ページの先頭行へ戻る
Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

4.4.5 運用開始後のデータベース資源の関連付け

バックアップセンタ運用の開始後にデータベースの定義を変更した場合は、データベース資源の関連付けを再度RLP単位で実施する必要があります。

以下に、バックアップセンタ運用開始後のデータベース資源の関連付けの手順を説明します。

Active DB Guardの対象資源についての関連付けの手順を以下に示します。

操作の手順

複写元システム

  1. 複写元システムでのデータベースの定義後に、rdbbcmapコマンドにより、資源識別子の抽出を行います。資源識別子は、rdbbcmapコマンドに指定した資源識別子抽出ファイルに出力され、利用者任意の手段で複写先システムに転送します。

    $ rdbbcmap -E -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名

複写先システム

  1. データベース定義を変更する前に登録した関連付け情報をRLP単位で初期化します。
    RLP管理オブジェクトの初期化は、RLPを切り替えオフラインにしてから、テンプレートシェルスクリプトadgfmtmndb.shで実施します。

    $ adgfmtmndb.sh -p RLP名 -M
  2. 複写元システムで作成した資源識別子抽出ファイルを入力として、rdbbcmapコマンドを実行して、資源識別子を登録します。

    $ rdbbcmap -R -p RLP名 資源識別子抽出ファイル名

注意

データベース定義が正しくない場合、資源の関連付けまたは反映処理が異常終了します。
この場合、以下の対処を実施してください。

  • データベース資源の関連付けの操作が異常終了した場合
    複写元システムと複写先システムのデータベース定義の見直しを行ってください。

  • 反映処理が異常終了した場合
    切り替えオフラインを実行するために、rdbbcrefコマンドを使用して正常な資源に関するRERUNログを反映するとともに、異常になった資源に関してRLPに残存するRERUNログをすべて破棄します(ログ破棄)。
    その後、RLPを切り替えオフラインにし、データベースの再定義またはデータベース資源の関連付けを行います。
    ログ破棄の詳細は“5.21 ログ破棄”を参照してください。データベースの再定義方法は“4.4 データベースの定義操作”を参照してください。

  • 格納データを暗号化している場合でも、rdbbcmapコマンドを使用して作成した資源識別子抽出ファイルは暗号化されません。資源識別子抽出ファイルを相手システムに転送するときは、opensslコマンドなどのツールを使用して資源識別子抽出ファイルを暗号化してください。また、資源識別子の登録が完了した時点で、資源識別子抽出ファイルを破棄してください。

ポイント

複写先システムで資源識別子の登録状況を確認するには、rdbbcmapコマンドを使用します。rdbbcmapコマンドの実行により、登録された資源識別子がRLP単位で表示されます。rdbbcmapコマンドおよび資源識別子の登録状況表示については“Active DB Guard コマンドリファレンス”または“3.2.5 資源識別子の登録状態表示”を参照してください。

参照

テンプレートシェルスクリプトについての詳細は“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“テンプレートシェルスクリプトについて”を参照してください。