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Interstage List Works V11.0.0 帳票仕分け手引書
FUJITSU Software

D.3 可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)

仕分けられた帳票の印刷データから抜き出した文字列をキー情報として帳票情報に反映するレコードです。

本レコードを共通情報として定義した場合には、すべての帳票に付加されます。個別情報として定義した場合には、仕分け条件に該当した帳票だけに付加されます。共通情報と個別情報が重複した場合には個別情報が優先されます。

なお、本レコードを定義する場合には、セクション情報定義レコード(SCレコード)の定義が必須です。

本レコードは富士通ホスト帳票を仕分ける場合に使用します。

記述形式

KP,キー名,形式種別,ページ,行,開始桁,終了桁,

可変文字列キー情報定義レコードには、この他に、KCレコードがあります。KCレコードは、オープン帳票を仕分けるときに使用するレコードです。

参照

詳細は、“D.4 可変文字列キー情報定義レコード(KCレコード)”を参照してください。

定義位置

共通情報、個別情報ともにセクション情報定義レコード(SCレコード)の後に定義します。

定義数

1つの共通情報(SMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)を合わせて、50個まで定義できます。

また、1つの個別情報(CMレコード単位)内には、固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)と可変文字列キー情報定義レコード(KPレコード)を合わせて、50個まで定義できます。

定義項目

項目名

バイト数
(種別)

必須

意味

備考

KP

2
(文字)

可変文字列キー情報定義レコードを示します。

「KP」は「Key Pickup」の略です。

キー名

20以内
(文字)

連携製品に渡す帳票情報のキー名を指定します。

参照

サポートするキー名の一覧は、“D.2 固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)”の“サポートするキー名について”を参照してください。
ただし、“D.2.2 他の帳票情報の定義を利用する方法”の場合には、キー名として任意の文字列を指定できます。

形式種別

2以内
(数字)

抜き出し文字列の形式種別を指定します。(省略時は「99」)

「0」~「8」:抜き出し文字列を変換する

「99」:抜き出し文字列を変換しない

参照

形式種別については、“形式種別を指定する場合の注意事項”を参照してください。

ページ

7以内
(数字)

抜き出し文字列が存在するページを指定します。
「1」~「9999999」

ページは、仕分け後の各帳票のページで指定します。富士通ホスト帳票で、帳票内に空白ページが存在する場合、このページも仕分けの対象に含まれます。

3以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する行を指定します。
「1」~「256」

行の位置づけは、データ内の改行やFCB/LPCIのチャネルスキップなど、ユーザが設計した改行指示に従います。設計した改行指示が不明な場合は、印刷した帳票の行を空行も含めてカウントしてください。

開始桁

3以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する位置の始点を桁数で指定します。
「1」~「700」(省略時は「1」)

桁数には、行頭から制御文字(2バイト文字の前後に付加されるシフトコードを含む)を含めてください。

終了桁

3以内
(数字)

抜き出し文字列が存在する位置の終点を桁数で指定します。
「1」~「700」(省略時は「700」)

桁数には、行頭から制御文字(2バイト文字の前後に付加されるシフトコードを含む)を含めてください。

「終了桁>レコード終端桁」なら、「終了桁=レコード終端桁」として扱われます。「開始桁>終了桁」ならエラーになります。

○:必須オペランド

注意事項

以下について説明しています。

式種別を指定する場合の注意事項

形式種別は抜き出した文字列を変換して、値として利用する機能を持つキー名を指定した場合に有効となります。

参照

形式種別が有効になるキー名は、“D.2 固定文字列キー情報定義レコード(KFレコード)”の“サポートするキー名について”を参照してください。

キー名にLV-DATEを指定した場合の変換例を以下に示します。

形式種別

抜き出し形式

変換例(西暦2007年10月29日を変換)

0
1
2
3
4
5
6
7
8

YYMMDD
YYMMDD
YY**DDD**
YY**DDD**
YYYY**MM**DD**
YY**MM**DD**
YY**MM**DD**
YY*MM*DD
YY*MM*DD

071029(西暦)
191029(和暦)
00年303日(西暦)
19年303日(和暦)
2007年10月29日(西暦)
07年10月29日(西暦)
19年10月29日(和暦)
07/10/29(西暦)
19/10/29(和暦)

(YY=年、YYYY=年4桁、MM=月、DD=日、DDD=1月1日からの通算日数、*=区切り文字)

抜き出し文字列の位置に関する注意事項

KPレコードで指定する文字の行桁位置については、帳票ダンプ出力機能により、知ることができます。

参照

帳票ダンプ出力機能については、“4.4 帳票ダンプ出力機能”を参照してください。

抜き出し文字列の文字に関する注意事項

キー名の帳票情報に使用できる文字は、帳票情報の種類に応じて制限があります。

参照

使用できる文字の詳細については“運用手引書”を参照してください。

定義例