正系ノードと副系ノードのDBミラーリングサービスを開始して、DBミラーリングシステムの運用が実施できる状態にします。
DBミラーリングサービスは、正系ノードのDBミラーリングサービスと、副系ノードのDBミラーリングサービスがあります。
DBミラーリングサービス種別 | DBミラーリングサービス実施ノード | 各ノードに対して利用者が可能なこと |
---|---|---|
正系ノードのDBミラーリングサービス | 正系ノード | データベースの参照と更新 |
副系ノードのDBミラーリングサービス | 副系ノード | データベースの参照(注) |
注)Mirroring Controllerを利用している場合に実施できます。
正系ノードの操作
正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
> dxsvstart -c
注意
必ず正系ノードのDBミラーリングサービスから開始してください。
正系ノードのDBミラーリングサービスを開始した後に、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合は、DBミラーリングサービスを開始することはできません。
副系ノードのモニタデーモンが起動されていない状態で正系ノードのDBミラーリングサービスを開始すると、相手側へのデータ転送ができないため、データの蓄積状態になります。
蓄積状態のまま運用を継続した場合、やがてRLP内のすべてのRLCファイルが満杯になり、RLP閉塞となります。
このため、長時間、副系ノードのモニタデーモンを未起動の状態にしないようにしてください。
副系ノードの操作
副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。
> dxsvstart -r
注意
必ず正系ノードのDBミラーリングサービスを開始した後に、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始してください。
両ノード共通の操作
各ノードでDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。
dxinfコマンドを実行し、それぞれのノードで “Status”が以下のとおりに表示されていることを確認します。
正系ノード:C
副系ノード:R
さらに、Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER=YESを指定しているときは、それぞれのノードで “GCM”が"connection"と表示されていることを確認します。"disconnection"の状態のままで運用を開始すると、DBミラーリングシステムによる自動ノード切替えが動作しないため、必ず確認してください。
以下にDBミラーリングサービスの開始確認の例を示します。
> dxinf dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32 RDB-NAME : dup1 Host-Name : DBSVR1 IP-address : 10.255.255.128 Node Status Service S-Scr RDB Switch C normal normal - - Monitoring Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down start stop stop start Network GCM Trans invalid normal RDB-NAME : dup2 Host-Name : DBSVR2 IP-address : 10.255.255.129 Node Status Service S-Scr RDB Switch R normal normal - enable Monitoring Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down start stop stop start Network GCM Trans invalid -
注意
2つのノードで、同時に同じ種別のDBミラーリングサービスを開始することはできません。
一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合は、DBミラーリングサービスを開始できません。
Symfoware/RDBに異常のある状態でDBミラーリングサービスを開始した場合、開始後にDBミラーリングサービスの状態が異常となる場合がありますので、Symfoware/RDBが正常な状態でDBミラーリングサービスを開始してください。
DBミラーリングサービスの開始後は、dxinfコマンドを使用して、DBミラーリングサービスの状態をモニタリングすることを推奨します。
ポイント
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER、およびGCM_ADDRESSの設定内容が、両ノードで異なるときは、DBミラーリングサービスは開始できません。
GCM_FAILOVER、およびGCM_ADDRESSの指定は両ノードで必ず同じ内容を設定してください。
Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER=YESを指定しているときは、DBミラーリングサービスの起動前にGCMを起動してください。GCMが起動されていない場合、DBミラーリングサービスは開始できますが、警告メッセージを出力します。
参考
正系ノードのDBミラーリングサービスは、主に以下の処理を行います。
データベースサーバおよびデータベースの異常監視
データベース二重化処理
また、副系ノードのDBミラーリングサービスは、主に以下の処理を行います。
正系ノードの異常監視
データベース二重化処理