指定されたキー情報を帳票情報に反映するレコードです。
共通情報として定義した場合には、すべての帳票に付加されます。個別情報として定義した場合には、仕分け条件に該当した帳票だけに付加されます。共通情報と個別情報が重複した場合には個別情報が優先されます。
なお、本レコードを定義する場合には、セクション情報定義レコード(SCレコード)の定義が必須です。
同じセクション情報定義(SCレコード)内で、同じキー名が、重複して指定された場合には、最初に指定した定義が有効となります。
記述形式
KF,{キー名|+},値,
定義位置
共通情報、個別情報ともに、セクション情報定義レコード(SCレコード)の後に定義します。
定義数
1つの共通情報(SMレコード単位)内に、指定できる定義数は以下のとおりになります。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)を合わせて、50個まで
オープン帳票を仕分ける場合
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで
また、1つの個別情報(CMレコード単位)内に、指定できる定義数は以下のとおりになります。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)を合わせて、50個まで
オープン帳票を仕分ける場合
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)を合わせて、50個まで
定義項目
項目名 | バイト数 | 必須 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2 | ○ | 固定文字列キー情報定義(KF)レコードを示します。 | 「KF」は「Key Fixed」の略です。 | |
20以内 | ○ | 連携製品に渡す帳票情報のキー名を指定します。 | 参照 サポートするキー名の一覧は、注意事項の“サポートするキー名について”を参照してください。 | |
256以内 (注1) | ○ | 連携製品に渡す帳票情報のキー名に設定する値を指定します。 | 参照 値の指定方法の詳細は、注意事項の“キー名に設定する値の記述方法について”を参照してください。 値に使用できる文字は、キー名の帳票情報の種類に応じて制限があります。 参照 使用できる文字についての詳細は“運用手引書”を参照してください。 また、有効となるバイト数は連携製品によって異なります。 | |
1 | 固定文字列キー情報定義(KF)レコードの継続行を示します。 |
○:必須オペランド
注1) 富士通ホスト帳票の仕分けの場合、1行のKFレコードに指定できる長さはキー名と値を合わせて半角文字で246文字以内です。247文字以上を指定した場合、247文字以降は無効となります。オープン帳票の仕分けの場合は、指定した文字列は半角文字で256文字まで有効とします。
注意事項
以下について説明しています。
サポートするキー名について
キー名に設定する値の記述方法について
継続行を指定する場合の注意事項
サポートするキー名について
固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)および、可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード またはKCレコード)のキー名項目で指定できるキー名の一覧を示します。
参照
すべてのキー名の詳細については、“運用手引書”を参照してください。
オープン帳票の場合は、以下に示す“オープン帳票でサポートしていないキー名”を除いて、管理情報定義ファイルまたは電子帳票情報ファイルに指定できるキー名をそのまま指定することができます。
オープン帳票仕分けでサポートしていないキー名
SHEET
PRMODE
PR-WIDTH
PR-HEIGHT
ADD-OVL-NAME
ADD-OVL-KIND
AUTOREC-Y
AUTOREC-YGAP
DB-LOGICAL-PATH
リスト管理サーバでサポートするキー名
セクション名にLISTVIEWを指定した場合に有効
キー名 | 用途 |
---|---|
LV-DB-PATH | 帳票を格納する保管フォルダの場所を指定します。 |
LV-TITLE | 帳票の帳票名を指定します。 |
LV-STITLE | 帳票のコメントを指定します。 |
LV-MAKER | 帳票の作成者を指定します。 |
LV-TERM | 帳票の有効期間を指定します。 |
LV-DATE-TYPE | LV-DATEで指定する作成日付の形式を指定します。 |
LV-DATE | 帳票の作成日付をLV-DATE-TYPEに指定した形式に従って指定します。(注1) |
LV-TIME-TYPE | LV-TIMEで指定する作成時刻の形式を指定します。 |
LV-TIME | 帳票の作成時刻をLV-TIME-TYPEに指定した形式に従って指定します。(注2) |
LV-DEL-TOP | 先頭セパレータに対する処置を指定します。 |
LV-DEL-BOTTOM | 末尾セパレータに対する処置を指定します。 |
LV-LP-WIDTH | 連続紙の横幅を指定します。印刷データの用紙サイズがカット紙の場合は、意味をもちません。 |
LV-DELTYPE | 有効期限の過ぎた帳票に対する処置を指定します。 |
LV-SRH-IDX | 抜き出しファイルを作成するかどうかを指定します。 |
LV-FCB-NAME | FCB名を指定します。印刷データに設定されている場合は、意味を持ちません。 |
LV-OVL-NAME | 帳票に重畳するオーバレイ名を指定します。印刷データに設定されている場合は、意味を持ちません。(注3) |
LV-SHEET | 用紙サイズを指定します。印刷データに設定されている場合は、意味を持ちません。 |
LV-CODE | 1バイト文字コードの文字コード系を指定します。 |
LV-CPI | 1バイト文字コードの文字間隔を指定します。 |
LV-OS | 印刷データが作成されたOSを指定します。 |
LV-UNPRAREA | 印刷禁止域を制御するかどうかを指定します。 |
LV-TOL-FLG | 印刷データを受信と同時にメール送信する場合、メールの種別を指定します。 |
LV-MAIL-TO | 送信先メールアドレスを指定します。 |
LV-MAIL-CC | 送信先メールアドレス(CC)を指定します。 |
LV-MAIL-BCC | 送信先メールアドレス(BCC)を指定します。 |
LV-MAIL-TEMPLATE-nnn | テンプレートファイル(メール配信時のメールヘッダ、およびメール本文)へ |
LV-PDF-KEEP | 帳票をPDF形式に変換する場合、PDFファイルを保存するかどうかを指定します。 |
LV-PDF-KEEP-PATH | PDFファイル保存先を物理パス指定します。 |
LV-PDF-OPEN-PWD | PDFファイルを開くときのパスワードを指定します。 |
LV-PDF-SECU-PWD | PDFファイルのセキュリティオプションを変更するときのパスワードを指定します。 |
LV-PDF-PRINT | PDFファイルの印刷を許可 するかどうかを指定します。 |
LV-PDF-MODIFY | PDFファイルの変更を許可するかどうかを指定します。 |
LV-PDF-SELECT | PDFファイルのテキストとグラフィックスの選択を許可するかどうかを指定します。 |
LV-PDF-ANNOTATE | PDFファイルの注釈とフォームフィールドの追加と変更を許可するかどうかを指定します。 |
LV-PDF-EMBED | PDFファイルに文字を埋め込むかどうかを指定します。 |
LV-ACCESS-USER-nn | ユーザに対する帳票のアクセス権を指定します。 |
LV-ACCESS-GROUP-nn | グループに対する帳票のアクセス権を指定します。 |
LV-IDPR-FLG | ID印刷を行うかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-USERID | ユーザIDを印刷するかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-DATE | 印刷日時を印刷するかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-ITEM | 記入情報の有無を印刷するかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-BKMODE | ID印刷の印刷事項が印刷されるときの、背景の描画方法を設定します。 |
LV-IDPR-PLACE | ユーザIDなどの印刷位置を設定します。 |
LV-IDPR-POINT | 印刷位置の座標(左上)を設定します |
LV-IDPR-FONT-NAME | フォント名(書体名)を設定します。 |
LV-IDPR-FONT-ITALIC | 印刷文字を斜体にするかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-FONT-BOLD | 印刷文字を太字にするかどうかを設定します。 |
LV-IDPR-FONT-SIZE | フォントサイズをポイントで設定します。 |
LV-IDPR-FONT-COLOR | フォントの色を設定します。 |
注1) LV-DATE-TYPEキーと組み合わせて指定する必要があります。
可変文字列キー情報定義レコード(KPレコードまたは、KCレコード)の形式種別が有効です。
参照
形式種別については、“D.3 可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)”の“形式種別を指定する場合の注意事項”および“D.4 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)”の“形式種別を指定する場合の注意事項”を参照してください。
注2) LV-TIME-TYPEキーと組み合わせて指定する必要があります。
可変文字列キー情報定義レコード(KPレコードまたは、KCレコード)の形式種別が有効です。
参照
形式種別については、“D.3 可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)”の“形式種別を指定する場合の注意事項”および“D.4 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)”の“形式種別を指定する場合の注意事項”を参照してください。
注3) 富士通ホスト帳票の仕分けの場合です。オープン帳票の仕分けの場合は、オーバレイを使用している場合にリストビューアで重畳表示させるオーバレイ名を指定します。
参照
各キーの詳細は、“運用手引書”を参照してください。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合にサポートする代表的なキー名
セクション名にLWASSORTを指定した場合に有効
キー名 | 用途 |
---|---|
LA-FCB | 使用するFCBを指定します。 |
以下に定義例を示します。
* セクション情報定義レコード に“LWASSORT”を指定 SC,LWASSORT, *固定文字列キー情報定義レコード で“LA-FCB”の後に“FCB/LPCI名”を指定 KF,LA-FCB,STD1, *以下に仕分け条件を定義する SM,0,, CM,*,FOLDER01,1, CC,STRG,0001,4,10,13,, CM,*,FOLDER99,0,
注意
“LA-FCB”は、ファイル転送する帳票の制御レコード内にFCB/LPCIが指定されていない場合に定義してください。
キー名に設定する値の記述方法について
キー名に設定する値は、以下のいずれかの方法で記述します。
文字列を直接記述する方法
RSレコードの帳票情報の定義を利用する方法
他の帳票情報の定義を利用する方法
カンマ区切りで複数の値を指定する方法
継続行を指定する場合の注意事項
継続行を指定する場合は以下のことに注意してください。
本レコードは連続する複数行に分割して定義することができます。その際、キー名は必ず先頭行に指定します。
継続行を指定した場合、直前行の値は1文字以上の任意の文字数で終了させることができます。
継続行を指定した場合、直前行の値に指定した文字列と「+」以降に指定された文字列を連結して、1つの値として扱います。
値を256文字より多く指定した場合、257文字目以降は無視されます。
定義例
KFレコードの「LV-DB-PATH」キーの値に継続行を使用した例を以下に示します。
KF,LV-DB-PATH,/lvdata/eigyo/getsuji/, KF,+,URIAGE,
KFレコードの「LV-DB-PATH」キーの値には、以下が設定されます。
/lvdata/eigyo/getsuji/URIAGE