Windowsの場合、外字適用ウィンドウから移出を行うことができます。
参考
移出機能をコマンド形式で呼び出すことが可能です。
詳細は、“A.1 外字連携機能”を参照してください。
移出のウィンドウは、以下に示すとおりです。
図2.4 移出
『指定項目』
移出(取出し)を行うフォントを指定します。
移出元フォントには、外字ファイルが関連づけられているフォントや、外字移入された「標準の外字」が選択可能です。ただし、FUJ明朝体やFUJゴシック体は、フォントがインストールされていれば、選択可能です。
生成する外字の転送ファイルのファイル名を指定します。
本ファイルは、新規または既存のファイル名を指定することができます。既存のファイルを指定した場合には、内容が上書きされるため注意が必要です。
TrueType外字連携形式(TCF)の転送ファイルが生成されます。
注意
本機能は、標準採用モードの処理となるため、流通先システムには、転送ファイルのみ流通させてください。ただし、外字域対応定義機能で対応関係を変更したうえで、本機能を実施した場合は、日本語資源管理のコード対応定義で対応関係を変更する必要があります。
UCS2のコード系またはUCS4のコード系で移出する場合は、標準の外字または以下の書体を意識した外字だけが対象となりかつ、UCS2のコード系とUCS4のコード系で異なります。
(UCS2コード系の場合)
MS 明朝
MS P明朝
MS ゴシック
MS Pゴシック
MS UI Gothic
メイリオ
FUJ明朝体
FUJゴシック体
(UCS4コード系の場合)
MS 明朝
MS P明朝
MS ゴシック
MS Pゴシック
MS UI Gothic
メイリオ
IPAmj明朝
ユーザーアカウント制御が有効な環境では、管理者アカウントを使用しているユーザーが外字の移出を行う場合、起動と同時に権限昇格ダイアログボックスが表示されます。権限昇格する場合は、同意してください。
権限昇格せずに利用する場合、または標準ユーザーアカウントを使用しているユーザーが利用する場合は、管理者アカウントを使用しているユーザーで以下の手順を実施後、外字の移出を行ってください。ただし、外字の移入も行う場合は、“2.2.1 Windowsの場合”の“2.2.1.1 ユーザーアカウント制御が有効な環境の場合”の手順を実施してください。
注意
管理者アカウントを使用しているユーザーが権限昇格していない場合、または標準アカウントを使用しているユーザーの場合、転送ファイルをシステム全体の設定保存場所に移出しようとすると、仮想化によってユーザーごとの設定保存場所にリダイレクトされる可能性があります。
手順
管理者アカウントを使用しているユーザーが、権限昇格せずにこの機能を利用する場合は、以下のマニフェストファイルを削除します。標準ユーザーアカウントを使用しているユーザーは、この手順を実施する必要はありません。
インストールディレクトリ\ADJUST\f3cemfrm.exe.manifest
外字ファイルの格納先ディレクトリのアクセス権限を変更します。ただし、システムのフォントディレクトリ(例:“C:\WINDOWS\Fonts”)に格納されているファイルは、管理者アカウントを使用しているユーザーが権限昇格した場合のみ利用できます。
エクスプローラで外字ファイルの格納先ディレクトリを選択し、マウスで右クリックします。
プロパティの[セキュリティ]タブを開きます。
[グループまたはユーザ名]で、実行ユーザー、新規作成した実行ユーザーを含むグループ、Usersグループのいずれか(例:Users)を選択します。
[アクセス許可]のリストで、[変更]の[許可]チェックボックスにチェックを入れ、[適用]ボタンをクリックします。
[OK]ボタンをクリックします。