本製品のシステム全体のバックアップは、AWS Backupで実施します。
AWS Backupによりバックアップ運用を自動化できます。
ポイント
稼働中にAWS Backupを実行できます。
ただし、AWS Backupの仕組み上、タイミングによってはデータの整合性が取れていない状態でバックアップされる可能性があります。
そのようなデータ不整合状態で取得されたバックアップからリストアした場合、一部のデータや機能に異常を生じる可能性があります。
このような事象を極力回避するために、以下を考慮したバックアップ運用計画を作成することを推奨します。
AWS Backupのバックアップ対象は以下の2つです。
AWS Backupでバックアップしたデータは、本製品と同じリージョン内のバックアップボールト (実体はAmazon S3)に保管されます。
クロスリージョンバックアップ (オプション機能)により、別リージョンへの遠隔地バックアップも実現できます。
AWS Backupの設定方法は以下のとおりです。
バックアッププランを作成します。
バックアップルールの編集により、バックアップスケジュール、バックアップ期間、ライフサイクルルール、クロスリージョン・コピーの設定ができます。
[バックアップボールト]セクションで、バックアップ先となるバックアップボールトを指定します。
独自のバックアップボールトを使用しない場合はデフォルトのバックアップボールトを使用します。
バックアッププランにリソースを割り当てます。
[リソースを割り当てる]を選択します。
バックアップの実行状況については、AWS Backup コンソールのダッシュボードで確認できます。
Amazon EC2インスタンスのバックアップ、およびAmazon EFSのバックアップは、増分バックアップです。
初回のバックアップでは完全バックアップですが、2回目以降のバックアップでは増分バックアップとなるため、バックアップデータ量は前回バックアップからの差分だけです。