複写先システムのデータベースを全件複写でリカバリする方法を説明します。
なお、複写先システムのデータベースをリカバリする方法は、DSI単位とロググループ単位があります。なお、ここでは、複写元システムのデータベースのリカバリに伴う複写先システムのデータベースのリカバリも併せて記述しています。
複写先システムのデータベースをDSI単位でリカバリする方法を示します。
なお、RLPに蓄積しているリカバリ対象資源に対するRERUNログは、rdbbcrefコマンドによりログ破棄します。
資源単位のリカバリ操作の手順を以下に示します。
操作の手順
複写元システム
利用者業務を停止します。
rdbbcswhコマンドを実行し、RLCファイルの強制交替を実施します。
$ rdbbcswh -p RLP名
rdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
全件複写により複写先システムのデータベースをリカバリします。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。
利用者業務を再開します。
複写先システム
メッセージにより、リカバリ対象資源を特定します。
定常運用のRERUNログの反映を停止します。
Symfoware Serverのrdbinhコマンドを実行して対象のDSIを閉塞に設定してから、rdbbcrefコマンドを実行してその他の資源の反映処理を行うとともに、対象のDSIのログ破棄を実行します。
$ rdbbcref -p RLP名 -a -f inh
rdbbcofflineコマンドを実行し、切り替えオフラインにします。
$ rdbbcoffline -p RLP名 -m switch
全件複写により複写先システムのデータベースをリカバリします。
rdbbconlineコマンドを実行し、RLPをオンラインにします。
rdbbcextコマンドおよびrdbbcrefコマンドを実行し、RERUNログの抽出と反映を再開します。
$ rdbbcext -p RLP名
$ rdbbcref -a -p RLP名
参照
ログ破棄の詳細については“5.21 ログ破棄”を参照してください。
全件複写の詳細については“4.4.6 全件複写によるデータの移行”を参照してください。
RLPのオンラインについては“2.1.3 RLPのオンライン”を参照してください。
Symfoware Serverのrdbinhコマンドについては“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。
複写先システムのデータベースをロググループ単位でリカバリする場合には、RLPに蓄積しているすべてのRERUNログを破棄する必要があります。そのため、以下のいずれかを実施して、RLPを復旧します。
RLP環境の初期化
RLPの再作成
参照
RLP環境の初期化については“5.19 RLP環境の初期化によるRLPの復旧”を参照してください。
RLPの再作成については“5.20 RLPの再作成”を参照してください。