外字データライブラリに格納されている文字と同じパターンの外字が、既にフォントシステムに登録されているかチェックします。
本コマンドにより、同じパターンの外字の重複登録を防ぐことができます。
注意
文字の属性情報が同じかどうかのチェックは行いません。このため、属性情報が異なっても文字パターンが同じであれば、同じ文字とみなされます。
外字データライブラリから登録された文字を別のフォントシステムに移行した場合、移行した文字については同じ文字とみなされない場合があります。
コマンド
呼出し形式
F5ATUJRM.EXE /Q /GY "業務名" /SF "フォントシステム名" [/ST "書体名"] [/SS 横サイズ,縦サイズ[,レターサイズ]] /BC 基盤コード ["出力ファイル名"]
パラメタの説明
文字パターンチェック処理を行う場合に指定します。
文字パターンチェック処理を行う業務の業務名を指定します。
業務名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
チェック対象のフォントシステム名を指定します。
フォントシステム名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。指定できるフォントシステム名は、指定された業務名の業務に含まれるフォントシステムになります。
フォントシステム名については、“E.5.1 フォントシステム名、書体名について”を参照してください。
チェック対象の書体名を指定します。
書体名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
指定できる書体名については、“E.5.1 フォントシステム名、書体名について”を参照してください。
チェック対象のフォントシステムから書体名が一意に決定できる場合は、本パラメタの指定は省略可能です。
チェック対象の文字サイズを半角数字で指定します。
チェック対象のフォントシステムと書体名から文字サイズが一意に決定できる場合は、本パラメタの指定は省略可能です。
チェック対象のフォントシステムがTrueTypeの場合、本パラメタの指定は無視されます。
例
チェック対象の文字サイズが横32ドット、縦32ドットの場合
/SS 32,32
チェック対象の文字サイズが横24ドット、縦24ドット、レターサイズ22ドットの場合
/SS 24,24,22
チェックする文字の基盤コードを半角数字で指定します。
基盤コードについては、“Charset Manager 外字データライブラリオプション 使用手引書”を参照してください。
出力ファイル名を、フルパスで指定します。出力ファイルは、同じパターンの外字が登録されていた場合に、コード値が出力されるファイルです。形式については、“出力ファイルの形式”を参照してください。
出力ファイル名は、ダブルクォーテーション(")で囲んで指定してください。
出力ファイル名は、存在しないファイル名を指定してください。
本パラメタは、必ず最後のパラメタとして指定してください。
出力ファイル名が省略された場合、ファイルは出力されません。
出力ファイルの形式
出力ファイルはテキストファイルです。
コード値を、ASCIIコードの半角英数字(大文字)で出力します。桁数は文字コードの種類によって変わります。
同じパターンが複数存在した場合は、1コードごと改行して出力します。
同じパターンが存在しない場合は、0バイトのファイルを出力します。
例
出力ファイルの例
E000 E003
コマンド実行例
例
以下の条件でチェックする場合
業務名が「総務」
チェック対象のフォントシステムが「UXP/DS システムフォント(S90)」、書体が「明朝体」、サイズが横24ドット、縦24ドット、レター22ドット
出力ファイルは、c:\file.txt
基盤コードが1
"C:\Program Files\CharMGR\JPMAN\F5ATUJRM.EXE" /Q /GY "総務" /SF "UXP/DS システムフォント(S90)" /ST "明朝体" /SS 24,24,22 /BC 1 "c:\file.txt"
復帰コード
指定された基盤コードと同じパターンの外字が存在するかチェックし、同じパターンの外字が存在しない場合は、0が返却されます。存在する場合は、1601が返却されます。それ以外の値はエラーです。
同じパターンの外字が存在した場合は、出力ファイルにコード値を出力します。
エラーの内容と対処法については、“E.5.2 復帰コード”の“表E.4 外字関連、配付機能、退避機能のコマンドで返却される復帰コード”を参照してください。