DVD-ROMに含まれるtar.gzファイルを使用して、本製品の仮想アプライアンスをデプロイします。
KVM環境へのデプロイは以下のとおりです。
KVMホストの任意のディレクトリーにtar.gzファイルを転送し、転送したtar.gzファイルを展開します。
# tar xzvf DASH_v110_kvm.tar.gz DASH_v110_kvm/ DASH_v110_kvm/DASH_v110_kvm.qcow2 DASH_v110_kvm/DASH_v110_kvm.xml
展開されたディレクトリーに含まれるファイルをそれぞれ所定の場所にコピーします。
# cp DASH_v110_kvm.qcow2 /var/lib/libvirt/images # cp DASH_v110_kvm.xml /etc/libvirt/qemu
仮想マシンの名前を変更する場合は、コピー先のxmlファイルをテキストエディターで編集します。
以下の<name>タグの内容を他の仮想マシンと異なる名前に変更してください。
デプロイ後、仮想マシンマネージャーに仮想マシンの名前として表示されます。
変更箇所:
<name>DASH_v110_kvm</name>
同じKVMホストに本製品を複数デプロイする場合は、ファイル名を変更してコピーしてください。
以下は、ファイル名としてDASH_v110_kvm2.qcow2、DASH_v110_kvm2.xmlに変更してコピーする例です。
# cp DASH_v110_kvm.qcow2 /var/lib/libvirt/images/DASH_v110_kvm2.qcow2 # cp DASH_v110_kvm.xml /etc/libvirt/qemu/DASH_v110_kvm2.xml
コピー先のxmlファイルについて、以下の2箇所をテキストエディターで変更します。
<name>タグの内容は、他の仮想マシンと異なる名前にしてください。
<source>タグのfile属性は、コピーしたqcow2ファイルのパスを指定してください。
変更箇所:
<name>DASH_v110_kvm</name> <source file='/var/lib/libvirt/images/DASH_v110_kvm.qcow2'/>
変更例:
<name>DASH_v110_kvm2</name> <source file="/var/lib/libvirt/images/DASH_v110_kvm2.qcow2"/>
xmlファイルを指定して本製品の仮想アプライアンスのイメージを登録します。
# virsh define /etc/libvirt/qemu/DASH_v110_kvm.xml
手順2.でファイル名を変更していた場合は、そのファイル名を指定してください。
# virsh define /etc/libvirt/qemu/DASH_v110_kvm2.xml
[仮想マシンマネージャー]をクリックし、仮想マシンマネージャーを開きます。
仮想マシンマネージャー上で本製品の仮想アプライアンスのイメージを選択し、[開く]ボタンをクリックします。
仮想マシン画面の[表示]メニューから[詳細]を選択します。
仮想マシンの詳細画面で[NIC]を選択し、接続する仮想ネットワークまたはホストデバイスを選択して、[適用]ボタンをクリックします。
複数ネットワーク構成の場合は、[ハードウェアを追加]をクリックし、「新しい仮想ハードウェアを追加」ダイアログで「ネットワーク」を選択します。
本製品を接続する仮想ネットワークまたはホストデバイスを選択して、「デバイスのモデル」に“virtio”を指定し、[完了]をクリックします。
「機能説明書」の「4.1.1 オンプレミス環境のソフトウェア要件」を参照し、必要に応じて仮想CPU数およびメモリーサイズを変更します。
「ユーザーデータ領域として必要なストレージ容量の算出方法」で見積もったユーザーデータ領域用の仮想ディスクを追加します。仮想マシンの詳細画面で[ハードウェアを追加]をクリックし、「新しい仮想ハードウェアを追加」ダイアログで“ ストレージ”をクリックします。
「カスタムストレージの選択または作成」を選択し、ストレージボリュームを追加します。「ストレージボリュームを追加」ダイアログでフォーマットを“raw”に設定し、最大容量をユーザーデータ領域の見積値に変更します。
「新しいハードウェアを追加」ダイアログに戻り、[バスの種別]を“VirtIO”に設定します。
[完了]ボタンをクリックします。