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Data Analytics Smarter Hub V1.1.0 導入・運用・保守ガイド
FUJITSU Software

2.1.3 Amazon EC2環境へのデプロイ

Amazon EC2環境へのデプロイ

Amazon EC2環境に本製品の仮想アプライアンスをデプロイします。

実行環境を分離する場合、マルチノード構成としてAmazon EKS環境を利用します。マルチノード構成の場合、本製品の仮想アプライアンスをデプロイした環境をマネージャーノードとして利用します。

ポイント

Amazon EC2のdashsetupコマンド実行時に指定するIPアドレスは、デプロイ時に割り当てられたIPアドレスを指定する必要があります。

事前の確認

環境に合わせて以下を準備します。

  • AWSにアクセスする際に必要な情報
    • アクセスキー
    • シークレットキー
    • リージョン名
  • 本製品のイメージを格納するためのAmazon S3のバケット
  • 上記バケットにアクセスするためのAWSアカウント
  • 本製品が接続するAmazon VPC (Virtual Private Cloud)の設定

    マルチノード構成を使用する場合、Amazon EKSクラスターVPCの要件を満たす必要があります。

    詳細は、Amazon EKS ユーザーガイドを参照してください。

    • VPC ID
    • VPC の CIDR範囲
    • VPC のプライベートサブネットid と対応するアベイラビリティゾーン (2系統)
  • サブネット
  • ネットワークインターフェイス
  • 本製品のAmazon EC2インスタンスに適用するセキュリティグループ

    • インバウント

      Web UI、および本製品のコンソールで接続するクライアントのネットワーク

      (例 10.0.10.0/24 サブネット指定など)

    • アウトバウンド

      プロトコル ALL、ポート範囲 ALL、送信先 0.0.0.0/0

  • ロール

    3.3.2.2 利用リソースの監視 【Amazon EC2環境の場合】」を利用する場合、ロールを作成します。

    詳細な手順は、「AWS IAMユーザーガイド」を参照してください。

    一般的なユースケース「EC2」を選択し、ロールにポリシーにCloudWatchAgentServerPolicyをアタッチします。

マルチノード構成の場合

分析実行環境を分離するマルチノード構成の場合、以下についても必要です。

  • Amazon EKSサービス用のAmazon IAMロール
  • Amazon EKSクラスター名

    英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")で構成されたUnicodeの文字列を指定します。

    100文字まで指定できます。

  • セキュリティグループ

    本製品のAmazon EC2インスタンスに適用するセキュリティグループ

手順 (シングルノード構成・マルチノード構成共通)

  1. バケットの作成

    AWSマネジメントコンソールのS3サービスで、Amazon S3上にイメージ格納用のバケットを作成します。

  2. 仮想マシンイメージのアップロード

    1. バケットの一覧から作成したバケットをクリックします。
    2. [アップロード] をクリックして、本製品のAmazon EC2用仮想マシンイメージを指定します。
  3. 仮想マシンイメージのインポート

    AWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)のimport-image を使用してAmazon S3に格納した仮想マシンイメージをインポートします。本製品の仮想マシンイメージをAmazon 仮想マシンイメージ (AMI)に登録します。

    aws ec2 import-image --description"<イメージ名>"--disk-containers file://containers.json
    containers.jsonファイル

    containers.jsonファイルは、以下の形式で作成します。

    [
      {
        "Description": "<イメージ名>",
        "Format": "ova",
        "UserBucket": {
          "S3Bucket": "<バケット名>",
          "S3Key": "<オブジェクト名>"
        }
      }
    ]
                      
                    
    表 2.2 containers.jsonファイルの指定項目一覧
    要素名 説明
    イメージ名(Description) イメージ名を指定します。
    フォーマット(Format) "ova"を指定します。
    バケット名(S3Bucket) 手順1.で作成したバケット名を指定します。
    オブジェクト名(S3key) 手順2.でアップロードしたオブジェクト名を指定します。

    AWS CLIのimport-imageの実行例

    aws ec2 import-image --description "DASH_v100_ec2" --disk-containers file://containers.json

    containers.jsonファイルの例

    [
      {
        "Description": "DASH_v110_ec2",
        "Format": "ova",
        "UserBucket": {
          "S3Bucket": "DASH-import-bucket",
          "S3Key": "vms/DASH_v110_ec2.ova"
        }
      }
    ]

    参照

    AWS CLIについてはAmazon Web Servicesのドキュメントを参照してください。

    インポート手順については、Amazon Web Servicesの「VM Import/Exportユーザーガイド」を参照してください。

    インポートが完了すると、EC2ダッシュボードの[AMI]から、インポートしたイメージを確認できます。

    今後の操作で簡単に検索できるように、イメージを選択して[編集]をクリックし、[説明]項目に任意の名前を設定することを推奨します。

  4. インスタンスの作成

    AWSマネジメントコンソールのEC2サービスで、インポートした本製品の仮想マシンイメージ (AMI)からインスタンスを作成します。

  5. EC2ダッシュボードで[インスタンスの作成]をクリックします。
  6. 以下の表を参照し、画面の指示に従って作成します。

    表 2.3 インスタンス作成時の設定内容
    ステップ 項目 設定内容
    1.AMIの選択 - マイAMIからインポートした仮想マシンイメージを選択します。
    2.インスタンスタイプの選択 - 「機能説明書」の「4.2.1 仮想アプライアンスのリソース要件」を参照し、本製品の要件を満たすインスタンスタイプを選択します。
    3.インスタンスの設定 インスタンス数 1
    ネットワーク

    事前の確認」で用意したネットワークを選択します。

    本インスタンスにSSHでリモートログインできるネットワーク (VPC)を選択します。

    サブネット

    事前の確認」で用意したサブネットを選択します。

    本インスタンスにSSHでリモートログインできるサブネットを選択します。

    ロール 3.3.2.2 利用リソースの監視 【Amazon EC2環境の場合】」を利用する場合、「事前の確認」で作成したロールを指定します。
    4.ストレージの追加 システム領域 サイズ 60GB

    ボリュームタイプ

    (EBSボリュームタイプ)

    「汎用SSD(gp2)」を推奨します。
    その他 (任意)
    ユーザーデータ領域 ボリュームタイプ 「EBS」
    デバイス デバイスメニューの先頭から選択します。
    スナップショット 空欄のままにします。
    サイズ 「機能説明書」「4.2.2 データレイク・データベースのリソース要件」の条件を元に見積もった容量を指定します。

    ボリュームタイプ

    (EBSボリュームタイプ)

    「汎用SSD(gp2)」を推奨します。
    その他 (任意)
    5.タグの追加 - (任意)
    6.セキュリティグループの設定 セキュリティグループの割り当て 「既存のセキュリティグループを選択する」
    セキュリティグループ 事前の確認」で用意したセキュリティグループを選択します。
    7.確認 キーペアの選択 [起動]ボタンをクリック後、「キーペアなしで続行」を選択します。