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Data Analytics Smarter Hub V1.1.0 導入・運用・保守ガイド
FUJITSU Software

4.1.3.1 Amazon EC2環境のバックアップ

本製品のシステム全体のバックアップは、AWS Backupで実施します。

AWS Backupによりバックアップ運用を自動化できます。

ポイント

稼働中にAWS Backupを実行できます。

ただし、AWS Backupの仕組み上、タイミングによってはデータの整合性が取れていない状態でバックアップされる可能性があります。

そのようなデータ不整合状態で取得されたバックアップからリストアした場合、一部のデータや機能に異常を生じる可能性があります。

このような事象を極力回避するために、以下を考慮したバックアップ運用計画を作成することを推奨します。

  • バックアップを複数個保持します。クロスリージョンバックアップを行っている場合、コピー先のリージョンにもバックアップを複数個保持します。
  • システム定期保守日に業務を完全に停止してバックアップを採取するなど、業務を完全停止した状態で取得したバックアップを少なくとも1つ保持します。

バックアップ対象

AWS Backupのバックアップ対象は以下の2つです。

  • 本製品(仮想アプライアンス)のEC2インスタンス
  • プロジェクト領域として利用するAmazon EFS

AWS Backupでバックアップしたデータは、本製品と同じリージョン内のバックアップボールト (実体はAmazon S3)に保管されます。

クロスリージョンバックアップ (オプション機能)により、別リージョンへの遠隔地バックアップも実現できます。

AWS Backupの設定

AWS Backupの設定方法は以下のとおりです。

バックアッププランの作成

バックアッププランを作成します。

  1. AWS マネジメントコンソールにサインインし、AWS Backupのダッシュボード画面を開きます。
  2. [バックアッププランを管理]を選択します。
  3. [バックアッププランを作成]を選択します。
  4. [テンプレートで開始する]を選択します。
  5. リストからプランを選択します。(例: Daily-35days-Retension)
  6. プランに名前を付けます。(例: DASHBackupPlan)。
  7. バックアップルールの選択後、[編集する]を選択します。
  8. バックアップルールの編集により、バックアップスケジュール、バックアップ期間、ライフサイクルルール、クロスリージョン・コピーの設定ができます。

    バックアップルールの編集
    1. [スケジュール]セクションで、バックアップスケジュール、バックアップウィンドウ、およびライフサイクルルールを指定します。バックアップウィンドウは、本製品の利用期間外になるように設定します。
    2. [バックアップボールト]セクションで、バックアップ先となるバックアップボールトを指定します。

      独自のバックアップボールトを使用しない場合はデフォルトのバックアップボールトを使用します。

    3. 別リージョンにバックアップを行う場合、[リージョンにコピー - オプション]セクションで、[送信先リージョン]のリストからリージョンを選択します。
    4. 編集が完了したあと、[バックアップルールを保存] を選択します。
  9. バックアップルールの編集が完了したあと、[プランを作成] を選択します。
バックアッププランに対するリソースの割り当て

バックアッププランにリソースを割り当てます。

  1. AWS Backup コンソールを開きます。
  2. [バックアッププランを管理]を選択します。
  3. リソースを割り当てるバックアッププランを選択します。
  4. [リソースを割り当てる]を選択します。

    リソースの割り当て
    1. [全般]セクションで、[リソース割り当て名]と[IAMロール]を指定します。
    2. [リソースを割り当てる] セクションで、リソースIDを使用し、本製品のAmazon EC2インスタンスとプロジェクト領域のAmazon EFSをリソースとして割り当てます。
  5. 編集が完了したあと、[リソースを割り当てる]を選択します。

AWS Backupの実行状況確認

バックアップの実行状況については、AWS Backup コンソールのダッシュボードで確認できます。

バックアップデータ量について

Amazon EC2インスタンスのバックアップ、およびAmazon EFSのバックアップは、増分バックアップです。

初回のバックアップでは完全バックアップですが、2回目以降のバックアップでは増分バックアップとなるため、バックアップデータ量は前回バックアップからの差分だけです。