ページの先頭行へ戻る
Interstage List Works V11.0.0 帳票仕分け手引書
FUJITSU Software

D.4 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)

仕分けられた帳票の印刷データから抜き出した文字列をキー情報として帳票情報に反映するレコードです。共通情報として定義した場合には、すべての帳票に付加されます。個別情報として定義した場合には、仕分け条件に該当した帳票だけに付加されます。共通情報と個別情報が重複した場合には、個別情報が優先されます。なお、本レコードを定義する場合には、セクション情報定義レコード(SCレコード)の定義が必須となります。同じセクション情報定義レコード(SCレコード)内で、同じキー名が、重複して指定された場合は、最初に指定した定義が有効となります。

本レコードはオープン帳票を仕分ける場合に使用します。

記述形式

KC,キー名,形式種別,ページ,左上X座標,左上Y座標,右下X座標,右下Y座標,

定義位置

共通情報、個別情報ともに、セクション情報定義レコード(SCレコード)の後に定義します。

定義数

1つの共通情報(SMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで定義できます。

また、1つの個別情報(CMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで定義できます。

定義項目

項目名

バイト数
(種別)

必須

意味

KC

2
(文字)

可変文字列キー情報定義レコードを示します。

キー名

20以内
(文字)

連携製品に渡す帳票情報のキー名を指定します。

参照

サポートするキーの一覧は、“D.2 固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)”の“サポートするキー名について”を参照してください。
ただし、“D.2.2 他の帳票情報の定義を利用する方法”の場合には、キー名として任意の文字列を指定できます。

形式種別

2以内
(数字)

抜き出し文字列の形式種別を指定します。(省略時は「99」)
「0」~「8」:抜き出し文字列を変換する
「99」 :抜き出し文字列を変換しない

参照

形式種別については、“形式種別を指定する場合の注意事項”を参照してください。

ページ

7以内
(数字)

抜き出し文字列が存在するページを、仕分け後の各帳票のページで指定します。
「1」~「9999999」

左上X座標

5以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する範囲の左上X座標を指定します。
「0」~「65535」

参照

指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。

左上Y座標

5以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する範囲の左上Y座標を指定します。
「0」~「65535」

参照

指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。

右下X座標

5以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する範囲の右下X座標を指定します。
「0」~「65535」

参照

指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。

右下Y座標

5以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する範囲の右下Y座標を指定します。
「0」~「65535」

参照

指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。

○:必須オペランド

注意事項

以下について説明しています。

式種別を指定する場合の注意事項

形式種別は、抜き出した文字列を変換して、日付として利用する機能をもつキー名を指定した場合に有効となります。形式種別が有効になるキー名は、LV-DATEキーです。

形式種別と抜き出し形式の対応と、その変換例を以下に示します。

形式種別

抜き出し形式

変換例(西暦2007年10月29日を変換)

0
1
2
3
4
5
6
7
8

YYMMDD
YYMMDD
YY**DDD**
YY**DDD**
YYYY**MM**DD**
YY**MM**DD**
YY**MM**DD**
YY*MM*DD
YY*MM*DD

071029(西暦)
191029(和暦)
07年303日(西暦)
19年303日(和暦)
2007年10月29日(西暦)
07年10月29日(西暦)
19年10月29日(和暦)
07/10/29(西暦)
19/10/29(和暦)

(YY=年、YYYY=年4桁、MM=月、DD=日、DDD=1月1日からの通算日数、*=区切り文字)

き出し文字列の位置に関する注意事項

KCレコードで指定する座標値は、用紙の左上を原点として、X軸右方向が正、Y軸下方向が正です。指定した座標値が複数行にわたっている場合は、1番上の行が有効になります。

単位系は、1/1440インチ単位となります。座標値については、帳票ダンプ出力機能により、知ることができます。

参照

帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。

抜き出し文字列の文字に関する注意事項

キー名の帳票情報に使用できる文字は、帳票情報の種類に応じて制限があります。

参照

使用できる文字の詳細については、“運用手引書”を参照してください。

印刷データのコード系がUnicodeで、その文字種に全角文字で、JIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字、利用者定義文字以外の文字が含まれている場合は、この文字が欠落して設定されます。このような文字が含まれている場合は、該当する文字を除いて抜き出し位置を指定するか、または該当する文字を利用者定義文字として定義してください。このような文字は帳票ダンプ出力結果においても欠落するために、帳票ダンプ出力結果で確認することができます。

定義例