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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

7.2.1 保守運用

DBミラーリングシステムの保守のための運用について説明します。保守運用には以下の種類があります。

7.2.1.1 正系ノードと副系ノードを交互に行う保守

ノード切替えを利用して、正系ノードと副系ノードの保守を交互に行う操作の流れを以下に示します。

正系ノードと副系ノードの保守を交互に行う操作の流れ

注意

  • 保守作業中は、データベースは二重化構成ではありません。保守作業はなるべく短時間にしてください。

  • Mirroring Controllerを利用している場合で、正系ノードでの更新系の利用者業務と、副系ノードでの参照系の利用者業務を同時に実施するときは、ノード切替えを行う前に、副系ノードの参照系の利用者業務を停止することを推奨します。ノード切替え後の正系(または昇格正系)ノードで参照系の利用者業務を実施する場合、更新系の利用者業務への性能的な影響を十分考慮してください。

ポイント

  • 両ノードで保守作業が完了した後、同じ手順を繰り返すことにより、ノードと正系・副系の関係を保守作業以前の状態に戻すことが可能です。

  • 正系ノードのDBミラーリングサービス停止前にアプリケーションサーバを停止し、ノード切替え後の正系ノードのDBミラーリングサービスを開始後にアプリケーションサーバを起動します。

参照

7.2.1.2 副系ノードの保守

DBミラーリングシステムでは、副系ノードのみで行うOSやミドルウェアのパッチ適用の保守作業を、正系ノードでの利用者業務を継続したまま独立して実施することが可能です。なお、データベース二重化処理のチューニングなどを目的としたRLP動作環境ファイルのパラメタ変更なども本手順で実施します。

副系ノードの保守の流れを以下に示します。

副系ノードの保守操作の流れ

注意

副系ノードで保守作業を行っている間、正系ノードでの利用者業務で発生したRERUNログは、RLCファイルに蓄積しています。このため、保守作業中にRLCファイルが容量不足とならないようRLCファイルの容量を設計してください。

ポイント

副系ノードのDBミラーリングサービスを保守停止すると、正系ノードにてRERUNログの蓄積状態となります。
副系ノードのDBミラーリングサービスの再起動後、正系ノードから副系ノードへのRERUNログのデータ転送は自動的に再開し、蓄積状態を解消します。

参照

  • 監視プロセスの起動については、“Connection Manager ユーザーズガイド” を参照してください。

  • アプリケーション接続環境の開設プロシジャについては“RDB運用ガイド”を参照してください。

7.2.1.3 両ノード同時に行う保守

データベースの定義変更など、正系ノードおよび副系ノードで同期が必要な場合には、両ノードでの利用者業務を停止させてから保守作業を行う必要があります。両ノードで同時に保守作業を行うことを“両ノード同時に行う保守”と呼びます。

両ノード同時に行う保守の流れを以下に示します。

両ノード同時に行う保守操作の流れ

参照

  • 監視プロセスの起動については、“Connection Manager ユーザーズガイド” を参照してください。

  • アプリケーション接続環境の開設プロシジャについては“RDB運用ガイド”を参照してください。

7.2.1.4 正系ノードの保守

正系ノードを保守する場合は、正系ノードと副系ノードを切り替えます。
正系ノードと副系ノードを切り替えて保守する場合の流れを以下に示します。

正系ノードの保守操作の流れ

ポイント

正系ノードのDBミラーリングサービス停止前にアプリケーションサーバを停止し、ノード切替え後の正系ノードのDBミラーリングサービスを開始後にアプリケーションサーバを起動します。

参照