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Data Analytics Smarter Hub V1.1.0 導入・運用・保守ガイド
FUJITSU Software

4.1.3.2 Amazon EC2環境のリストア

新規環境にバックアップデータをリストアします。

マルチノード環境を使用している場合、古い環境のEKSクラスター・ノードグループは再利用できないため、新たに作成する必要があります。

別リージョンでリストアさせる場合、本製品以外のサーバーも変わるため、本製品の環境設定を再度行う必要があります。

同一リージョンでのリストア手順

  1. プロジェクト領域(Amazon EFS領域)をリストアします。
    1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、AWS Backup コンソールを開きます。
    2. [バックアップを復元]を選択します。
    3. バックアップしたAmazon EFSリソースを選択します。
    4. リストアポイントIDを選択し、[復元]を選択します。
    5. [設定]セクションで、[新しいファイルシステムに復元する]を選択します。
    6. [パフォーマンス]を選択します。(変更の必要がない場合はデフォルトのままとします)
    7. [ロールを復元]セクションで、IAMロールを選択します。

      変更の必要がない場合、デフォルトのままとします。

    8. [バックアップを復元]を選択します。
    9. リストア処理の実行状況は、AWS Backupのダッシュボードの[復元ジョブの詳細]を選択して確認します。
    10. リストア処理が完了後、リストアにより作成されたファイルシステムを選択し、「ネットワーク」からマウントターゲットを作成します。
  2. 本製品の仮想アプライアンス (EC2インスタンス)をリストアします。

    1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、AWS Backup コンソールを開きます。
    2. [バックアップを復元]を選択します。
    3. バックアップしたAmazon EC2リソースを選択します。
    4. リストアポイントIDを選択し、[復元]を選択します。
    5. [ネットワーク]セクションで以下の設定を行います。インスタンスタイプは、バックアップ時と同じインスタンスタイプを選択します。

      • インスタンスタイプ
      • Amazon VPC
      • サブネット
      • セキュリティグループ

        2.1.3 Amazon EC2環境へのデプロイ」を参照して、セキュリティグループを作成します。

      • インスタンスIAMロール

        「IAMロールなしで続行」を選択します。

    6. [ロールを復元]セクションで、デフォルトロールを選択します。
    7. 必要に応じて[詳細設定]セクションで、シャットダウンと休止動作、終了保護、プレイスメントグループ、テナンシー、およびその他の詳細設定を行います。
    8. [バックアップを復元]を選択します。
    9. リストア処理の実行状況は、AWS Backupのダッシュボードの[復元ジョブの詳細]を選択して確認します。
  3. 復元完了したインスタンスのコンソールに管理者権限(administrator)でログインします。
  4. 必要に応じてロールを作成、復元したインスタンスに適用します。

    3.3.2.2 利用リソースの監視 【Amazon EC2環境の場合】」を利用する場合、ロールを設定します。

  5. 登録情報を再設定します。

    dashsetupコマンド(*)で以下の項目の再設定を行います。

    • ホスト名
    • ネットワーク(IPアドレス、サブネットマスク、ゲートウェイアドレス)
    • DNSサーバー

    *: dashadm externalurl コマンドで必要に応じて、再設定を行います。

  6. 本製品の仮想アプライアンス本体から古いプロジェクト領域用のストレージプールの登録を解除し、新たなプロジェクト領域用のストレージプールを登録します。
    • 古いプロジェクト領域用のストレージプールの登録解除

      実行例

      # dashadm projectpool unregister -path "fs-3a22bbcc.efs.ap-northeast-1.amazonaws.com:/"
    • 新たなプロジェクト領域用のストレージプールの登録

      Amazon EFSの復元したパスを確認します。

      他のインスタンスにAmazon EFS領域をマウントして、local_projectsディレクトリーがあるディレクトリー名を確認し、local_projectsディレクトリーを除いたパスを指定する必要があります。

      その後、-f オプションを付けて、登録します。

      実行例

      # dashadm projectpool register -f -path "fs-9a77bbaa.efs.ap-northeast-1.amazonaws.com:/aws-backup-restore_2020-04-01T07-12-00-707Z"
  7. システムを再起動します。以下のコマンドを実行します。

    古いノードグループが存在する場合、事前にノードグループのインスタンスをAWSコンソール画面から停止します。

    # dashadm power restart
  8. DNS設定で、本製品のIPアドレスを変更します。

    参照

    2.2 DNSに対するホストの登録」を参照してください。

  9. マルチノード構成を使用していた場合、下記を実行します。

    1. ノードグループの登録解除

      ノードグループを -f オプションを付けて強制的に登録解除します。以下のコマンドを実行します。

      # dashadm eksnode unregister -id <ノードグループID> -f

      ポイント

      • コマンド実行前に、タイムラインによる世代管理で過去に戻しているものは、最新世代に変更してください。過去世代のまま実行するとフローの実行環境はマネージャーノードに変更されません。その場合は、リストア後に、マネージャーノードに実行環境をいったん変更したのち、新しいノードグループに変更してください。
      • バックアップ時に、プロジェクトのコンテナ、フローの実行環境としてノードグループを選択していた場合、ノードグループの強制登録解除(-f)を行うことで、下記のように変更されます。

        • プロジェクトのコンテナは、削除されます。旧環境が存在する場合、旧環境にあるコンテナも削除されます。
        • フローの実行環境は、マネージャーノードに変更されます。リストア完了後、フローの実行環境を新しいノードグループに変更します。
    2. ノードグループの削除

      AWS マネジメントコンソールから、登録を解除したノードグループを削除します。

    3. Amazon EKSクラスターの登録解除

      復元完了したインスタンスのコンソールに管理者権限(administrator)でログインし、Amazon EKSクラスターの登録を解除します。以下のコマンドを実行します。

      # dashadm ekscluster unregister -name <Amazon EKSクラスター名>
    4. 以下を参照し、Amazon EKSクラスター、ノードグループを作成登録します。
  10. リストアした環境での動作確認後、元の古い環境を削除(解体)します。

別リージョンでのリストア手順

  1. 本製品や本製品が利用するサーバー群を配置するVPC、サブネットを必要に応じて新規に作成します。
  2. 本製品が利用するサーバー群を必要に応じて新規に作成します。

    例えば、インターネット上のNTPサーバーを利用している場合、新規に作成する必要はありません。

    • DNSサーバー
    • NTPサーバー
    • 認証サーバー
    • プロキシサーバー
    • データレイク(SMB,S3)
    • データベース(Athena)
  3. 同一リージョンでのリストア手順の手順1.~手順4.を実施します。
  4. DNS設定を行います。

    参照

    2.2 DNSに対するホストの登録」を参照してください。

  5. 下記のサーバーを新規構築した場合、dashsetupコマンドで各サーバーのIPアドレスを変更します。

    • NTPサーバー
    • 認証サーバー
  6. プロキシサーバーを新規構築した場合、dashadm httpclientコマンドでプロキシサーバーのIPアドレスを変更します。
  7. 同一リージョンでのリストア手順の手順3.~手順9.を実施します。
  8. データレイクを新規構築した場合、以下の手順を実施します。

    1. 元のデータレイクの登録を解除します。dashadm datalake unregister コマンドを実行します。

      参照

      dashadm datalake unregister コマンドの詳細は、「5.8 データレイクの操作 (dashadm datalake)」を参照してください。

    2. 新規に作成したデータレイクを登録します。dashadm datalake register コマンドを実行します。

      参照

      dashadm datalake register コマンドの詳細は、「5.8 データレイクの操作 (dashadm datalake)」を参照してください。

  9. データベースを新規構築した場合、以下の手順を実施します。

    1. 元のデータベースの登録を解除します。dashadm database unregister コマンドを実行します。

      参照

      dashadm database unregister コマンドの詳細は、「5.7 データベースの操作 (dashadm database)」を参照してください。

    2. 新規に作成したデータベースを登録します。dashadm database register コマンドを実行します。

      参照

      dashadm database register コマンドの詳細は、「5.7 データベースの操作 (dashadm database)」を参照してください。

  10. リストアされた環境での動作確認後、元の古い環境を削除(解体)します。