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Symfoware Active DB GuardV12.6.0 運用ガイド
FUJITSU Software

5.14 複写先システムのBC管理DBの異常

複写先システムでBC管理DBに異常が発生した場合の対処方法について説明します。

複写先システムでは、以下のActive DB Guardのコマンドを実行中に、BC管理DBのRLP管理オブジェクトに異常を検出する場合があります。閉塞した資源のアーカイブログを適用して障害発生の直前までリカバリします。

この場合は以下のメッセージを出力します。

rdbbconlineコマンドおよび表のDSI削除文、順序削除文の場合のメッセージの出力例
rdb: ERROR: qdg20026u:BC管理DBが閉塞されています RLP名='RLP名' RLP管理オブジェクト'BC管理DB名.DSI名'

メッセージに設定されているRLP管理オブジェクトのDSI名から対象の資源を特定し、リカバリを行います。

rdbbcextコマンド、rdbbcrefコマンドおよびrdbbcmapコマンドの場合のメッセージの出力例
rdb: ERROR: qdg20030u:BC管理DBのRLP管理オブジェクト'BC管理DB名.DSI名'がアクセス禁止状態です
rdbbcinitコマンドの場合のメッセージの出力例
rdb: ERROR: qdg12067u:デバイス'BC管理DBスペース名'で入出力障害が発生しました open errno=2

注意

Symfoware Serverの起動時にBC管理DBのRLP管理オブジェクトに異常を検出した場合、Symfoware Serverのrdbstartコマンドは異常終了にならず、RLP閉塞・終了オフラインになります。

ポイント

  • データベースの再起動時とオンライン時に異常が発生した場合は、RLPの復旧(RLP環境の初期化、またはRLPの再作成)を実施します。

  • rdbbcextコマンド実行時に異常が発生した場合は、BC管理DBをリカバリした後にrdbbcextコマンドを再実行してください。

  • rdbbcrefコマンド実行時に異常が発生した場合は、BC管理DBをリカバリした後にrdbbcrefコマンドを再実行してください。

  • rdbbcinitコマンドでBC管理DBの異常が発生した場合、rdbbcinitコマンドが異常終了します。

参照

  • BC管理DBの異常時のリカバリの詳細については“Active DB Guard 設計・セットアップガイド”の“BC管理DBの運用”を参照してください。

  • RLP環境の初期化については“5.19 RLP環境の初期化によるRLPの復旧”を参照してください。

  • RLPの再作成については“5.20 RLPの再作成”を参照してください。

  • rdbbcinitコマンドでBC管理DBの異常が発生した場合のリカバリ手順については“5.7.3 RLP環境初期化時のBC管理DBのメディア障害”を参照してください。

  • Symfoware Serverのrdbstartコマンドについては“Symfoware Server コマンドリファレンス”を参照してください。