帳票ダンプ出力機能とは、帳票内の文字列の出力位置をCSV形式で出力する機能です。帳票内の文字列の出力位置を正確に把握することができます。
定義例
帳票ダンプ出力を行う場合は、SMレコードの運用形態に、帳票ダンプ出力「9」を指定します。
参照
SMレコードについては、“D.5 共通仕分け定義レコード(SMレコード)”を参照してください。
帳票の1ページ目を帳票ダンプ出力する場合の定義例を以下に示します。
SM,9,1,
出力先
帳票ダンプ出力結果は、仕分け環境定義ファイル(setup.ini)のdumpキーワードで指定したフォルダに、Dump_xxxx.csvファイルとして出力されます。xxxxは0~9999までの追番で、サイクリックに使用され、既に同名ファイルが存在した場合は上書きされます。
出力形式
ダンプの先頭行には帳票で使用するオーバレイ名が出力されます。
出力形式の文字列項目はダブルクォーテーション(")で囲われます。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
ページ,文字列,行,開始桁,終了桁 ページ数,OVL=オーバレイ名
オープン帳票を仕分ける場合
ページ,行,文字列,左上X座標,左上Y座標,右下X座標,右下Y座標 ページ数,OVL=オーバレイ名
注意
仕分け環境定義ファイル(setup.ini)に使用可能な文字コードは、UTF-8です。
帳票ダンプは、仕分け定義ファイル適用コマンド(astfdef/astodef)実行後に、仕分け処理を実行することにより出力されます。この場合仕分けは実行されずに、帳票ダンプのみ出力します。
“文字列”に全角文字で、JIS非漢字、JIS第一水準漢字、JIS第二水準漢字または、旧字体の文字が含まれている場合は、この文字の部分が代替文字に置き換わったり、欠落します。
文字列の左上X 座標,左上Y 座標,右下X 座標,右下Y 座標は、ページの左上を原点とした0~65535の範囲の値(1440dpi単位)です。
出力例
帳票ダンプ出力結果の出力例を以下に示します。
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
ページ,文字列,行,開始桁,終了桁 1,OVL=OVL1 1, "ABC銀行",5,1,12 1, "東京本店",5,16,25 1, "20",6,1,2 : :
オープン帳票を仕分ける場合
ページ,行,文字列,左上X座標,左上Y座標,右下X座標,右下Y座標 1,OVL=OVL1 1,1, "ABC銀行",2475,1770,3940,2070 1,1, "東京本店",4155,1770,5400,2070 1,2, "20",5535,2295,6045,2460 : :
補足
富士通ホスト帳票を仕分ける場合
帳票データ内に2バイトシフトコード(16進数で28,38)および1バイトシフトコード(16進数で29)で囲まれる全角文字列があった場合、2バイトシフトコードから1バイトシフトコードまでを1つの文字列として出力します。またこの時、2バイトシフトコード、1バイトシフトコードおよびJEFデバイス制御コードは、開始桁および終了桁には含まれません。
オープン帳票を仕分ける場合
リスト管理サーバに帳票を一旦登録し、List Worksクライアントで表示し、範囲選択機能を利用することでも座標値を確認することができます。この場合、現在マウスでポイントしている位置が、ウィンドウ左下部分に表示されます。この時に表示されている値は、そのまま座標値として使用できます。