ページの先頭行へ戻る
Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

4.4.6 全件複写によるデータの移行

バックアップセンタ運用を構成する複写元システムの表データを、全件複写により複写先システムに移行します。
全件複写の実施により、複写元システムで取得した表のDSIの退避データを複写先システムの表のDSIに適用して関連するすべてのインデックスのDSIも同時に創成します。
全件複写の単位は表のDSIです。

全件複写を実施する場合は以下の操作を行います。

注意

複写先システムのメディア障害のリカバリ処理などで全件複写を実施する場合(Symfoware Serverのメディアリカバリができない場合など)には、RLCやRERUNログ抽出ファイルなどに残存しているRERUNログをすべて反映することができないため、全件複写と共にRERUNログの破棄を実施します。ログ破棄についての詳細は“5.21 ログ破棄”を参照してください。

表のDSIの退避データ取得

Symfoware Serverのrdbunlコマンドを実行して、全件複写対象の表のDSIの退避データを複写元システムで取得します。

注意

  • DSIのデータを退避するのに十分な媒体を用意する必要があります。

  • 格納データを暗号化している場合でも、rdbunlコマンドを使用して取得したDSIの退避データは暗号化されません。退避データを複写先システムに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して退避データを暗号化してください。また、退避データが不要となった際にはファイルを削除してください。

参照

  • Symfoware Serverのrdbunlコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。

  • 退避データファイルの削除方法については“RDB運用ガイド”を参照してください。

表のDSIの退避データ適用

Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドを実行して、複写元システムで取得した表のDSIの退避データを複写先システムで適用します。

注意

複写先システムでの退避データ適用時は、全件複写を実施した後に再バックアップする必要があります。

参照

Symfoware Serverのrdbsloaderコマンドの詳細については“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。