仕分けられた帳票の印刷データから抜き出した文字列をキー情報として帳票情報に反映するレコードです。共通情報として定義した場合には、すべての帳票に付加されます。個別情報として定義した場合には、仕分け条件に該当した帳票だけに付加されます。共通情報と個別情報が重複した場合には、個別情報が優先されます。なお、本レコードを定義する場合には、セクション情報定義レコード(SCレコード)の定義が必須となります。同じセクション情報定義レコード(SCレコード)内で、同じキー名が、重複して指定された場合は、最初に指定した定義が有効となります。
本レコードはオープン帳票を仕分ける場合に使用します。
記述形式
KC,キー名,形式種別,ページ,左上X座標,左上Y座標,右下X座標,右下Y座標,
定義位置
共通情報、個別情報ともに、セクション情報定義レコード(SCレコード)の後に定義します。
定義数
1つの共通情報(SMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで定義できます。
また、1つの個別情報(CMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで定義できます。
定義項目
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 |
---|---|---|---|
2 | ○ | 可変文字列キー情報定義レコードを示します。 | |
20以内 | ○ | 連携製品に渡す帳票情報のキー名を指定します。 参照 サポートするキーの一覧は、“D.2 固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)”の“サポートするキー名について”を参照してください。 | |
2以内 | 抜き出し文字列の形式種別を指定します。(省略時は「99」) 参照 形式種別については、“形式種別を指定する場合の注意事項”を参照してください。 | ||
7以内 | ○ | 抜き出し文字列が存在するページを、仕分け後の各帳票のページで指定します。 | |
5以内 | ○ | 抜き出し文字列が存在する範囲の左上X座標を指定します。 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 抜き出し文字列が存在する範囲の左上Y座標を指定します。 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 抜き出し文字列が存在する範囲の右下X座標を指定します。 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 | |
5以内 | ○ | 抜き出し文字列が存在する範囲の右下Y座標を指定します。 参照 指定する座標値については、“抜き出し文字列の位置に関する注意事項”を参照してください。 |
○:必須オペランド
注意事項
以下について説明しています。
形式種別を指定する場合の注意事項
抜き出し文字列の位置に関する注意事項
抜き出し文字列の文字に関する注意事項
形式種別を指定する場合の注意事項
形式種別は、抜き出した文字列を変換して、日付として利用する機能をもつキー名を指定した場合に有効となります。形式種別が有効になるキー名は、LV-DATEキーです。
形式種別と抜き出し形式の対応と、その変換例を以下に示します。
形式種別 | 抜き出し形式 | 変換例(西暦2007年10月29日を変換) |
---|---|---|
0 | YYMMDD | 071029(西暦) |
(YY=年、YYYY=年4桁、MM=月、DD=日、DDD=1月1日からの通算日数、*=区切り文字)
抜き出し文字列の位置に関する注意事項
KCレコードで指定する座標値は、用紙の左上を原点として、X軸右方向が正、Y軸下方向が正です。指定した座標値が複数行にわたっている場合は、1番上の行が有効になります。
単位系は、1/1440インチ単位となります。座標値については、帳票ダンプ出力機能により、知ることができます。
参照
帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。
抜き出し文字列の文字に関する注意事項
キー名の帳票情報に使用できる文字は、帳票情報の種類に応じて制限があります。
参照
使用できる文字の詳細については、“運用手引書”を参照してください。
印刷データのコード系がUnicodeで、その文字種に全角文字で、JIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字、利用者定義文字以外の文字が含まれている場合は、この文字が欠落して設定されます。このような文字が含まれている場合は、該当する文字を除いて抜き出し位置を指定するか、または該当する文字を利用者定義文字として定義してください。このような文字は帳票ダンプ出力結果においても欠落するために、帳票ダンプ出力結果で確認することができます。
定義例
定義例1
LV-TITLEキーに1ページ目の左上座標値(9990,1380)、右下座標値(12690,1760)の範囲にある文字列を設定する場合の定義例を以下に示します。
KC,LV-TITLE,99,1,9990,1380,12690,1760,
定義例2
LV-DATEキーに1ページ目の左上座標値(9990,1380)、右下座標値(12690,1760)の範囲にある文字列を形式種別=0で変換し、設定する場合の定義例を以下に示します。
KF,LV-DATE-TYPE,0, KC,LV-DATE,0,1,9990,1380,12690,1760,
定義例3
印刷データ中に「年月」を表す文字列が「2007/11」という形で存在し、月度毎に作成してある保管フォルダに格納する場合の例を以下に示します。
「/」の前後の文字列を使用する場合の定義例です。
SC,LISTVIEW, KF,LV-DB-PATH,=/data/%LISTVIEW%YYYY%年%LISTVIEW%MM%月度, KC,YYYY,99,1,1000,1440,1400,1720, KC,MM,99,1,1500,1440,1700,1720,