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Symfoware Server V12.7.0 データベース二重化導入運用ガイド
FUJITSU Software

8.1.4 DBミラーリングサービスの開始

正系ノードと副系ノードのDBミラーリングサービスを開始して、DBミラーリングシステムの運用が実施できる状態にします。

DBミラーリングサービスは、正系ノードのDBミラーリングサービスと、副系ノードのDBミラーリングサービスがあります。

表8.1 DBミラーリングサービスの種別

DBミラーリングサービス種別

DBミラーリングサービス実施ノード

各ノードに対して利用者が可能なこと

正系ノードのDBミラーリングサービス

正系ノード

データベースの参照と更新

副系ノードのDBミラーリングサービス

副系ノード

データベースの参照(注)

注)Mirroring Controllerを利用している場合に実施できます。

正系ノードの操作

正系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

> dxsvstart -c

注意

  • 必ず正系ノードのDBミラーリングサービスから開始してください。
    正系ノードのDBミラーリングサービスを開始した後に、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

  • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合は、DBミラーリングサービスを開始することはできません。

  • 副系ノードのモニタデーモンが起動されていない状態で正系ノードのDBミラーリングサービスを開始すると、相手側へのデータ転送ができないため、データの蓄積状態になります。
    蓄積状態のまま運用を継続した場合、やがてRLP内のすべてのRLCファイルが満杯になり、RLP閉塞となります。
    このため、長時間、副系ノードのモニタデーモンを未起動の状態にしないようにしてください。

副系ノードの操作

副系ノードのDBミラーリングサービスを開始します。

> dxsvstart -r

注意

必ず正系ノードのDBミラーリングサービスを開始した後に、副系ノードのDBミラーリングサービスを開始してください。

両ノード共通の操作

各ノードでDBミラーリングサービスが開始されていることを確認します。

dxinfコマンドを実行し、それぞれのノードで “Status”が以下のとおりに表示されていることを確認します。

さらに、Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER=YESを指定しているときは、それぞれのノードで “GCM”が"connection"と表示されていることを確認します。"disconnection"の状態のままで運用を開始すると、DBミラーリングシステムによる自動ノード切替えが動作しないため、必ず確認してください。

以下にDBミラーリングサービスの開始確認の例を示します。

DBミラーリングサービスの開始確認の例

> dxinf 

dxinf DATE:2011/01/04 TIME:21:15:32
RDB-NAME          : dup1
Host-Name         : DBSVR1      
IP-address        : 10.255.255.128
Node
  Status Service   S-Scr   RDB     Switch
  C      normal    normal  -       -
Monitoring
  Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
  start   stop       stop   start
Network
  GCM          Trans    
  invalid      normal   

RDB-NAME          : dup2
Host-Name         : DBSVR2
IP-address        : 10.255.255.129
Node
  Status Service   S-Scr   RDB     Switch
  R      normal    normal  -       enable
Monitoring
  Polling DB_Timeout DB_Inh DB_Down
  start   stop       stop   start
Network
  GCM          Trans
  invalid      -

注意

  • 2つのノードで、同時に同じ種別のDBミラーリングサービスを開始することはできません。

  • 一部のロググループのDCUに対してDBミラーリングサービスの緊急停止が行われた場合や閉塞状態のRLPが存在する場合は、DBミラーリングサービスを開始できません。

  • Symfoware/RDBに異常のある状態でDBミラーリングサービスを開始した場合、開始後にDBミラーリングサービスの状態が異常となる場合がありますので、Symfoware/RDBが正常な状態でDBミラーリングサービスを開始してください。

  • DBミラーリングサービスの開始後は、dxinfコマンドを使用して、DBミラーリングサービスの状態をモニタリングすることを推奨します。

ポイント

  • Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER、およびGCM_ADDRESSの設定内容が、両ノードで異なるときは、DBミラーリングサービスは開始できません。
    GCM_FAILOVER、およびGCM_ADDRESSの指定は両ノードで必ず同じ内容を設定してください。

  • Mirroring Controllerを利用している場合で、DBミラーリング動作環境ファイルのGCM_FAILOVER=YESを指定しているときは、DBミラーリングサービスの起動前にGCMを起動してください。GCMが起動されていない場合、DBミラーリングサービスは開始できますが、警告メッセージを出力します。

参考

正系ノードのDBミラーリングサービスは、主に以下の処理を行います。

  • データベースサーバおよびデータベースの異常監視

  • データベース二重化処理

また、副系ノードのDBミラーリングサービスは、主に以下の処理を行います。

  • 正系ノードの異常監視

  • データベース二重化処理