1 (Solaris(TM) オペレーティングシステム版) |
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第2部 導入編 | > 第6章 クラスタアプリケーションの構築 | > 6.6 クラスタアプリケーションの設定 | > 6.6.1 リソースの設定 |
Cmdlineを作成する方法について説明します。
"userApplication Configuration Wizard"のトップメニューで、<Resourceの作成>を選択します。
<次へ>をクリックし、"Resourceの作成"画面へ進みます。
作成したいResourceタイプを選択します。
設定終了後<次へ>をクリックし、"SysNodeの選択"画面へ進みます。
リソースを設定するSysNodeを選択します。SysNodeとは、RMSで使用するCIPに対応するノードのことです。
[利用可能なSysNode]からリソースを設定するSysNodeを選択し、<追加>をクリックします。全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。
リソースを設定するSysNodeを削除する場合には、[選択されたSysNode]から削除するSysNodeを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。
設定終了後<次へ>をクリックし、各リソースの設定へ進みます。
Cmdlineリソースは、汎用的なリソースです。監視対象となる利用者アプリケーション(プログラム)を起動/停止/監視するために3つのスクリプトを定義することで、目的に応じたリソースを作成できます。
それぞれのスクリプトは、RMSにおける以下の処理に対応しています。
Startスクリプト
Online処理で起動されます。
利用者プログラムを起動するためのスクリプトです。
Stopスクリプト
Offline処理で起動されます。
利用者プログラムを停止するためのスクリプトです。
Checkスクリプト
定期的に起動されます。
利用者プログラムの状態を報告するためのスクリプトです。
ここでは、スクリプトファイルやコマンドをリソースとして設定する方法を選択します。
スクリプトファイルを新規作成する場合に選択します。
すでに存在するスクリプトやコマンドを指定する場合に選択します。
設定後、<次へ>をクリックします。選択した項目によってそれぞれ以下へ進みます。
「新規作成」:"スクリプトファイルの新規作成"
「パス入力」:"パス入力による作成"
スクリプトを作成する際には、スクリプトの終了値/タイムアウト値/環境変数について注意して作成してください。詳細については、"Online/Offlineスクリプトの設定"の"スクリプト作成時の注意事項"を参照してください。
また、スクリプトのサンプルは、"Online/Offlineスクリプトの設定"の"サンプルスクリプト"を参照してください。
Cmdline作成方法で新規作成を選択すると、スクリプトの作成画面が表示されます。
スクリプトを編集エリアに直接入力することができます。
テキストのコピー/切取り/貼付け操作は、編集エリア内でのみ有効です。
引数を指定する場合は、"空白"で区切ります。本画面で作成することができるスクリプトは、デフォルトでBourneシェルであるため、編集エリアの先頭には以下の文字列が表示されます。#!/bin/sh
項目 |
操作 |
---|---|
カーソルの移動 |
マウスポインタを置き、マウスポインタをシングルクリック、またはキーボードの矢印キーを上下左右に操作することでカーソルを任意の場所に移動できます。 |
テキストの挿入 |
カーソルの位置に文字を入力することがきます。 |
テキストの削除 |
|
テキストの切取り |
編集エリア内の1文字以上の文字列を選択し、[編集]−[切り取り]を選択します。 |
テキストのコピー |
編集エリア内の1文字以上の文字列を選択し、[編集]−[コピー]を選択します。 |
テキストの貼付け |
編集エリア内であらかじめ切取り、またはコピー、をしておいた文字列を貼り付ける位置にカーソルを位置付け、[編集]−[ペースト]を選択します。 |
Cmdlineの作成途中で処理を中止、または、Cmdlineリソースを削除、または、GUIパッケージ(FJSVwvucw)を削除しても、このスクリプトファイルは削除されません。それらを削除したい場合は、/opt/FJSVwvucw/scripts/startディレクトリを削除してください。たとえば、rm(1)コマンドを使用して、以下のようにして削除します。
- 1つのスクリプトファイルを削除する場合
# rm /opt/FJSVwvucw/scripts/start/XXXXXXXXディレクトリを削除する場合は、/opt/FJSVwvucw/scripts/start 、または/opt/FJSVwvucwを指定してください。
なお、Stopスクリプト、Checkスクリプトを削除する場合は、上記のディレクトリの"start"の部分を、それぞれ"stop"と"check"に置き換えてください。
設定終了後<次へ>をクリックし、"Stopスクリプトの作成"へ進みます。
Startスクリプトと同様の手順で、Stopスクリプトを作成します。
設定終了後<次へ>をクリックし、"Checkスクリプトの作成"へ進みます。
Stopスクリプトは省略可能です。設定を省略する場合は、何も設定せず、<次へ>をクリックしてください。
Startスクリプトと同様の手順で、Checkスクリプトを作成します。
"CmdlineのFlag設定"画面で"NULLDITECTOR"を"Yes"にした場合は、Checkスクリプトを設定する必要はありません。この場合は、RMSからCheckスクリプトが起動されないため、Checkスクリプトをリソースの情報として設定しません。
すでにスクリプトが存在する場合は、パスを入力して設定することができます。
ファイルパスと引数には、円記号("\")、チルダ("~")、パーセンテージ("%")、アンパサンド("&")、アットマーク("@")を使用してはいけません。
Cmdlineリソースに定義したスクリプトの制御方法はFlagの値を変更することで調整することができます。
設定終了後<確認>をクリックし、"Cmdlineの設定"画面へ戻ります。
Flag |
概要 |
---|---|
NULLDETECTOR |
"Yes"に設定すると、指定したCheckスクリプトは無効になります。代わりに、RMSはOnline処理ではOnline、Offline処理ではOfflineであると仮定します。RMSが再開するときには、このリソースはOfflineとなります。 OnlineやOffline処理に連動して起動または停止するプログラムをリソースとして登録する場合に設定します。 |
ALLEXITCODES |
"No"に設定すると、Checkスクリプトの終了コードは以下のように解釈されます。 0 : Online "Yes"に設定すると、Checkスクリプトの終了コードの値により、以下のように解釈されます。 0 : online デフォルト値は"No"です。 |
LIEOFFLINE |
"Yes"に設定すると、Stopスクリプトが指定されていない場合にリソースはOfflineであると報告されます。Stopスクリプトが指定されている場合は、このスクリプトの失敗はfault処理のきっかけになります。 |
CLUSTEREXCLUSIVE |
"Yes"に設定すると、クラスタ内で1度に1つのノード上だけでリソースがOnline になります。 |
AUTORECOVER |
"Yes"に設定すると、RMSはuserApplicationが別のホストに切替えられるのを防ぐためにfaultedになったリソースを回復しようと試みます。 |
MONITORONLY |
リソースがfaultedとなった場合にuserApplicationをfaultedにするかどうかを制御します。"Yes"に設定すると、リソースがfaultedになった場合でも、それをトリガにuserApplicationはfaultedにはなりません。 |
STANDBYCAPABLE |
"Yes"に設定すると、RMSはこのリソースのためにStandbyCapable属性を1に設定します。 |
REALTIME |
"No"に設定すると、CheckスクリプトがTSクラスで開始されます。 |
TIMEOUT |
プログラムの開始と停止のためのタイムアウト時間(秒)を設定します。 |
今までに設定されたスクリプトの一覧を確認することができます。また、[Attributes]タブを選択して、画面を切替えることで、リソースの属性を設定することもできます。
リソースの属性については"属性の説明"を参照してください。
「Flag」カラム内で表示される属性は、各Resourceの属性のうち、値の設定されているもののみ表示されます。たとえば、「Yes or No」を設定するような、AUTORECOVER属性に、"No"を設定した場合、AUTORECOVERは属性を設定していないことになり、「Flag」カラム内に表示されません。
登録情報の内容確認後、<登録>をクリックします。
同一のResource タイプ内で、起動優先度をつけたい場合に使用します。
起動優先度をつけることで、リソースをOnlineまたはOfflineにする順序を明確にすることができます。
Online処理の場合は、起動優先度の高いリソースがOnlineになった後で、起動優先度の低いリソースがOnlineになります。
逆にOffline処理の場合は、起動優先度の低いリソースがOfflineになった後で、起動優先度の高いリソースがOfflineになります。
また、起動優先度をつけない場合や同じ優先度の場合の順序は不定です。
[利用可能なResource]からリソース配下に設定するリソースを選択し、<追加>をクリックします。また、全てを追加したい場合は、<全て追加>をクリックしてください。リソース配下に設定するリソースを削除する場合には、[選択されたResource]から削除するリソースを選択し、<削除>をクリックします。全て削除する場合には、<全て削除>をクリックしてください。
設定終了後、<確認>をクリックし、"登録情報の確認"画面へ戻ります。
以下の構成は、同一種別のリソースに起動優先度を設定した場合の構成です。
この構成を構築する場合は、以下の手順でリソースを構築します。
- Cmdline3を作成する。
- Cmdline2を作成し、Cmdline3をsubApplicationとして設定する。
- Cmdline1を作成し、Cmdline2をsubApplicationとして設定する。
- userApplicationを作成し、Cmdline1をsubApplicationとして設定する。
以下の構成を構築する際の手順を以下に示します。
- Cmdline3を作成する。
- Cmdline2を作成する。
- Cmdline1を作成し、Cmdline2 とCmdline3をsubApplicationとして設定する。
- userApplicationを作成し、Cmdline1をsubApplicationとして設定する。
以下は、各リソース作成時にsubApplicationとして他のリソースを設定しなかった場合の構成です。
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