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Systemwalker Centric Manager V17.0.2 リファレンスマニュアル

1.2.99 md_appmgr_mps(アプリケーション監視[監視条件]の監視ポリシー移出/登録コマンド)

機能説明

本コマンドは、通常モードの監視ポリシーに登録されているアプリケーション監視[監視条件]ポリシーの移出/登録を行うコマンドです。

また、移出したアプリケーション情報を別の運用管理サーバの監視ポリシーとして登録したり、互換モードの監視ポリシーからmppolcollect(ポリシー情報移出コマンド)を使用して移出したアプリケーション情報ファイルを、通常モードの監視ポリシーに登録することができます。

記述形式

md_appmgr_mps

{-A | -p "polname"} -out "directory" [-t timeout]

-chk "directory"

-in "directory" [-s] [-t timeout]

オプション

-A:

監視ポリシーに登録されている、すべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を移出します。

-p "polname":

"polname" で指定したポリシー名のアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を移出します。

"polname" には、監視ポリシー[管理]画面の[ポリシー名]の欄に設定されている情報を「""」(ダブルクォーテーション)で括って指定します。

ポリシー名の複数指定はできません。

-out "directory":

"directory" で指定したディレクトリの配下に、アプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を移出します。

アプリケーション情報の出力形式は、“実行結果/出力形式”を参照してください。

"directory" には、ディレクトリ名を「""」(ダブルクォーテーション)で括ってフルパスで指定します。

なお、"directory" は、利用者が事前に作成しておく必要があります。

"directory" は、アプリケーション監視[監視条件]のポリシーが存在しないディレクトリを指定してください。

-chk "directory":

"directory" で指定したディレクトリの配下にある登録対象に対して、定義チェックを行います。

"directory"に指定するディレクトリと配下のファイルは、アプリケーション情報の移出を行った場合の出力形式と同じです。アプリケーション情報の出力形式については、“実行結果/出形式”を参照してください。

"directory" には、ディレクトリ名を「""」(ダブルクォーテーション)で括ってフルパスで指定します。

"directory" には、本コマンドでアプリケーション情報を移出するときに指定した"directory"を、そのまま指定することができます。

ディレクトリ配下にある全登録対象のチェックを実施し、すべての登録対象定義のチェックが終了すると、終了通知メッセージを出力します。

終了通知メッセージが出力される前に、定義誤りを通知するエラーメッセージが出力されていた場合は、エラーメッセージが示す定義箇所を修正し、再度定義チェックを行ってください。

定義チェックは、ポリシーを登録する先の運用管理サーバで実施してください。

-in "directory":

"directory" で指定したディレクトリの配下にあるすべてのアプリケーション情報を監視ポリシーに登録します。

"directory"に指定するディレクトリの入力形式は、アプリケーション情報を移出した場合の出力形式と同じです。アプリケーション情報の出力形式については、“実行結果/力形式”を参照してください。

"directory" には、ディレクトリ名を「""」(ダブルクォーテーション)で括ってフルパスで指定します。

"directory" には、本コマンドでアプリケーション情報を移出するときに指定した"directory"を指定することができます。

登録するポリシー名がすでに監視ポリシーに存在する場合、登録するアプリケーション情報と登録済のアプリケーション情報に違いがある場合だけ定義を更新します。

登録するポリシー名が監視ポリシーに存在しない場合は、新規にポリシーが追加されアプリケーション情報が登録されます。

-in オプションを指定した場合、監視ポリシーの登録前に "directory" で指定したディレクトリの配下にある登録対象に対して、定義チェックを行います。誤った定義を検出した場合は登録処理を行わないため、事前に -chk オプションで定義チェックを実施し、定義誤りがないことを確認してください。

mppolcollect(ポリシー情報移出コマンド)で移出した結果を移入元に指定する場合は、ファイル名を以下のように変更してください。

  • 変更前:P_Mpapagt_aplinfo.csv

  • 変更後:P_APPMGR_AP.csv

mppolcollectで出力された(アプリケーション情報ファイル)を移入元に指定した場合、以下項目は無視されます。

  • 稼働ポリシー名

  • しきい値ポリシー名

  • 製品名

  • 製品バージョン

  • 会社名

  • 著作権

  • 説明

  • パッケージ名

P_APPMGR_AP.csv(監視ポリシー(通常モード)用アプリケーション情報ファイル)がない状態で登録を行った場合、アプリケーション一覧に何も定義がされていないポリシーとして登録されます。

P_APPMGR_Templateinfo.csv(選択テンプレート情報ファイル)がない状態で登録を行った場合、各製品のテンプレートが1つも選択されていないポリシーとして登録されます。

登録時は、dir_to_pol(ポリシー名ファイル)に設定されているすべての情報を登録します。

-s:

本オプションは、-in オプションと同時に指定します。

本コマンドは、選択テンプレート情報ファイルを元に、各製品のテンプレートの選択状態を設定してポリシー登録します。

本オプションを指定すると、移出元で選択されている各製品のテンプレートが登録先にインストールされていない場合でも、ポリシーを強制登録することできます。

以下の場合、登録元のCSVファイルに設定されているテンプレート定義と、登録時に設定されるテンプレート定義が異なることがあります。

  • 移出元システムと登録先システムで、インストールされているSystemwalkerテンプレートの製品が異なる場合

なお、本オプションを指定して登録した場合は、登録後、監視ポリシー[管理]画面で監視対象製品(Systemwalkerテンプレート)を確認し、運用に合わせた監視対象製品を選択し直してください。

-t timeout:

本オプションは、-in、-Aまたは、-p オプションと同時に指定します。

本コマンドは、600秒以内に処理が完了しない場合にタイムアウトしますが、このタイムアウト時間を変更する場合に、本オプションを指定します。

アプリケーション情報が大量に登録されているなどで、コマンドが600秒以内に終了できない場合に、本オプションを利用します。

timeoutに、タイムアウト時間を指定します。単位は秒です。

設定範囲は、0、または、60(1分)から86400(24時間)です。

0を指定した場合、コマンドはタイムアウトしません。

復帰値

0:

コマンドが正常終了しました。

2:

コマンドが異常終了しました。

参照

mppolcollect(ポリシー情報移出コマンド)

mppviewc(プロセスの動作状況表示コマンド)

ポリシー名ファイル

監視ポリシー(通常モード)用アプリケーション情報ファイル

選択テンプレート情報ファイル

コマンド格納場所

Windows

Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\Mpapagt\opt\bin

UNIX

/opt/FJSVsapag/bin

実行に必要な権限/実行環境

UNIX

【Windows】

注意事項

使用例1

UNIX

監視ポリシーに登録されているすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、「/temp/backup」に移出します。

Md_appmgr_mps -A -out "/temp/backup"

【Windows】

監視ポリシーに登録されているすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、「c:\temp\backup」に移出します。

md_appmgr_mps -A -out "c:\temp\backup"

使用例2

UNIX

監視ポリシーに登録されている、ポリシー名が「policyA」のアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、「/temp/backup」に移出します。

md_appmgr_mps -p "policyA" -out "/temp/backup"

Windows

監視ポリシーに登録されている、ポリシー名が「policyA」のアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、「c:\temp\backup」に移出します。

md_appmgr_mps -p "policyA" -out "c:\temp\backup"

使用例3

UNIX

「/temp/backup」配下にあるアプリケーション情報に対して、定義チェックを行います。

md_appmgr_mps -chk "/temp/backup"

Windows

「c:\temp\backup」配下にあるアプリケーション情報に対して、定義チェックを行います。

md_appmgr_mps -chk "c:\temp\backup"

使用例4

UNIX

「/temp/backup」配下にあるすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を監視ポリシーに登録します。

md_appmgr_mps -in "/temp/backup"

Windows

「c:\temp\backup」配下にあるすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を監視ポリシーに登録します。

md_appmgr_mps -in "c:\temp\backup"

使用例5

UNIX

「/temp/backup」配下にあるすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、監視ポリシーに強制登録します。

md_appmgr_mps -in "/temp/backup" -s

Windows

「c:\temp\backup」配下にあるすべてのアプリケーション監視[監視条件]ポリシーのアプリケーション情報を、監視ポリシーに強制登録します。

md_appmgr_mps -in "c:\temp\backup" -s

実行結果/出力形式

アプリケーション情報の移出を行った場合、オプション 「-out "directory"」で指定したディレクトリの配下に、以下のファイルが格納されます。

移入、または定義チェックを行う場合は、以下のディレクトリをそのまま指定することができます。

ファイル

以下のファイルの文字コードは、SJISです。

SJIS変換できない文字は代替文字「_」(アンダーバー)に変換されます。

ファイル名

内容

P_APPMGR_AP.csv

監視ポリシー(通常モード)用アプリケーション情報ファイル

アプリケーション情報が格納されています。

アプリケーション監視[監視条件]でユーザ追加のアプリケーションを登録していない場合、本ファイルは出力されません。

P_APPMGR_Templateinfo.csv

選択テンプレート情報ファイル

監視対象製品(Systemwalkerテンプレート)の情報が格納されています。

アプリケーション監視[監視条件]で監視対象製品を選択していない場合、本ファイルは出力されません。

dir_to_pol

ポリシー名ファイル

ディレクトリ名とポリシー名の関係を定義します。

ディレクトリ構成

上記のファイルは、以下のディレクトリ構成で格納されます。

  • オプションが「 -A -out "directory"」の場合

    "directory" -- appmps --+-- pol1 --+-- P_APPMGR_AP.csv
                            |   (注)   +-- P_APPMGR_Templateinfo.csv
                            |
                            +-- pol2 --+-- P_APPMGR_AP.csv
                            |          +-- P_APPMGR_Templateinfo.csv
                            |
                            +-- pol3 --+-- P_APPMGR_AP.csv
                            |          +-- P_APPMGR_Templateinfo.csv
                            :   :        
                            |
                            +-- poln --+-- P_APPMGR_AP.csv
                            |          +-- P_APPMGR_Templateinfo.csv
                            +-- dir_to_pol
  • オプションが「-p "polname" -out "directory"」の場合

    "directory" -- appmps --+-- pol1 --+-- P_APPMGR_AP.csv
                            |          +-- P_APPMGR_Templateinfo.csv
                            +-- dir_to_pol
注)

ディレクトリ「poln」(nは数字)は、監視ポリシーに登録されているアプリケーション監視[監視条件]ポリシーの数分作成されます。

ポリシー名とディレクトリ名「poln」の関係は、appmpsディレクトリ配下にファイル名dir_to_polとして移出されます。

アプリケーション一覧に何も定義されていない場合、本ディレクトリは移出されません。