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Interstage Charset Manager Standard Edition V9 使用手引書 日本語資源適用編
FUJITSU Software

3.4.2 制限ユーザー/標準ユーザーでの運用

制限ユーザー/標準ユーザーが外字を適用して、利用する方法です。ユーザーごとに外字を変えて運用することができます。

注意

  • 標準の外字、書体に関連付けられた外字ファイルがデフォルトのディレクトリ(%SystemRoot%\Fonts)、JEF拡張漢字サポートやJEFゴシックフォントに含まれるフォントを利用している場合には、本運用での利用はできません。これらのフォントを利用する場合には、複数ユーザーでの運用を利用するか、資源管理サーバで書体を意識した外字に移行してから、配付、適用を行ってください。

  • 本運用の場合、複数ユーザーで外字を共通に使用する指定は使用できません。

3.4.2.1 ユーザアカウント制御が無効な環境の場合

ユーザアカウント制御が無効な環境にて、制限ユーザーで日本語資源を配付、適用するためには、以下の手順を実施してください。

注意

  • この設定は、Administrators権限を持つユーザーで行う必要があります。

  • Charset-入力アシストの辞書を使用する場合には、“Charset Manager 使用手引書 入力機能編”の“3.8.1 制限ユーザー/標準ユーザーアカウントでの運用”も合わせて参照してください。

  • 再起動後適用を利用したい場合には、“2.2.1.2 Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合”の事前準備が必要です。

  1. レジストリのアクセス権限を変更します。

    1. レジストリエディタで、以下のツリーを選択します。
      HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Fujitsu\ADJUST

    2. [アクセス許可]ダイアログボックスで、運用時に使用する制限ユーザー(例:Users)を選択し、[詳細設定]ボタンをクリックします。

    3. [セキュリティの詳細設定]ダイアログボックスで、[アクセス許可エントリ]のリストボックスから運用時に使用する制限ユーザー(例:Users)を選択し、[編集]ボタンをクリックします。

    4. [アクセス許可エントリ]ダイアログボックスで、[値の設定]と[サブキーの作成]の[許可]を選択し、[OK]ボタンをクリックします。

    5. [セキュリティの詳細設定]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします。

    6. [アクセス許可]ダイアログボックスで、[OK]ボタンをクリックします。

    7. レジストリエディタを終了します。

  2. 以下のディレクトリのアクセス権限を変更します。

    • Charset Managerのインストールディレクトリ(例:C:\Program Files\CharMGR)

    • 管理ディレクトリ(例:C:\resMGR)

    1. エクスプローラで対象のディレクトリを選択し、マウスで右クリックします。

    2. プロパティの[セキュリティ]タブを開きます。

    3. [グループまたはユーザ名]で、運用時に使用する制限ユーザー(例:Users)を選択します。

    4. [アクセス許可]のリストで、[変更]の[許可]チェックボックスにチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックします。

    5. [OK]ボタンをクリックします。

  3. KAJO_Jフォントを移入/適用する場合は、2と同様の手順で、KAJO_Jフォントのインストールディレクトリ(例:"C:\Program Files\KAJO\KAJO_J_FONT")のアクセス権限を変更します。

  4. 運用時に使用する制限ユーザーでログインします。

  5. 外字ファイル関連づけコマンド(f3ceudcl.exe)を実行します。

    f3ceudcl.exe /s 書体名 /f 外字ファイル名

    復帰コードが101(すでに関連づけされています)になる場合は、/rパラメタを追加で指定してください。

参考

caclsコマンドによりフォルダにアクセス許可を与えることもできます。
対象のフォルダが"C:\Program Files\CharMGR"で、運用時に使用する制限ユーザーのユーザー名が"Users"の場合の例を以下に示します。
例)

C:\>cacls "C:\Program Files\CharMGR" /T /E /P Users:C

3.4.2.2 ユーザアカウント制御が有効な環境の場合

ユーザーアカウント制御が有効な環境で、クライアントの一部の機能を利用するためには、管理者権限が必要です。

管理者アカウントを使用しているユーザーは、起動時に表示される権限昇格ダイアログボックスで同意することにより権限昇格し、利用できます。管理者アカウントを使用しているユーザーが権限昇格しない場合、または標準ユーザーアカウントを使用しているユーザーが利用する場合は、以下の手順を実施後、利用できます。

この手順は、運用ごとに管理者アカウントを使用しているユーザーで実施します。

注意

  • 本マニュアルでの説明は、ユーザーアカウント制御について、次のように設定されている状態を前提としています。

    • 「ユーザーアカウント制御」が有効

    • 「アプリがコンピューターに変更を加えようとする場合のみ通知する(既定)」に設定されている

    なお、「ユーザーアカウント制御」の有効/無効や、その動作に関連する設定については、OSのヘルプでその影響などをよくご確認ください。

  • 標準ユーザーアカウントを使用しているユーザーが、権限昇格ダイアログボックスに管理者のIDとパスワードを入力して権限昇格する運用はできません。

  • 再起動後適用を利用したい場合には、“2.2.1.2 Windows Server 2012 / Windows Server 2016 / Windows Server 2019の場合”の事前準備が必要です。

参考

  • 以下の手順は、「ユーザーアカウント制御」を無効にすると不要になります。この状態で管理者アカウントを使用しているユーザーで運用する場合、特別な注意はありません。標準ユーザーアカウントを使用しているユーザーで運用する場合、“3.4.2.1 ユーザアカウント制御が無効な環境の場合”を参照して下さい。

書体を意識した外字を移入する場合

2.2.1.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

書体を意識した外字を移出する場合

2.3.1.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

外字の関連づけを変更する場合

A.2.4 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

日本語資源取出しをする場合

日本語資源取出し環境の設定については、“3.1.1.2.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

日本語資源の取出しについては、“3.1.1.4.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

オフライン配付をする場合

3.1.3.2.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。

辞書を移入する場合

3.2.2.1.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”を参照してください。