Amazon EC2環境に本製品の仮想アプライアンスをデプロイします。
実行環境を分離する場合、マルチノード構成としてAmazon EKS環境を利用します。マルチノード構成の場合、本製品の仮想アプライアンスをデプロイした環境をマネージャーノードとして利用します。
ポイント
Amazon EC2のdashsetupコマンド実行時に指定するIPアドレスは、デプロイ時に割り当てられたIPアドレスを指定する必要があります。
環境に合わせて以下を準備します。
本製品が接続するAmazon VPC (Virtual Private Cloud)の設定
マルチノード構成を使用する場合、Amazon EKSクラスターVPCの要件を満たす必要があります。
詳細は、Amazon EKS ユーザーガイドを参照してください。
本製品のAmazon EC2インスタンスに適用するセキュリティグループ
インバウント
Web UI、および本製品のコンソールで接続するクライアントのネットワーク
(例 10.0.10.0/24 サブネット指定など)
アウトバウンド
プロトコル ALL、ポート範囲 ALL、送信先 0.0.0.0/0
ロール
「3.3.2.2 利用リソースの監視 【Amazon EC2環境の場合】」を利用する場合、ロールを作成します。
詳細な手順は、「AWS IAMユーザーガイド」を参照してください。
一般的なユースケース「EC2」を選択し、ロールにポリシーにCloudWatchAgentServerPolicyをアタッチします。
分析実行環境を分離するマルチノード構成の場合、以下についても必要です。
Amazon EKSクラスター名
英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")で構成されたUnicodeの文字列を指定します。
100文字まで指定できます。
セキュリティグループ
本製品のAmazon EC2インスタンスに適用するセキュリティグループ
バケットの作成
AWSマネジメントコンソールのS3サービスで、Amazon S3上にイメージ格納用のバケットを作成します。
仮想マシンイメージのアップロード
仮想マシンイメージのインポート
AWSコマンドラインインターフェイス(AWS CLI)のimport-image を使用してAmazon S3に格納した仮想マシンイメージをインポートします。本製品の仮想マシンイメージをAmazon 仮想マシンイメージ (AMI)に登録します。
aws ec2 import-image --description"<イメージ名>"--disk-containers file://containers.json
containers.jsonファイルは、以下の形式で作成します。
[ { "Description": "<イメージ名>", "Format": "ova", "UserBucket": { "S3Bucket": "<バケット名>", "S3Key": "<オブジェクト名>" } } ]
要素名 | 説明 |
---|---|
イメージ名(Description) | イメージ名を指定します。 |
フォーマット(Format) | "ova"を指定します。 |
バケット名(S3Bucket) | 手順1.で作成したバケット名を指定します。 |
オブジェクト名(S3key) | 手順2.でアップロードしたオブジェクト名を指定します。 |
例
AWS CLIのimport-imageの実行例
aws ec2 import-image --description "DASH_v100_ec2" --disk-containers file://containers.json
containers.jsonファイルの例
[ { "Description": "DASH_v110_ec2", "Format": "ova", "UserBucket": { "S3Bucket": "DASH-import-bucket", "S3Key": "vms/DASH_v110_ec2.ova" } } ]
参照
AWS CLIについてはAmazon Web Servicesのドキュメントを参照してください。
インポート手順については、Amazon Web Servicesの「VM Import/Exportユーザーガイド」を参照してください。
インポートが完了すると、EC2ダッシュボードの[AMI]から、インポートしたイメージを確認できます。
今後の操作で簡単に検索できるように、イメージを選択して[編集]をクリックし、[説明]項目に任意の名前を設定することを推奨します。
インスタンスの作成
AWSマネジメントコンソールのEC2サービスで、インポートした本製品の仮想マシンイメージ (AMI)からインスタンスを作成します。
以下の表を参照し、画面の指示に従って作成します。
ステップ | 項目 | 設定内容 | |
---|---|---|---|
1.AMIの選択 | - | マイAMIからインポートした仮想マシンイメージを選択します。 | |
2.インスタンスタイプの選択 | - | 「機能説明書」の「4.2.1 仮想アプライアンスのリソース要件」を参照し、本製品の要件を満たすインスタンスタイプを選択します。 | |
3.インスタンスの設定 | インスタンス数 | 1 | |
ネットワーク |
「事前の確認」で用意したネットワークを選択します。 本インスタンスにSSHでリモートログインできるネットワーク (VPC)を選択します。 |
||
サブネット |
「事前の確認」で用意したサブネットを選択します。 本インスタンスにSSHでリモートログインできるサブネットを選択します。 |
||
ロール | 「3.3.2.2 利用リソースの監視 【Amazon EC2環境の場合】」を利用する場合、「事前の確認」で作成したロールを指定します。 | ||
4.ストレージの追加 | システム領域 | サイズ | 60GB |
ボリュームタイプ (EBSボリュームタイプ) |
「汎用SSD(gp2)」を推奨します。 | ||
その他 | (任意) | ||
ユーザーデータ領域 | ボリュームタイプ | 「EBS」 | |
デバイス | デバイスメニューの先頭から選択します。 | ||
スナップショット | 空欄のままにします。 | ||
サイズ | 「機能説明書」「4.2.2 データレイク・データベースのリソース要件」の条件を元に見積もった容量を指定します。 | ||
ボリュームタイプ (EBSボリュームタイプ) |
「汎用SSD(gp2)」を推奨します。 | ||
その他 | (任意) | ||
5.タグの追加 | - | (任意) | |
6.セキュリティグループの設定 | セキュリティグループの割り当て | 「既存のセキュリティグループを選択する」 | |
セキュリティグループ | 「事前の確認」で用意したセキュリティグループを選択します。 | ||
7.確認 | キーペアの選択 | [起動]ボタンをクリック後、「キーペアなしで続行」を選択します。 |